妊娠・出産・育児、介護、病気の治療といったライフイベントは、誰の人生にも起こりうる出来事です。
そして、それはいつ、どんなタイミングで起こるのか、予想できないことも多いものです。
「Symphony Plan(シンフォニー・プラン)*」は、社員がライフイベントに直面したとき、
すべてのキャリアステージにおいてライフイベントと仕事を調和させ、
仕事を継続しながら力を発揮できる環境を整えるためのソニーの両立支援制度です。
ソニーには、多様な人が働いており、それぞれが必要とする施策も同じではありません。
シンフォニー・プランでは、働き方や家族の状況に合わせて、社員一人ひとりに寄り添う両立支援制度を
幅広く用意。家族や職場と相談しながらプランが選択できます。
シンフォニー・プランでは、これまでの産前・産後、育児との両立支援施策に加え、不妊治療との両立をサポートする制度を新設。不妊治療を目的とした休暇・休職制度、柔軟な働き方を支える勤務制度、不妊治療にかかる費用の補助を新たに導入します。不妊治療費用補助については、性別を問わず社員が利用できるだけでなく、社員のパートナーも利用が可能です。
また、夫婦で家事・育児を分担するのが当たり前となってきた今の子育てスタイルを支援するために、男性社員の育児休暇100%取得を目指します。「イマドキ子育て世代の両立戦略セミナー」を通して、対象社員やそのパートナー、職場のマネジメント、周囲のメンバーへ働きかけるほか、直近で育児休暇・休職の取得予定がある社員が組織内にいないマネジメントにも参加を推奨し、会社全体で子育てや働き続けられる環境づくりについて考える機会・場を提供しています。
ソニーは、介護に関してもさまざまな両立サポートを実施しています。これまでの介護準備、介護との両立支援施策に加え、介護休職中の社員に対して、月額賃金50%を補助する支援金制度を新設しました。また、介護セミナーやワークションプを開催し、介護と仕事を両立できる体制を整え、安心して仕事を続けられる環境整備を継続的に行います。そのほか、突然介護に直面しても戸惑わないよう、専門家から事前準備について学ぶ場も継続して提供します。
シンフォニー・プランでは新たに、がんの予防・発見、治療および、仕事との両立をサポートする制度を拡充しました。がん治療では早期発見が非常に重要であると言われており、人間ドック医療機関と、健康保険組合、健康管理部門と連携し、精密検査受診率向上のための個別フォローを強化しています。
また、がんに対する意識、知識、理解の向上のため、がん専門家監修による「予防から治療」に関するe-learningを全社員必須のプログラムとして実施。さらに、がん治療と仕事を両立する社員の柔軟な働き方として、短時間勤務やフレックス勤務を導入しました。
Symphony(シンフォニー)は交響曲や調和という意味を持っており、ソニーの事業の原点である「音」にもつながる言葉です。多様なバックグラウンドを持った社員が、さまざまなライフイベントと仕事を調和させながら両立できるよう、ソニーの両立支援制度を 「Symphony Plan(シンフォニー・プラン)」と名付けました。
妊娠・出産・育児、介護、がん治療と仕事との両立を支えるしくみづくりは、ソニーだけの課題ではなく、今日の日本社会が抱える大きな課題の一つです。こうした社会の課題解決に向けて、まずソニーが率先して制度を拡充し、社員一人ひとりが力を発揮できる環境を整えることが、世の中の機運を高めるという意味で、貢献できることの一つであると考えています。ソニーは社員のチャレンジを支援すると同時に、社員に寄り添う人事施策へもチャレンジし続けていきます。