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報道資料
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2023年7月14日

先端技術の発展を促進するオープンイノベーションプログラム
「Sony Research Award Program」の募集開始

開催8年目を迎え、北米・欧州・インドで実施

ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、革新的な先端技術の研究開発を促進する「Sony Research Award Program(ソニー・リサーチアワードプログラム)」における研究提案の募集を、7月15日より開始します。2016年に始まり、今年で開催8年目を迎える本プログラムは、北米・欧州※1・インドの大学や政府系研究機関、非営利組織の研究機関を対象とするオープンイノベーションプログラムです。

本プログラムは、Faculty Innovation Award(ファカルティイノベーションアワード)とFocused Research Award(フォーカストリサーチアワード)の2つの賞で構成されます。画期的な技術の導入を支援するとともに、最先端の研究に取り組む新たな機会を創出するため、各受賞者には、ソニーグループの多様な研究開発組織との協業を前提に研究資金が提供されます。

  • Faculty Innovation Awardでは、ソニーの研究領域に関連する情報技術、デバイス・材料、バイオメディカル・ライフサイエンスの3つの分野において研究提案を募集・採択し、1年間※2で最大10万ドルを提供します。
  • Focused Research Awardでは、ソニーが現在関心を持つ12のテーマに焦点を絞って研究提案を募集・採択し、1年間※2で最大15万ドルを提供します。

ソニーは世界中の大学・研究機関とのパートナーシップを通じて研究開発を発展させ、イノベーションを促進してまいります。

  • ※1イギリス、オーストリア、オランダ、スイス、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルグ、アイルランド、イタリア、スペイン、ノルウェー、フィンランド、フランス、ポルトガル、ポーランドの17か国。
  • ※2延長の可能性を含む。

ソニーグループ株式会社 専務 CTO 北野 宏明のコメント

「ソニーは『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』というPurposeのもと、『我々の文明を進歩させ、この惑星を持続可能にする』ことを研究開発のミッションとしています。文明や社会を形づくる様々な分野において、クリエイターの創造力を最大限に引き出し、多様なユーザーに届けるための技術を生み出すためには、社外の研究機関やアカデミアとの連携が欠かせません。Sony Research Award Programは、世界の研究者とソニーグループとのコラボレーションにより、未来に向けた革新的な技術やイノベーションの創出につながる重要な機会となると考えています。」

Award受賞者のコメント

米国・コロンビア大学 Zhou Yu教授

「ソニーとの3年間にわたる協働はすばらしい体験でした。私たちの学術的な強みとソニーの事業活動における知見の相乗効果により、画期的な研究を促進し、社会実装に向けた協働ができていることを光栄に思います。このパートナーシップは、私たちの研究のクオリティや有効性を高めるとともに、今後の共同研究や知識の共有、最先端のリソースへアクセスする可能性を開くものです。ソニーとの協働を通じて、私たちは自然言語処理技術の研究を加速させることへの思いを強め、コンピューターによる対話の理解や計画、生成における革新的な進歩に取り組む広範囲の学術コミュニティや技術コミュニティに貢献します。」

英国・オックスフォード大学 Stephen Morris教授

「プログラムに参画できたことは、私たちの研究グループに大きな変革をもたらしています。ソニーの技術者と直接交流することで、私たちが有するレーザー直接描画技術を液晶ディスプレイデバイスやその関連技術の製造へ応用するための、大きな一歩を踏み出すことができました。今回のコラボレーションを通じて、現在の技術的課題に即した形でシミュレーションや実験を進めるとともに、新たな科学的発見を引き出すことができています。」

インド・インド理科大学院(IISc) Arpita Patra教授

「ソニーとのコラボレーションにより、秘密計算技術(Secure Multiparty Computation)を用いた高効率なプライバシー保護付き情報推薦システムのソリューションと、その社会実装を検討する道が開かれました。ソニーの研究グループと実用化の可能性があるユースケースを議論し合うことで、実ビジネスでのアプリケーションシナリオに即した、適切なプロトコル設計を行えました。また、受賞によってソニーからの資金援助を受け、才能ある新たな若手人材のプロジェクトへの参画も実現できました。研究活動における、理論から実践へのギャップを埋めるために、このプログラムは大いに意義があると思います。」

プログラムの詳細は、下記サイト(英文)をご確認ください。

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