報道資料
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2024年3月18日
ソニーグループ(以下、ソニー)は、3月18日〜22日に米国・アナハイムで開催される世界最大級のアクセシビリティに関する国際会議「CSUN Assistive Technology Conference 2024」に出展します。
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ことをPurpose(存在意義)とするソニーは、「誰もが感動を分かち合える未来を、イノベーションの力で。」をテーマに、グループ全体でアクセシビリティを推進し、事業を通じてインクルーシブな社会に貢献することを目指しています。それに向けて、当事者と共に検討し、その声を反映するインクルーシブデザインを、2025年度までに製品の商品化プロセスに取り入れていく予定です。
本出展では、プレイヤーのニーズに合わせてカスタマイズが可能なPlayStation®5(PS5®)用『Access™コントローラー』や、耳の前にスピーカーが浮くデザインを採用し、周囲の音を自然に聞きながら音楽などのエンタテインメントを楽しめるオフイヤーヘッドホン『Float Run(フロートラン)』など、アクセシビリティに配慮したソニーの製品やインクルーシブデザインに関するさまざまな取り組みをご紹介します。
PS5は、ズーム、色補正、文字の大きさ調整、音声読み上げ、クローズドキャプション、ボイストランスクリプションといった、表示やカスタマイズの機能を備えています。さらに、PlayStation Studiosでは、視覚、聴覚、運動などさまざまなアクセシビリティ設定を搭載し、業界の模範となるような多様なソフトウェアタイトルの開発を行っています。PS5のPlayStation Storeでは、PS5およびPS4のゲームで対応しているアクセシビリティ機能の詳細を一覧で表示できるアクセシビリティタグをご覧いただけます。
アクセシビリティの専門家と共同で開発されたAccess コントローラーは、ハードウェアおよびソフトウェアによる幅広いカスタマイズに対応しています。障がいのあるプレイヤーが、交換可能なボタンやスティックを活用し、より長く快適にゲームを楽しむために自分に合った操作設定を行うことができます。プレイヤーの可動範囲、力の強さ、身体的なニーズに合わせて、自由にカスタマイズが可能です。
Float Runは、耳をふさがない構造のヘッドホンのため、周囲の音を自然に聞きながら、通話や音楽などを楽しめます。耳の前にスピーカーが浮くオフイヤーデザインを採用し、耳の中に何も入れない快適な装着感と高音質の両立を実現しています。また誰にでもフィットしやすく圧迫感が少ないデザインで、ランニング等のスポーツ時や長時間の使用でも快適に装着することができます。
LinkBudsは、独自開発のリング型ドライバーユニットを搭載し、耳をふさがずに周囲の音や自分の声を自然に聞きながら会話や音楽などのエンタテインメントを楽しめます。圧迫感のない装着感に加えて、小型軽量で常時装着というヘッドホンの新しいスタイルを提案します。周囲の音を自然に聞きながら、聴きたい音楽や必要な通知音、友人との通話、オンライン会議に参加するなど、あらゆる音と常につながることができます。また、耳周りの顔※1をタップすることで操作ができるワイドエリアタップ機能を搭載し、小型ながら快適に音楽再生などの操作が可能です。
ブラビアは、「誰かの介助を求めることなく、自分でテレビをもっと使いこなしたい」という障がい当事者の声に基づき、様々なアクセシビリティ機能を搭載しています。「ひとりでできる」を実現する初期設定時の読み上げ機能やメニュー表示時間を長くする機能、弱視や視覚過敏の方などに配慮した色反転およびグレースケール表示機能などに対応しています。
ソニーのデジタルカメラの一部モデルには、液晶モニターが見づらいユーザーの操作をアシストする、音声読み上げ機能※2とメニュー画面拡大機能※3を搭載しています。対象のモデルでは、ユーザーはメニューや操作画面を目で見るかわりに音声で確認することができ、ボタン操作で簡単に画面表示の拡大倍率を変えることができます。
網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』は、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を採用したカメラです。サイバーショット®『DSC-HX99』と、株式会社QDレーザのビューファインダー『RETISSA NEOVIEWER (レティッサ ネオビューワ)』 ※4を組み合わせ、従来のビューファインダーや画面では撮影したい映像が見えづらい方も、カメラがとらえる景色を網膜に投影し、写真や動画を撮影することができます。
Android※5 OSを搭載するXperia™スマートフォンの各シリーズは、『TalkBack』※6や操作画面の視認性向上などの、視覚、聴覚、操作をアシストするアクセシビリティ機能を搭載しています。2021年からはソフトウェアのチームが中心となってソニー・太陽株式会社の障がいがある社員と対話しながら、一部の独自アプリケーションの改良を行っています。例えば、フォト撮影機能『Photography Pro』は、撮影時に画面の水平の計測情報を音で撮影者に知らせます。
2022年10月から米国市場向けに発売しているOTC補聴器※7は、開発前からインタビューを通してユーザーの声に耳を傾け、WSオーディオロジー社とのパートナーシップのもと共同開発しました。極小サイズで装着時に外から見えにくい『CRE-C10』と、Bluetooth ®に対応しストリーミング音楽再生機能を備えた※8『CRE-E10』の両機種は、スマートフォンの専用アプリを用いることで、自分の聴力に合わせた設定が可能です。
視覚障がい者の生活を支援する非営利団体Braille Instituteと協力して制作した、点字と音声による商品説明機能を備えた店頭展示台を紹介します。音声による商品説明機能は2023年より、米国の家電量販店の10店舗に導入しており、点字による商品説明機能も近日中に導入予定です。
また、展示に加えて「Conference Sessions」も実施し、ソニーの取り組みを紹介します。
ソニーグループ株式会社 執行役 専務 神戸 司郎とソニー・エレクトロニクス ノースアメリカ 社長 兼 COO ニール・マノウィッツから、ソニーがめざすアクセシビリティについて動画でメッセージをお伝えします。また、ソニーと障がい者団体との連携や協業から、アクセシビリティに配慮した最新の製品まで、ソニーのアクセシビリティに関する取り組みを紹介します。
ソニーのホームエンタテインメント領域から、「ひとりでできる」「なんでもできる」「いっしょに楽しめる」をコンセプトに、テレビとサウンドバーのケーブル接続時、端子の位置が触ってわかるインクルーシブデザインの事例を紹介します。また、インクルーシブデザインの取り組みが、障がいがあるユーザーに対しての課題解決だけではなく、多様なユーザーに対しての使いやすさも実現する点についてお伝えします。
ソニーのイメージング領域から、多様なユーザーがクリエイティビティを発揮できる取り組みを紹介します。また、非営利団体 Lighthouse for the Blind, Inc.のアクセシブル・ユーザー・エクスペリエンス・サービス・ディレクター ショーン・ドーティー氏とロービジョンYouTuber ジェームス・ラス氏をむかえ、より多くのクリエイターが利用できる、使いやすいコンテンツ制作環境の重要性についてパネルディスカッションを実施します。
ソニー・インタラクティブエンタテインメントから、PlayStation 5用『Access コントローラー』を含む、様々なアクセシビリティに関する最新の取り組みを紹介します。
ソニーの出展に関する詳細は、ウェブサイトをご参照ください。