今年1月、米国・ラスベガスで開かれた世界最大のテクノロジー見本市「CES® 2024」。そこで初めてお披露目されたのが、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが新たに設けた次世代ビジュアライゼーション施設「Torchlight（トーチライト）」です。映画などの映像コンテンツが制作に入る前の「プリプロダクション」と呼ばれる段階で、最先端のテクノロジーを駆使したバーチャル空間において、映像クリエイターが自身のアイデアを試し、具体化し、映像上の見え方までリアルタイムで効率的に確認することができるため、プロジェクトメンバーには"アイデアの工場"、"クリエイターの遊び場"とも称されています。本日から始まったブランドキャンペーン※の映像とともに、ソニーグループが携わる各種テクノロジーと映像コンテンツ制作のノウハウが結集されたTorchlightの概要に迫ります。

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クリエイターが撮影前に試行錯誤できる仮想のロケーション

「クリエイターから世界で最も選ばれるブランド」を目指すソニーが大事にしているのは、クリエイターをはじめとした「人に近づく」こと、そして、「クリエイション」の側に立つこと。会長 CEOの吉田憲一郎はCES® 2024で、クリエイターが創作のための時間を最大限に活用でき、コラボレーションを実現する重要な方法として「リアルタイムクリエイション」を挙げ、Torchlightもその一例として紹介しました。

米カリフォルニア州カルバーシティのソニー・ピクチャーズ エンタテインメント本社内に設置されているTorchlight。ソニーグループ各社の最新技術に加えて、ソニーも出資するEpic Gamesの、世界で最もオープンで先進的なリアルタイム3D製作ツール「Unreal Engine」が活用されています。「Unreal Engine」によって撮影現場が再現されたバーチャル空間上には、長編映画を含む500以上の映像作品で使われているソニーの最上位デジタルシネマカメラ『VENICE』の撮影手法をバーチャル空間内でシミュレーションできる「Virtual Production Tool Set」などを活用した仮想的なカメラ（バーチャルカメラ）が置かれており、クリエイターはさまざまな撮影シーンを自由に試すことができます。また、被写体となる人物の動きもバーチャル空間上で再現することができ、それには小型で軽量なセンサーとスマートフォンのみで、リアルタイムなモーション入力を実現するモバイルモーションキャプチャー『mocopi™』も使われています。

プリプロダクションにリアルタイムクリエイションを持ち込む

従来のプリプロダクションは、スタッフが話し合いながらストーリーの骨格を見つけていく、非常に時間がかかる作業でした。Torchlightのビジュアライゼーションクリエイティブディレクター アレックス・キャノンは「Torchlightでは、クリエイターがパフォーマンスキャプチャー、バーチャルカメラ、写真測量ツールなど、プリプロダクションに関連した最新テクノロジーのすべてを自らの手で使いながら、新しいアイデアを瞬時に見つけることができます」と説明します。Torchlightには、クリエイターが想像しうるあらゆるストーリーについて、自ら機器を動かして試し、リアルタイムで実現することができる環境が整備されています。そのため、クリエイターがTorchlightを離れる際には、実際の撮影に向けたすべての準備を整えることが可能となります。

「リアルタイムクリエイション」にフォーカスするソニーの姿勢を示す一例であるTorchlightを通じて、ソニーはクリエイターに近づき、クリエイターを支えていきます。

Torchlightの詳細については、"Torchlightと一緒にスクリーンの向こうへ"との思いを込めたブランドキャンペーン「ビヨンド・ザ・スクリーン：創造を形にするTorchlightの空間」の特設サイトのほか、公式YouTubeやSNSでご覧いただけます。特設サイトには、進行中のプロジェクトの舞台裏や、映画監督・プロデューサー・脚本家のジェイク・カスダンとTorchlightのプロジェクトメンバーのインタビューをはじめとするコンテンツが掲載されています。