2023年10月に設立されたソニーサーモテクノロジー株式会社（以下、STTI）は、ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET（レオンポケット）」などのREON事業※をソニーグループ株式会社（以下、ソニー）から承継し、2024年4月1日付で事業開始しました。STTIは本日4月8日より、新たに法人向けの温度ソリューション・IoTクラウドサービス「REON BIZ（レオンビズ）」の提供を開始します。

ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」は、スタートアップの創出と事業運営を支援するSony Startup Acceleration Program（以下、SSAP）のオーディションから生まれた社員発案の製品で、2020年よりソニー内の新規事業として事業化・販売開始しました。これまでSSAPのもと、ソニー内でREON POCKETの開発・販売や、コネクテッドサービス「REON WIZ（レオンウィズ）」への展開を進め、事業として成長してきました。このたび、気候変動の影響や環境意識の向上などにより温度に関わるソリューションへの関心が高まる潮流に応え、さらなる製品・サービスの拡充を加速するため、新会社として4月1日より事業を開始しました。

STTIでは、一般消費者向けのREON事業に加え、新たに本日から提供を開始する温度ソリューション・IoTクラウドサービス「REON BIZ」により、法人市場も開拓していきます。本サービスを通じて、建築現場等の屋外作業環境やオフィスや倉庫などの屋内ファシリティの温度を可視化し、暑熱リスクの把握や、ファシリティマネジメントと空調温度の最適化などに寄与します。法人向け新サービスREON BIZの詳細は以下公式サイトよりご覧いただけます。

• REON BIZ公式サイト

STTIは、熱設計やセンシング技術を活用した人々の快適性を高める製品・サービスを展開し、パートナー各社と共に環境負荷低減や社会課題解決につなげることを目指します。

ソニーサーモテクノロジー株式会社 代表取締役社長 伊藤健二のコメント

海外で経験した、猛暑の屋外と空調が効いた屋内との著しい寒暖差から、それによる人々の体調や地球環境への悪影響に課題意識を持ち、テクノロジーによる解決を模索してREON POCKETを開発しました。これまでは主に一般消費者向けにREON事業を進めてきましたが、STTIでは、新たに法人市場や国外市場にも展開を拡大し、より多くの人々が快適に過ごすことができる社会の実現に貢献してまいります。

ソニーグループ株式会社 Startup Acceleration部門 部門長 小田島伸至のコメント

SSAPは「あらゆる人の発想を実現させ、豊かで持続可能な社会を創り出す。」というパーパスの実現に向け、新規事業における課題解決と新結合を支援しています。SSAPから生まれたREON事業が新会社を設立し、この度、事業開始したことを嬉しく思っております。SSAPは最適な開発環境と伴走支援を提供することで、チームのクリエイティビティと能力を最大限に引き出し、スピーディかつ効率的な事業の立ち上げを実現いたしました。この独立を機に今まで以上に多くの皆様と協働し、新しい価値が次々に生まれる社会を創造してまいります。

会社概要

• 社名：ソニーサーモテクノロジー株式会社（Sony Thermo Technology Inc.）
• 所在地：東京都港区港南2-11-1
• 役員：代表取締役 伊藤 健二
• 資本金：1,500万円
• 設立日：2023年10月2日
• 事業内容：ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」、コネクテッドサービス「REON WIZ」、および温度ソリューション・IoTクラウドサービス「REON BIZ」の開発・販売・運営
• ウェブサイト

• ※テクノロジーを活用した温度ソリューション事業の総称。STTIが事業を承継したウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」やコネクテッドサービス「REON WIZ」、および新たに開始する温度ソリューション・IoTクラウドサービス「REON BIZ」が含まれる。