学校教育でも広く採用されており生活に身近なアイデアを形にできるIoTブロック「MESH(メッシュ)」と、子どもたちの創意工夫を引き出すソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下、SIE)のロボットトイ「toio(トイオ)」がこのワークショップ限定でタブレット上のアプリを通じて連動します。この2つの製品をプログラミングで動かしながら、家族や友だちと一緒に遊べるオリジナルのゲームづくりにチャレンジします。
ワークショップに必要な機材は約2週間貸し出します。参加する子どもたちは自宅で「MESH」と「toio」、さらに一緒に貸し出すタブレットを使ってプログラミングやゲームづくりを体験し、オンラインで他の子どもたちと繋がって様々なアイデアに触れる機会を提供します。
参加する1グループ10名の子どもたちがオンラインで初めて顔を合わせます。はじめに自己紹介や簡単なゲームで緊張をほぐすと、いよいよワークショップの開始です。
第1回のワークショップではプログラミングの考え方や、「MESH」と「toio」の使い方を学び、実際に「おいかけっこゲーム」などのシンプルなゲームを作る練習をします。子どもたちは講師の説明に真剣に耳を傾けながら、実際に機材を動かしてゲーム作りに集中して取り組みます。
プログラミングを学んだあとは、オリジナルのゲーム作りについてレクチャーを受けます。「ゲームデザイン」や「ゲームメカニクス」などについて学ぶほか、SIEのゲームプロデューサーから面白いゲームを考えるコツについての話を聞き、どんなゲームを作ったら友達や家族と楽しく遊べるか、考えを巡らせます。
ひらめきや発想を書き留め、整理する「アイデアシート」の書き方を学んで第1回のワークショップは終了。第2回ワークショップで行う発表会に向け、オリジナルのゲーム作品を完成させ、作品を紹介する動画を撮影して提出します。
第2回のワークショップでは、参加者全員の作品動画が紹介されます。動画では、完成したゲームのプログラムに込めた工夫や遊んでいる様子を、子どもたち自身がプレゼンテーションします。
「ロボ侍」や「ママ~!待って~!」、歴史上の一番好きな戦いをゲームにした「川中島の戦い」など、子どもたちの豊かな発想から生まれたゲームが登場し、お互いにさまざまなアイデアに触れることができます。
(作品例)
2人用格闘ゲーム「ロボ侍」は、toioコアキューブの上に乗った侍型ロボットを刀で切って落としたほうの勝ち。MESHのボタンブロックと動きブロックがコントローラーとして、キューブを操作します。ロボ侍の背面に搭載されたMESHの人感ブロックと明るさブロックが反応すると、必殺技が繰り出される仕掛けもユニークです。
「ママ~!待って~!」では、最初に紙芝居を使ってゲームのストーリーの中へプレイヤーを引き込みます。迷子になってしまったひよこたちをママのところへ連れていってあげるところからゲームがスタート。わんわんとペンギンちゃんに扮した「toio」を操作し、ひよこちゃんを巣に戻して、先にママにタッチした方が勝ち!
子どもたちは、それぞれの発表を聞いて、複雑なプログラミングに驚いたり、ユニークなアイデアに思わず拍手をしたり、お互いに刺激を受けます。アイデア/プログラミング/発表の3つのうち特に何が良かったか、色分けされた「いいね!カード」で示し、お互いの作品への感想を伝えあいます。
ワークショップを通して、子どもたちはプログラミングの習得だけでなく、みんなが楽しめるゲームとはどんなものかを考え形にすること、また、作った作品を分かりやすく人に紹介することの楽しさや難しさを学びます。