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統合報告書「Corporate Report 2023」発行

ソニーは8月25日、財務・非財務情報を統合的にまとめた今年度の統合報告書「Corporate Report 2023」を発行しました。

ソニーの統合報告書は、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose (存在意義) のもと、「感動」と「人」を軸とした長期視点での価値創造に向けた経営方針や事業戦略、様々な取り組みの進捗を、幅広いステークホルダーの皆様に向けて紹介してきました。
今年度はさらに、トップマネジメントのメッセージとして「長期視点の経営によるクリエイティビティへの貢献と、多様性の進化を通じた成長」にフォーカスし、特集などにおいてはソニーグループの"成長"に向けた取り組みを詳しく説明しています。

Corporate Report 2023 統合報告書

「特集:投資による成長」

今年4月からの新経営体制のもと、重視されているのがソニーグループの長期的な"成長"です。「ソニーの進化」をテーマとした第四次中期経営計画の期間にあたる2021~2023年度も、事業間連携に加え、コンテンツIPやDTC(Direct-to-Consumer)、テクノロジーへの積極的な投資を行い、グループの進化・成長を目指してきました。
今回の統合報告書では、「長期視点の経営とクリエイティビティへの貢献」について述べた会長 CEOの吉田 憲一郎からのメッセージに続けて、「多様性の進化と成長」をテーマとした社長 COO 兼 CFOの十時 裕樹からのメッセージを掲載しています。そして、それらのメッセージと連動して、近年の戦略投資の三つの事例とその進捗を、各事業責任者からの言葉とともに紹介する「特集:投資による成長」のページを設けています。

一つ目の事例は、2022年7月にSony Interactive Entertainment(SIE)がライブサービスゲームを強化する目的で買収した、米国の独立系ゲーム開発会社Bungieです。SIEとの間に生まれたシナジーと今後の協業への期待、そして、SIEのライブサービスゲームへの投資規模の見通しなどをまとめています。

二つ目は、インド市場におけるエンタテインメント事業です。インド圏でソニーが展開している中では最も大きなビジネス規模を誇る、Sony Pictures Networks India(SPNI)の放送事業などの現状に触れた上で、地域文化に根差したクリエイションの拡大に向けた、SPNIとメディア・エンタテインメント企業Zee Entertainmentとの合併計画や、グループ内連携の取り組みを紹介しています。

そして三つ目は、ソニー株式会社がスポーツエンタテインメント事業の強化目的で買収したオランダのテクノロジー企業Beyond Sportsです。2011年に買収したHawk-Eye InnovationsとPulseliveとの3社体制で目指す、ライブとバーチャルを繋いだ新たなスポーツエンタテインメント実現に向けた取り組みを取り上げています。

「特集:投資による成長」のページ例

また、2022年から設定した、さまざまな人々の「クリエイティビティ」、進化を続ける「テクノロジー」、人と事業の「ダイバーシティ」という、三つの「価値創造のドライバー」について、副社長 CSOの御供 俊元が事業開発の側面から説明するメッセージを掲載したほか、それらの重要な構成要素となるR&Dと人材に関する最新の取り組みを紹介しています。
このほか、サステナビリティについては、昨年特定した最も重要なマテリアリティ(「気候変動」、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」、「人権の尊重」、「サステナビリティに貢献する技術」)に関するそれぞれの取り組みを紹介しています。さらに、各事業のサステナビリティの注力項目を表にまとめ、一覧で見やすい形式にしています。

ソニーの統合報告書発行の目的

ソニーは2019年から毎年、統合報告書を発行しています。2018〜20年度の第三次中期経営計画のテーマ「持続的な社会価値と高収益の創出」に向けた取り組みの一環として、社内で発足した「サステナビリティ推進プロジェクト」で議論を重ね、ソニーが長期的にどのように価値を生み出していくか、という価値創造のストーリーを整理して紹介したのが始まりでした。その発行目的である、「統合報告書を通じて、投資家をはじめとするステークホルダーの皆様に、長期的な経営の取り組みに対する理解を深めていただくとともに、長期的な企業価値の向上に向けたさらなる対話につなげていきたい」という思いは、当時から変わっていません。
統合報告書は毎年、社内外での議論と対話を踏まえ、構成や情報開示の仕方についても検討し、アップデートを重ねており、多くのステークホルダーの方々から高い評価をいただいています。

加えて、非財務情報を網羅的に報告する「サステナビリティレポート2023」も、同じく8月25日に発行しました。環境や人材、人権の尊重など幅広いサステナビリティの活動について、詳細なデータとともに説明しており、特に投資家・ESG評価機関などに活用いただいています。

財務・非財務情報の開示媒体の位置づけ

Corporate Report 2023 概要

  • Sony's Purpose & Values
  • CEOメッセージ
  • COO/CFOメッセージ
  • 特集:投資による成長
  • 価値創造モデル
  • 創出価値
  • 価値創造のドライバー
  • サステナビリティ
  • 業績ハイライト
  • 事業ごとの価値創造
  • コーポレート・ガバナンス
  • グループ情報