SONY

2つの「価値」への貢献
-CES®2022で伝えたかったこと-

2022年がスタートした今月1月4日(米国太平洋時間)、米国・ラスベガスで開催された「CES® 2022」。現地で行われたソニーのプレスカンファレンスでCEOの吉田憲一郎をはじめとする登壇者が紹介した数々の取り組みは、2つの価値 - 人々の存在する空間の価値や、クリエイターが創造するコンテンツの価値 - を高めることへの貢献をめざすものです。人々に感動をもたらし、新たな価値を創出する技術や取り組みを紹介したソニーのプレスカンファレンスを、ダイジェスト映像とともにご紹介します。

Purpose(存在意義)の重要性を再認識した2年間

「この2年間、パンデミックが世界を変え、我々は『クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす』というPurposeの社会的存在意義を再確認しました」 「私たちのあらゆる活動を通じて、同じ興味や関心を持つ人同士がさらに深くつながり、それぞれのコミュニティの中でより絆を強めることができるようにしたいと考えています」 - 。2年ぶりにラスベガス現地で開催された「CES® 2022」。一般公開に先立って開催したプレスカンファレンスに登壇したCEOの吉田憲一郎は、クリエイティブエンタテインメントカンパニーであるソニーが、Purposeに基づいて「人に近づく」取り組みを進めていることを伝えました。

感動を創り出すクリエイターに近づく
-創作活動を技術で支える-

クリエイターの創作活動を支える取り組みとして、リアルタイムCGでコンテンツ制作のための空間を創り出し、撮影における場所や時間の制約から解放する「バーチャルプロダクション」や、空間全体に映像クリエイターの視点を広げ、新たな映像表現を可能にするプロフェッショナル向けドローン「Airpeak」、1.0型イメージセンサーを搭載し、カメラ性能を極めた「Xperia PRO-I」を紹介しました。吉田が紹介したこれらの「クリエイターに近づく」技術や取り組みは、リアル、バーチャルの空間を活用し、クリエイターのクリエイティビティに無限の可能性(Creativity Has No Limits)をもたらすものです。

PlayStation Productions
-グループ間連携による新しいエンタテインメントの形-

PlayStation Productionsは、「プレイステーション」向けゲームタイトルのIPを活用した映画やテレビ番組の制作を目的に、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下、SPE)とソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)が協業するグループ間連携の取り組みです。第1弾となる映画『アンチャーテッド』(今年2月18日日米同時公開予定)の公開に先立ち、プレスカンファレンスではその協業の意義について紹介しました。ステージに登壇したSPE モーションピクチャーグループ 会長 兼 CEOのトム・ロスマンは「映画作品がゲームの真髄に忠実であるために、パートナーであるソニー・インタラクティブエンタテインメントやゲームクリエイターと協力し合うことが不可欠です」とコメントし、会場に駆けつけた主演俳優のトム・ホランドも交え、人気ゲーム作品の映画化について話しました。コーポレートブログではゲームタイトルから映画を生み出したPlayStation Productionsの取り組みについて『アンチャーテッド』の公開にあわせてご紹介する予定です。

空間技術による新たな価値の創出

つづいてSIE 社長 兼 CEOのジム・ライアンが登壇し、これまでにない体験とゲームの世界への没入感を実現するPlayStation®5向け次世代バーチャルリアリティシステム「PlayStation®VR2」と専用コントローラー「PlayStation VR2 Sense™」コントローラーの商品名称を発表しました。さらに、世界中で大ヒットを記録した「Horizon」シリーズの最新作『Horizon Call of the Mountain』 を「PlayStation VR2」専用タイトルとしてリリース予定であることも紹介しました。

再び登壇した吉田は、スポーツ領域におけるコミュニティ形成の取り組みとして、ソニーのグループ会社であるホークアイ(Hawk-Eye Innovations)のトラッキング&データビジュアライゼーションシステムと、実世界と仮想空間を融合した次世代のオンラインファンコミュニティの実現に向けたマンチェスター・シティ・フットボール・クラブ(Manchester City Football Club)とのパートナーシップについて紹介。吉田は、「ゲームやスポーツなどの共有体験は、ユーザーのシームレスな移動を実現する良い例です。将来に向けて、新たなソーシャルエンタテインメント空間の可能性を見出しています」と語りました。

モビリティの進化にむけた取り組み

「我々のイメージング・センシング、クラウド、5G、エンタテインメント技術をコンテンツと組み合わせることで、ソニーはモビリティを再定義するクリエイティブエンタテインメントカンパニーになれると考えています」--。吉田がプレスカンファレンスの締めくくりに想いを込めて語ったのは「モビリティの進化への貢献」でした。2020年 CESにおける『VISION-S』発表以降、「クリエイティビティとテクノロジーで、移動する体験をどのように変革できるかを考え続けてきました」と話し、SUVタイプの新たな試作車両(VISION-S 02)を披露しました。 ソニーは2022年春に事業会社「ソニーモビリティ株式会社」を設立し、EVの市場導入を本格的に検討するとともに、AI・ロボティクス技術を活用した様々な領域での新たな価値創造を進めていく予定です。