SONY

バーチャルな世界のために
リアルに追求する省電力

その高い機能を活かした美しく壮大な表現で、特別な世界を体験させてくれるPlayStation®。一方、実世界ではその普及台数から、環境負荷の低減が求められています。消費電力と資源における取り組みをご紹介します。

環境視点でも進化を続けるPlayStation®

全世界の累計販売台数が3億台を超えるPlayStation®シリーズ。
その膨大な数からも、環境への配慮は大きな意義を持つと、ソニーでは考えます。
今回、新型のPlayStation®4(PS4®, CUH-2000シリーズ)では消費電力の低減をはじめ、
小型・軽量化、省資源、さらにはデザインの進化まで実現しました。

Energy saving

電気製品の消費電力量にユーザーは高い関心を持っています。
それはコンピュータエンタテインメントシステムも同様であり、
新型PS4®の開発でも最大の焦点となりました。

消費電力を28%低減*

ゲーム機を構成するさまざまなデバイスの中で、電力をもっとも消費するのが
CPU(Central Processing Unit)とGPU(Graphic Processing Unit)です。
今回、HDR(High Dynamic Range)に対応してグラフィック強化を図りながらも、大幅な省電力化に成功。
欧州における自主規制SRI(Self-Regulatory Initiative)もクリアしました。

*CUH-1200シリーズ比

消費電力を大幅に低減

初期モデルのCUH-1000シリーズと比べて34%、前モデルのCUH-1200シリーズと比べても28%という大幅な消費電力の低減を達成。

キーデバイスに着目

消費電力の約40%を*占めているCPUとGPU。これらの回路を縮小することで、従来と同じ機能を持ちながらも、消費電力を低減。
*CUH-2000シリーズ

こまめにOFF

CPUやGPUの中に多数あるプロセッシングユニットのON/OFFを、稼働状況に応じて細かく制御することでムダを削減。

Resource saving

消費する電力が減れば、発生する熱も減る。
すると、例えば冷却に関する機構など、さまざまな部分を小型化することができる。
そして、さらなる価値が生まれました。

省電力化で小型に、そして省資源へ

CPUやGPUの消費電力が減ることによって、発生する熱量が下がる。
すると、ヒートシンクなどの部品で構成される冷却装置を中心に、AC/DC変換なども含め、さまざまな部品や機構の小型・効率化が図れます。
これによって、PS4®の設計全体を見直すことが可能となりました。
その結果、本体サイズの大幅な小型・軽量化につながり、使用する材料の削減を実現。
さらには、パッケージの小型化によって輸送効率の向上も果たしています。

シリーズ毎にも、外観は同じながらもこまめなバージョンアップを実施しており、
その度に省電力化と内部部品の小型化を絶えず図っている。
左:新型CUH-2000シリーズ、右:前モデルCUH-1200シリーズ

大幅にダウンサイジング

小型化し、よりスタイリッシュになったデザインは、スタンドに立てて設置することで、いっそう際立ちます。写真右が前モデルのCUH-1200シリーズで、薄さは約53mm(最大突起含まず)。それに対して新型のCUH-2000シリーズの薄さは約39mm(最大突起含まず)と1cm以上薄くなっています。

16%の軽量化*

*前モデルCUH-1200シリーズ比

30%以上の小型化*

*前モデルCUH-1200シリーズ比

インテリアの中で、スタイリッシュに

小型・軽量化で、設置や収納、持ち運びにも便利になった新型PS4®
そして、凹凸のないフラットな面で構成された平行四辺形のボディの中に、整然と機能を詰め込んだスタイリッシュなデザインも、大きな魅力となりました。
そこには、設計優先のデザイン的な妥協もデザイン優先の設計的な妥協もありません。
例えば、吸気口が見えない点も、デザインのために隠したのではなく、
高い吸気効率を目指した結果であり、すべてが必然の上に成り立った“機能美”なのです。

ゲーム分野でも「環境負荷ゼロ」へ、一歩前進。

「ゼロ」という究極の目標に挑むソニーの環境計画「Road to Zero」。
そのために、今回はPlayStation®で省電力化の観点からアプローチし、
省資源化などの、さまざまな価値を生み出すことができました。
これからもPlayStation®シリーズは進化し続け、環境への取り組みを加速させていきます。

(本記事の情報は2016年11月時点。ソニー調べ)

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