ソニーは、難民問題を重要なグローバル課題のひとつと位置づけ、CSR活動を通じて社員の意識啓発に取り組んでいます。この一環として、2007年からUNHCR難民映画祭を継続支援しているほか、グループ社員が難民問題への理解を深められるよう、勉強会やイベントの開催も行っています。
紛争に巻き込まれたり、宗教や人種、政治的意見といった様々な理由で迫害を受けるなど、生命の安全を脅かされ、他国に逃れなければならなかった人々のことを「難民」といいます。また、紛争などによって住み慣れた家を追われ国内にとどまっているか、あるいは国境を越えずに避難生活を送っている「国内避難民」も近年増加しています。このような人々も、難民と同様に外部からの援助なしには生活できません。適切な援助が実施できなかった場合、これらの人々は国境を越えて難民となり、受け入れ国の政府や国際社会は、より重い負担を強いられることになってしまいます。
国連UNHCR協会は、難民をテーマとした映画を通じて、日本社会で共感と支援の輪を広げていくことを目的に「難民映画祭」を開催しています。ソニーは2007年※から継続的に協力しています。
ソニーグループの中から、国連UNHCR協会のチャリティランナーとしてマラソン大会に参加する社員を募集し、スポーツを通じて難民問題への関心を高める活動を行っています。また、チャリティランナー以外の社員も参加する社内ランイベントを開催し、難民問題についての勉強会も行いました。
UNHCR(ユーエヌエイチシーアール)は国連難民高等弁務官事務所の略称で、1950年に設立された国連機関の一つです。UNHCRは、難民・国内避難民などを国際的に保護・支援し、難民問題の解決に向けて活動しています。2016年12月末時点で紛争や迫害を逃れ、家を追われた人の数は6560万人になりました。UNHCRは1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞し、現在では世界約130か国において11,000人を超える職員が活動をしています。 また、国連UNHCR協会は、UNHCRの日本の公式支援窓口として、UNHCRの活動を支え続けるための広報・募金活動を行っています。
ソニーグループからの寄付金は国連UNHCR協会に寄付され、UNHCRの人道援助活動に役立てられています。