動画の内容テキスト
社会へ普及する様子を表現した映像です。
身近に
多様に
高度に
技術提供で、社会全体の
ロボット開発をドライブする
長く足踏みが続いているロボットの社会進出。普及のペースが思いのほか上がらない大きな要因の一つとして、開発ハードルの高さがあります。ロボットをゼロベースから企画・設計・制作するには、コストと技術の両面から負荷が重たくかかります。
社会全体のロボット開発をドライブしたい。ソニーの「ロボティクスプラットフォーム」は、そうした思いで誕生しました。
最もストレスのかかる基本機能の開発について、ソニーが長く培ってきた要素技術を惜しまず提供。開発者は自社の注力したい領域に工数を集中でき、高品位かつ多種多彩なロボットを劇的に早く、実用化することができます。企業が個々に困難を抱え込む、それが当然だった開発環境に、「分かち合う」という変革を私たちソニーは起こしていきます。
- 通常の開発
- ロボット基本機能各社の注力領域
- プラットフォームを
利用した開発 - プラットフォーム各社の注力領域
停滞しがちなロボット開発に
3つの革新を
円滑化
ロボットの根幹となるソフトやツールなどの開発キットをプラットフォームから調達できるため、開発の初速が著しくブースト。しかもそれらのツール類は信頼性・汎用性がいずれも高く、同時に扱いやすさに配慮されているため、その後の開発行程もスムーズに。時間とコスト、どちらの負担も大きく圧縮することができます。
高品質化
極めて広範な技術やノウハウが要求されるロボット開発。一方で、そうしたオールラウンドな開発力を備える企業は決して多くありません。ロボットの基本機能についてはソニーの技術を借り受ける、そうすることで得意分野に人や時間を投下でき、ハード&ソフトの両面で完成度の高い、狙い通りのロボットを生み出すことが可能になります。
自在化
プラットフォームで提供されるソフトやツールは、様々なタイプのロボットへの応用を予め見越した汎用性の高いもの。搭載するアプリケーションによって、自由自在な機能付けが可能となります。各々の事業に最適化されたロボットが格段につくりやすくなり、これまで導入の難しかったビジネス分野までロボットの活動領域が開けます。
業種や業態ごとに
最適なロボットをゼロから共創
これまでのロボットは、例えば産業用アームのように産業現場に固定され、決まった動きを再現するケースがほとんどでした。しかしソニーの技術を応用すれば、移動をともなう自律的な動きも実現可能です。そこから物流や建設、小売店など、幅広い業種・業態へとロボット実装の可能性が拡張されていきます。
社会のどの場所で、どんなロボットが潜在的に必要か。解決手段としての未知なるロボットを思い描く技術者に対し、ソニーのプラットフォームは強力な支援を提供します。また、ニーズに最適化されたあらたなアルゴリズムが書ける人には、それを求める技術者との出会いを生み、プラットフォームを起点とした思わぬ創発が始まることも。多くの才能に技術と機会をもたらし、その結果として、ソニーは社会に点在するロボットの空白地帯を埋めていきます。
物流 × ロボット
ウェルビーイング × ロボット
建設 × ロボット
エンタテインメント × ロボット
小売店 × ロボット
飲食店 × ロボット
ソニーの高度なロボット技術を
惜しみなく提供
自律ロボットのための要素技術を中心に提供。将来的には、マニピュレーターや多脚ロボットへの適用も視野に入れて技術開発を続けていきます。
複数台制御
複数台が行き交う経路計画の設定や、ロボット同士の待ち合わせ/追い出し制御が自動化され、無駄のない移動設計が実現。移動時間やジョブの実行時間を個別に把握した上で、適切に作業を割り当てるため、タスクの全体効率化が図れます。
自律走行機能
周囲の状況を常に認識し、同時に現在地と目的地の位置関係を継続的に把握。状況に適した経路で目的地をめざします。また、人や物に危害を与えないよう自律的に回避や停止を実行。回避・停止のアクションはカスタマイズも可能です。
オペレーションツール
タブレットやPCなどの身近な端末から手軽にロボットを活用可能。例えばロボットを走行させる環境地図の作成や目的地の設定などもとくに高度な知識は必要なく、端末上の分かりやすい専用ツールで簡単に行えます。
自動追従機能
指定した人物の自動追尾を可能に。しかも機械的に追うのではなく、周囲の状況を認識し、タスク達成のための行動を柔軟に選択します。さらに、設定ルート上を移動しながらカメラだけ対象人物を映し続けることもできます。
システム状態検知
センサー、ソフトウェア、ハードウェアに異常があれば、それを自動検知し、安全を確保するために緊急停止などの適切な行動を取ります。また検出された不調についてその詳細、原因、解決方法をユーザーに通知します。
開発事例
工場内を自律的に移動して、人と協調して物を運ぶことで、搬送の効率化や自動化を実現します。
協業先:ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社
人の動きに合わせて移動しながら撮影することで、ロボットならではの新たなカメラワークを実現します。
協業先:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
建設現場を自律的に巡回して画像を収集することで、点検業務の負荷を低減します。
協業先:株式会社イクシス
サービスと連携して、人について行ったり先導したりすることで、案内や宣伝など様々な用途に対応します。各種展示会やイベントでの実証実験を進めています。
「つくる」「つなぐ」「とどける」。
将来は、ロボット社会の
エコシステムに
ロボットを「つくる」に特化した現時点のプラットフォームはまだ生まれたばかりの初期の姿にすぎません。ロボットの進化と足並みをそろえ、プラットフォーム自体もまた段階的に今後成長。将来は、「つなぐ」「届ける」までも仕組みの中に実装されていきます。
開発者同士をつなぎ、活発な情報交換を生み、さらに個人レベルでプラットフォーム運営にも参加できるように。そして、利用者へとロボットを直接届け、導入機会の獲得をも担えるように。ロボット社会の成長サイクル、その回転を生み出すパワフルな革新的仕組みとなることをめざしていきます。
(左から)
- 津高 圭祐
- Tokyo Laboratory 12
統括部長
- 小島 康平
- Tokyo Laboratory 12
- 本蔵 紅奈
- Tokyo Laboratory 12
内外で手を取り合い、
一日も早くロボットの民主化を。
- 津高 :
- ロボット開発に長く取り組むソニーですが、人々が期待する「自律型ロボットが活躍する社会」は、実現までに未だ多くの課題を残しています。
そこで我々は社会の優れた才能と手を取り合い、内外の協力によって開発を加速します。そうして一日も早くロボットの民主化を果たしたい。
「人に近づく」、それがソニーの経営方針です。「ロボットをつくりたい人に近づく」、そしてそこから「ロボットが人に近づく」世界を築いていきます。
変革に挑む人々と共に。ロボティクスの未来を信じている。
- 小島 :
- 「暮らしの中に当然のようにロボットが存在する未来を実現したい」。ロボット開発の道を志した最初の日から、私が変わらず抱き続ける思いです。ソニーのプラットフォームはそんな思いを共有する多くのメンバーによって開発されています。
ロボットはやがて社会やライフスタイルを大きく変えるはず。我々と共にその可能性を信じ、様々な領域で変革に挑む皆様を、先進的なロボティクス技術の開発を通して全力でサポートしていきます。
人とロボットが共生する
社会が近づいてきている。
- 本蔵 :
- 子どもの頃からずっと夢見てきた、人とロボットが共生する社会。様々な現場で実証実験を行い、技術開発が進む様子を目の当たりにする度に、ようやくそんな社会が近づきつつあると感じます。
ソニーのロボットプラットフォームは、きっとロボットづくりの速度感や自在さを大胆に変えていきます。生活からビジネスまであらゆるシーンに次々と便利なロボットが誕生する…そんな未来をめざし、開発に励んでいきたいと思います。