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Global Accessibility Awareness Day
ソニーグループ株式会社 会長 CEO 吉田憲一郎からのメッセージ

毎年5月の第3木曜日は、GAAD (Global Accessibility Awareness Day)の日です。GAADはアクセシビリティと、アクセシビリティを必要とする人たちについて、語り、考え、学ぶ日です。

ソニーの社会的存在意義を示すPurposeは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ことです。世界の6人に1人にあたる13億人以上の人が何らかの障がいがあると言われています。ソニーグループではクリエイティビティとテクノロジーを用いて、多様なニーズを持つ人々に我々の製品、サービス、体験を楽しんでいただけるよう、アクセシビリティを高める活動を推進しています。

例えば、ゲームの領域ではプレイしたいゲームにどのようなアクセシビリティ機能が備わっているか簡単に確認できるよう、PlayStation®Storeで「アクセシビリティ タグ」を展開しています。今年発表したPlayStation®5用のアクセシビリティコントローラーキット「Project Leonardo」は、より多くの方にゲームをもっと身近に楽しんでいただくことを目的として開発しました。今後も多様なゲーマーのニーズを取り入れた機能を検討していきます。

『Ghost of Tsushima Director's Cut』のゲーム画面にて、 アクセシビリティタグの一覧を表示しているスクリーンショット

また、ソニーのカメラ製品を通じて、視覚障がいのある方々のクリエイティビティの可能性を広げることにも貢献していきたいと考えています。ロービジョン※1の方々向けにソニーのデジタルスチルカメラと株式会社QDレーザのレーザ網膜投影技術※2を応用したビューファインダーを組み合わせた網膜投影カメラキットの提供や、視覚障がいのある社員やユーザーの意見を取り入れた「音声読み上げ」機能を最新のVlogカメラに搭載するなどの取り組みを実施しています。

左:網膜投影カメラキット『DSC-HX99 RNV kit』
中央:『DSC-HX99 RNV kit』の使用イメージ
右:『VLOGCAM™ ZV-E1』

インクルーシブな取り組みを推進する上では、社員一人ひとりの意識を高めることも欠かせません。ソニーグループでは2022年度末までにアクセシビリティへの理解を深めるe-learning講座を約50,000名※3の社員が受講しており、社員におけるアクセシビリティに関する関心を高めることにも力を入れています。引き続き社員に向けての学びの機会を提供していく予定です。

「人に近づく」ことを経営の方向性として掲げている企業として、アクセシビリティを高め、より多くの人が感動を分かち合えるよう、今後も多様な事業を通じて貢献していきます。

  • ※1 ロービジョンとは、何らかの原因により視覚に障がいがあり、メガネやコンタクトレンズを装着しても「見えにくい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。その人口は世界に最大22億人(出典:世界保健機関)、日本国内では145万人(出典:日本眼科医会)と推定されています。
  • ※2 株式会社QDレーザのレーザ網膜投影技術を応用したビューファインダー『RETISSA NEOVIEWER (レティッサ ネオビューワ)』。『RETISSA NEOVIEWER』は医療機器ではなく、特定の疾患の治療や補助、視力補正を意図するものではありません。見え方には個人差があるため、実機体験を推奨します。従来の呼称 『RETISSA SUPER CAPTURE』から改称されました。また、『RETISSA』および『NEOVIEWER』はQDレーザ社の登録商標です。
  • ※3 2023年3月末時点