MESHは、無線でつながるブロック形状の電子タグ(MESHタグ)と身の回りのものを組み合わせ、新しい仕組みを創り出せる新しいツール。プログラミングや電子工作の知識がなくても扱え、手を動かしながらアイデアをカタチにしていけるツールです。このワークショップでは、MESHを使って、自由な発想で思い思いの”発明”を体験し、身の回りのちょっとした「課題」を解決する力を養うことができます。
消しゴムサイズの電子タグを身の回りにあるものと組み合わせて、誰でも新しい仕組みを創り出すことができるMESH。プログラミングのスキルがなくても、タブレット上のアプリMESHキャンバスで、タグ同士をつないだり外したりして連携させることができます。それぞれのタグには、LEDライトやボタンスイッチ、動きセンサーなどの機能があり、無線でつながります。身近な日用品に貼り付けたり、工作素材に組み込んだりすれば、世界にひとつしかないオリジナルのモノをつくることができます。
ワークショップでは、まず、「MESH博士」がどんなことができるのかをデモンストレーション。水を飲もうとコップをもちあげると、コップにつけられていた動きセンサー(Moveタグ)が反応し、あらかじめ録音しておいた音が流れます。「こんにちは、コップくんです。小学校3年生です!」の声に、驚く子どもたち。まるでコップがしゃべっているみたいです!
今度は、うちわを手にとって扇いでみると、「ドーン」と音がしました。「花火だ!」とみんなが口々に話したり喜んだりしています。
MESHを使うと、こんなおもしろい「仕組み」が自分たちにも作れると聞いて、子どもたちはかなり興味がわいた様子です。
さっそく、会場に用意された様々な日用品や小物の中から、それぞれ1つ好きなものを選んで、それらをどうやって「パワーアップ」させるかを考え始めます。まず、選んだものをどのようにしたいかを考えます。動かしたり、光らせたり、音を出したり。いろいろなことができそうです。どうなったらおもしろいか、みんなの役に立つか?など、様々なことを考え、そこにMESHタグをどう組み合わせるか、ボランティアのソニー社員に相談したりしながら、組み立てていきます。
ワークショップ終盤、個性的な作品がたくさん出来上がりました。例えば、「世の中のゴミが減るにはどうすればいいか?」という発想の下に “ゴミを捨てにくいゴミ箱”(タグを使ってモーターを動かし、ゴミを捨てようとするとストローにじゃまをされる)や、“ゴミを捨てた人の写真を撮るゴミ箱”(ゴミ箱をあけると、大きな音がして写真を5回くらい撮影され、さらにLEDライトが光る)などを創り出した子どもたち。課題を自ら設定して、その解決方法を提案するような作品を提案してくれました。
外にも、「食器洗いロボット」や「お掃除ロボット」など実用的なものから、「笑うお皿」や「動くスポンジ」などユニークなものまで、発想力や創造力を活かした作品の数々が披露されました。
MESHを使うと、普段身近にあるものが、簡単に別のものに変身したり、パワーアップしたりすることに驚き、自分で考えて他にはないユニークなものをつくる喜びを味わった子どもたち。ワークショップ後の感想では、「こんなに単純なのにすごいことができて驚いた」「作動させる回路をつくるのが楽しかった」「工夫して自分のおもいのままに工作できたところが楽しかった」などのコメントが寄せられました。
MESHについての詳細はこちら: MESH™