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60年目の本社移転、Sony Cityで刻む新たな歴史

 2007年2月、ソニーは東京・港区港南の新本社ビル「Sony City」への移転を完了した。今後、地上20階、地下2階のこのビルに、ソニーグループ社員約6,000人が入居することになる。

 奇しくも、創業間もない東京通信工業(ソニーの前身)が、東京・日本橋から品川・御殿山に本社を移転したのが1947年、今からちょうど60年前のことである。

 それを記念するプレートが残っている。これは旧本社に掲げられていたもので、それには、「ソニー株式会社は昭和22年(1947年)1月20日 この土地に70坪の工場を得て東京通信工業株式会社として 今日への第一歩を印した」と記されている。1月20日とあるが、実際に各地に分散していた工場、倉庫、事務所が集結し終わったのは2月25日との記録が残っている。

 それから60年という節目での今回の本社移転。2006年10月27日に行われたSony Cityの竣工式で、社長の中鉢は「Sony Cityを“自由闊達な理想工場”にして、もう一度、世界のソニー、技術のソニーをめざしたい」と挨拶した。Sony Cityを拠点にソニーは再び21世紀に新しい歴史を刻んでいく。

1947年、本社を品川・御殿山に移転。
本社とはいうものの、木造のバラック工場だった
新本社ビル「Sony City」。
旧芝浦TECの跡地に建てられた