KOOVは、ブロックで自由に「かたち」をつくり、プログラミングによってさまざまな「動き」を与えて学ぶ、ロボット・プログラミング学習キットです。ブロックを組み合わせて遊ぶ中で表現力を高め(Play)、プログラムで動かすことで探求心を培い(Code)、子どもたちの創造力を育成する(Create)など、デジタルを活用したものづくりを遊びながら学ぶことができます。
このワークショップのテーマは「雪かき」。雪に見立てたブロックを1分間にステージからたくさん落とすパワフルなロボットを作ることが子どもたちに与えられたミッションです。
プログラミングの体験やスキルの習得だけでなく、「雪かき」というテーマに沿って子どもたち自身が設定する課題を、ブロックの造形やプログラミングという複数の表現手段を並列に扱いながら、解決へ向けて試行錯誤する楽しさを体験します。
最初にプログラミングの考え方や、電子パーツの説明を受けてから、ブロックの組み立てに取り掛かります。今回使用する電子パーツは、左右のタイヤの動きを変えられる「DCモーター」、ワイパーのような動きができる「サーボモーター」、壁や床との距離を測ることができる「赤外線フォトリフレクター」の3種類です。
さて、どんなロボットを作ろうか。ブロックを組み立てながら作戦を練ります。「雪の重さに負けない頑丈なアームを取り付けたい!」、「アームをワイパーのように動かして雪をまき散らそう!」など、子どもたちからさまざまなアイデアが飛び出します。
今日は「何度失敗してもOK!」。たくさん失敗を重ねながら、自由な発想で楽しく開発していきましょう!
次は、タブレットを使ってプログラミングに挑戦です。
ここでは電子パーツに命令を与えるプログラミングの練習をします。タイヤの回転の速さ、バック、右・左に曲がるなどの命令の仕方が分かったら、次は頭の中にふくらんでいるイメージの通りに動かすようなプログラムを作成し、いよいよ自分で作ったロボットに転送してみます。さあ、想像通りにロボットは動いたかな?
「あれ~?こんなに速く走ったらすぐにステージから落ちちゃう!よし、スピードを遅くして、途中で曲がらせよう」、「この場所でクルクル回っているだけじゃ、雪が運べないや!」。課題を発見した子どもたちは、エンジニアさながらの真剣なまなざしでプログラムの改良を繰り返します。
ワークショップの最後には「雪かきゲーム」を通して、それぞれが作った自慢のロボットを披露し合います。
「よーい、スタート!」の合図とともに一台ずつロボットを走らせ、その雄姿をみんな固唾を飲んで見守ります。
「すごい!ステージのギリギリでバックした!」、「ブロックにひっかかってタイヤが空回りしちゃってる!がんばれ!進め!」。みんな、まるで自分のことのような気持ちになって、それぞれのロボットの活躍を応援し合いました。
今回のワークショップで子どもたちは、プログラミングの習得だけでなく、頭で考えているだけでは予想できなかった失敗を繰り返し経験し、そこで見えてきた課題を解決しようとしました。そして、何度もそれを繰り返すことで、より良いものを生み出せることを体感しました。
思い通りにロボットを動かしたくさん雪を落とせた子、予想外のアクシデントに悔しい想いをした子など結果は様々ですが、みんなそれぞれに試行錯誤を重ね、充実した時間が過ごせたようです。
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