報道資料
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2023年12月15日
2023年12月15日
2024年1月19日 改訂
2024年2月9日 改訂
ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)のデザイン部門であるクリエイティブセンターは、2024年1月20日から開催の「札幌国際芸術祭(Sapporo International Art Festival:以下、SIAF)2024」にイニシアティブ・パートナーとして初参画し、新たなメディアプラットフォームの実験的な展示「INTO SIGHT」を日本国内では初めて公開します。
今回の展示では、"リアルとバーチャルが融け合う世界へ"をテーマに、クリエイティブセンターのデザイナーが創作したコンテンツに加え、コラボレーションとして、札幌を拠点に活動しているアーティスト・平川紀道氏が手がける作品も上映します。※
SIAFは、2014年の第1回開催以降、社会を構成する市民が主役の芸術祭として発展してきました。毎回異なったテーマのもと、国内外の最新アート作品の展示が行われる3年に1度の芸術祭で、コロナ禍の影響もあり今回は6年半ぶりの開催となります。
「SIAF2024」のテーマは「LAST SNOW」で、未来に向けた創造と行動において、アートと科学技術の混合は、どのような未来像を描くことができるのかを問いかけています。ソニーは本テーマに共鳴し、未来志向でプロジェクトをともに作り上げるイニシアティブ・パートナーとして参画し、「INTO SIGHT」を展示します。
「INTO SIGHT」は、「ロンドンデザインフェスティバル 2022」※1で好評だった、新たなメディアプラットフォームの実験的な展示です。その空間に一歩足を踏み入れると、来場者の動きに呼応するように光、色、音が変化し、一度限りの景色が絶えず生み出され、現実とは異なる世界を視覚と聴覚で体験できます。
展示では、透明のガラス壁面や、光を反射する天井、床で構成される空間に、ソニーの高画質LEDディスプレイ Crystal(クリスタル) LEDとセンサー技術を組み込んでいます。センサーがリアルタイムに人の動きを捉え、その動きに応じたインタラクションを映像や音楽で表現し、没入感と臨場感あふれる空間に変えていきます。
テクノロジーはアートをよりインタラクティブな体験に昇華できるか?という問いを発端に、自然やマテリアル、光や影といった様々な身近なモチーフ、ストーリーを織り込んだシンプル且つ奥行あるビジュアルエレメントを、光、色、音とともに複数の来場者の動きに呼応してリアルタイムに変化させることで、来場者全員で一つの体験を共有、創り上げる作品を目指した。
雪の結晶は、「六花(りっか)」という言葉で表されるように、六角格子状の対称的な構造を持つ。これに似て、「INTO SIGHT」は、鏡面反射によって正方形を反復する視覚的な構造を持つ。北海道内の登山道を歩いて撮影した雪の実写素材と、セルオートマトンと呼ばれる計算モデルを組み合わせ、自然法則と計算法則、身体性と論理性といったリアルとバーチャルが重なり合うハイブリッドな表現を試みる。
原始的なテクノロジーとして計算に注目し、コンピュータプログラミングによる数理的処理を用いたインスタレーションを中心に、国内外で作品を発表している。「六本木クロッシング2019」などで発表した作品は、文化庁メディア芸術祭にて優秀賞を受賞。2019年に拠点を札幌に移し、「計算」では扱うことのできない対象についても関心を示している。
ソニーは、創業して間もなくデザインの重要性をいち早く認識し、デザイン室(現:クリエイティブセンター)を1961年に設立しました。「人のやらないことをやる」というソニーのDNAのもと、クリエイティブセンターはプロダクトデザインからエンタテインメント、金融、モビリティなどの事業領域に活動の幅を広げ、ビジョンやロゴなどのブランディングやインターフェースを含め、多岐に渡るデザインを行っています。デザインのあらゆる可能性を開拓し続け、世界中の人々とともに、より豊かで心地よいライフスタイルの実現や、クリエイティビティとテクノロジーの融合によってもたらされる新たな価値の「原型」の創造を目指します。