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ワークショップ

環境問題を考えながら、映像のしくみを体験しよう アニメーションワークショップ アニメーション制作を通して環境問題に触れて欲しい 環境問題を難しいところから入っていくのではなく、アニメーション制作の習得を通じて、楽しみながら理解を深めてもらいたい。 ナビゲーター:東京造形大学 山際 康之 教授

どんなワークショップ?

「アニメーションワークショップ〜環境問題を考えながら、映像のしくみを体験しよう〜」は、環境問題への理解を深めるとともに、ものづくりの楽しさも同時に体験できるプログラムです。地球温暖化をテーマにしたストーリーを自分たちで考えて、登場するキャラクターを粘土で作り、クレイアニメーションを制作します。環境問題の現状と対策を知ると同時に、映像制作のしくみを学ぶことができるワークショップです。

アニメーションのしくみを学ぼう

まずは、ナビゲーターからのご挨拶です。 各グループにわかれた子どもたちの席をまわり、一緒に「エイエイオー!」と声をかけてグループの結束力を高めます。それから助手の方もまじえ、実際に身振り手振りをまじえながら「アニメーションが動いて見えるしくみ」について講義がありました。ポイントは連続したスムーズな動きです。パラパラマンガと同じしくみだと聞いた子どもたちからは納得の声。実際に撮影で使用する機器を使って、各グループごとにサンプルの人形や花を少しずつ動かして撮影しながらアニメーションのしくみを理解します。
さらに、ソニーのテレビ<ブラビア>に搭載されている映像をなめらかに魅せる技術、モーションフローについても紹介。テレビが自動的に中間フレームを生成してコマ数を増やしてなめらかにしていると聞いて、会場全員から驚きの声があがりました。

環境問題について考えよう

続いて、資源に関する問題や地球温暖化についてナビゲーターからお話がありました。
地球温暖化は何が原因なのか、温暖化するとどうなってしまうのか。世界の実情を例にわかりやすく説明が行われ、子どもたちも静かにじっと聞き入っています。解決策について子どもたちに意見を聞いていきます。電気をこまめに消す、暖房の温度設定を上げすぎない等、身近な具体例もあげられました。

環境問題をテーマにアニメを作ろう

学んだことを踏まえて、アニメーションのシナリオを考えていきます。みんな自分の意見を言いたくて仕方がない様子で、「エコなものを考えよう」「ヒーローを登場させよう」子どもたちからは次々と意見が飛び出します。次に、考えたシナリオに登場するキャラクターを粘土で作っていきます。ストーリーに必要なキャラクター、舞台となる背景をみんなで分担して作ります。へらを使って削ったり、色粘土と色粘土を混ぜて違う色を作ったり、みんな一生懸命。発想力に溢れた魅力的なキャラクターが完成していきます。

素材が揃ったらいよいよ撮影です。床に敷いた背景にキャラクターを配置し、上からカメラで一コマずつ撮影していきます。シナリオの内容を確認しながら、粘土のキャラクターを扱う子どもたちは真剣そのもの。 様々なキャラクターを各自で分担し、みんなで一斉に動かします。あまり大きく移動させるとなめらかに動いて見えないので試行錯誤しながら「さん、にー、いち!」の合図で撮影を続けます。

グループごとに作品発表

最後はみんなで作ったアニメーションの上映会です。グループごとに前に出て、自分たちで考えたストーリーを発表します。続けて大画面に映し出される作品に会場からは感嘆の声があがります。温暖化の原因となるCO2をどう解決するのか。物質をヒーローに例え、一度は負けたヒーローの代わりに第二のヒーローが出てくるお話や人間たちがエコな行動をすることで悪者(CO2)をやっつけるお話などバラエティに富んだ作品が発表されていきます。
上映会の後は表彰式。一人ずつ名前を呼ばれて修了証を手渡された子どもたちは、達成感と共に誇らしげです。最後にみんなで写真撮影をして、四時間に渡るワークショップが終了です。

普段は見る側であるアニメーションの作り手になり、チームワークでものをつくる楽しさを体験し、さらに環境問題についても考えることのできるワークショップです。