SONY

株主向け報告書

株主の皆様へ

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。
本報告書では、2022年度上半期連結業績及びソニーグループの長期視点での経営方針についてご報告させていただきます。

当上半期(2022年4月1日から9月30日まで)の売上高は、前年同期比4,372億円増の5兆634億円となりました。この増収は、金融分野の大幅な減収があったものの、主に映画分野、音楽分野及びイメージング&センシング・ソリューション分野の大幅な増収によるものです。営業利益は、前年同期比525億円増の6,510億円となりました。この増益は、ゲーム&ネットワークサービス分野の大幅な減益があったものの、主に金融分野、音楽分野及び映画分野の大幅な増益によるものです。

当年度の中間配当金につきましては、1株につき35円(前年同期は1株につき30円)とさせていただきました。今後も、引き続き長期・安定的な増額をめざしてまいります。

ソニーグループは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)のもと、クリエイティビティを軸とした多様な事業を展開しています。経営の方向性は、感動を創るクリエイターや感動するユーザー、そしてPurposeを共有し、事業を推進する社員を含む「人」に近づくことです。

人々が感動でつながるためには、私たちが安心して暮らせる社会や健全な地球環境があることが前提であり、社会・環境に対する「責任」と、技術や事業による「貢献」を重視しています。本年9月に開催したサステナビリティ説明会では、「学び」を通じたソニーの成長や地球のサステナビリティへの取り組みをはじめ、人材、気候変動、AI倫理に関する活動について説明しました。当日の様子は当社のウェブサイトに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

今後も「世界を感動で満たす」ため、長期視点での価値創出に取り組んでまいります。株主の皆様におかれましては、なにとぞ一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。

2022年11月
代表執行役 会長 兼 社長 CEO
吉田 憲一郎

サステナビリティ説明会についてはこちらからご覧ください。

2022年度上半期連結業績

当上半期の連結売上高は、前年同期比4,372億円増の5兆634億円となりました。この増収は、金融分野がソニー生命の特別勘定における運用損益の悪化などにより大幅な減収となったものの、全社的な為替の影響に加え、これまで投資を継続してきた映画分野や音楽分野、イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)分野の増収などによるものです。音楽分野はストリーミングサービスの伸長により拡大を続ける市場の成長機会を捉えており、I&SS分野においてはモバイル機器向けイメージセンサーの高付加価値商品の採用が進み、製品ミックスが改善しました。また映画分野においても、劇場公開が再開する中で、昨年度公開した『スパイダーマン:ノーウェイホーム』などのヒット作のホームエンタテインメント売上の増加などにより大幅な増収となりました。
営業利益は、前年同期比525億円増の6,510億円と、上半期連結業績としては過去最高となりました。この増益は、ゲーム&ネットワークサービス分野がゲームソフトウェア開発費や米国の独立系ゲーム開発会社Bungie, Inc.の買収にともなう費用を中心としたコスト増などにより大幅な減益となったものの、主に金融分野でソニー生命における大幅な増益があったことや、前述の音楽分野や映画分野、I&SS分野の増益が寄与しており、多様な事業ポートフォリオがグループ全体の収益を安定化させました。
税引前利益は、前年同期比708億円増の6,371億円となりました。
当社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期比572億円増の4,822億円となりました。

  • IFRSにおける「売上高及び金融ビジネス収入」を「売上高」として表示しています。

業績ハイライト(上半期) (単位:億円)

売上高構成比(2022年度上半期)

  • ビジネス別の売上高構成比は、外部顧客に対する売上高にもとづいて算出したものです。

多様な「学び」とサステナビリティ

ソニーは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というPurpose(存在意義)のもと、クリエイターとユーザーから学び、感動を創る多くの製品・サービスを提供しています。Purposeを推進する場でもある「世界」を持続可能なものにするために、社員と共に「学び」、長期視点で人、社会、地球へ貢献していきます。ここでは、取り組みの一部についてご紹介します。

現実世界を捉えるセンシング

CMOSイメージセンサーは、捉えた光を電気信号に変えてデータに変換・出力
するカメラの“目” であり、現実世界を捉え、現実から「学ぶデバイス」と
して、さまざまな事業に生かされています。

宇宙感動体験事業「STAR SPHERE」で打ち上げ予定の超小型人工衛星にも、
ソニーのCMOSイメージセンサーを使用したカメラ機器が搭載されています。
この超小型人工衛星で地球や星を捉える撮影体験を通じて、クリエイターや
ユーザーが地球・環境について「学ぶ」きっかけをつくっていきたいと考え
ています。

センシングで捉えた現実世界から学ぶAI

CMOSイメージセンサーに(AI人口知能)を掛け合わせたのが、インテリジェントビジョンセンサー「IMX500」です。
CMOSイメージセンサーが捉えた現実世界のデータ処理をイメージセンサー内で行い、センサーからクラウドへ流れ込むデータ量を抑えることで消費電力を削減するなど、社会価値を創出するソリューションにつなげます。

現実世界を捉えるセンシングと、捉えた現実世界のデータから「学ぶ」AIは、自動車の先進運転支援システムなどモビリティの進化に欠かせず、また、モビリティの進化が健全な地球環境にもつながるものと考えています。

株主総会資料(招集ご通知)の電子提供制度について

「電子提供制度」は、2023年3月以降に開催する株主総会の資料(株主総会参考書類、事業報告など)をインターネット上(自社ウェブサイトなど)に掲載して株主様へ提供する制度で、すべての上場企業において義務化されました。議決権を有する株主様に対して、原則郵送されていた「招集ご通知」に代わり、当該ウェブサイトへのアクセス方法などを記載した書面が郵送されます(株主様におけるお手続きは不要)。
本制度により、株主様への総会資料の早期提供、ペーパーレス化による印刷コスト削減や環境負荷低減への貢献などが期待されております。
なお、次回2023年6月に開催予定の当社定時株主総会における当該書面の具体的な記載項目(アクセス方法などのほか、議案や業績に関する説明など)につきましては、個人投資家様向けウェブサイトにおいてご案内する予定です。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。

「書面交付請求」について

インターネットのご利用が困難などの事情により、書面の株主総会資料をご希望の株主様につきましては、株主総会基準日(2023年6月に開催予定の当社定時株主総会におきましては、2023年3月31日)までに、当社の株主名簿管理人もしくはお取引のある証券会社に「書面交付請求」を銘柄毎に個別にお申し出いただくことで、ウェブサイト上で提供する株主総会資料と同内容の資料を書面で郵送します。
当社の株主名簿管理人である三菱UFJ信託銀行のお問合せ先につきましては右記をご参照ください。

  • 株主総会資料の記載事項の一部は、法令および定款により認められる範囲におきまして、書面への記載を省略させていただく場合がございます。

株主総会資料の電子提供制度に関するお問合わせ先

三菱UFJ信託銀行株式会社
証券代行部電子提供制度専用ダイヤル
0120−696−505(受付時間:土・日・祝日を除く平日9:00~17:00)

電子提供制度についてよくあるご質問はこちらをご覧ください。

新商品・トピックス

『PlayStation® VR2』

目をみはる4K HDRビジュアルディスプレイ、革新的な新しいVRコントローラー、独創的なゲームなど、PlayStation®5のパワーによって実現する次世代のVRにふさわしい体験をお楽しみください。

  • "PlayStation Family Mark" and "PlayStation" are registered trademarks of Sony Interactive Entertainment Inc. © 2022 Sony Interactive Entertainment, Inc. Design and specifications are subject to change without notice.
PlayStation® VR2
映画『ホイットニー・ヒューストン
I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』

ジャンルも人種も越えた<私の歌>で、世界を変えた天才シンガー、ホイットニー。数々のNO.1ヒットソングとともに、『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家によって映画化される、彼女の魂の物語。2022年12月23日全国の映画館にて公開予定。

映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』
アニメ『鬼滅の刃』

吾峠呼世晴氏による漫画作品が原作。アニメーション制作はufotable。2020年10月に『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を公開し、累計興行収入が403億円を超え日本歴代興行成績で一位に。さらに、新章となる「刀鍛冶の里編」のテレビアニメ化も発表されています。

  • ©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
アニメ『鬼滅の刃』
フルサイズミラーレス一眼カメラ
『α7 IV』

有効約3300万画素の新開発イメージセンサーを搭載。静止画と動画の撮影性能や操作性、共有・配信機能を一新した、ソニーの最先端のカメラ技術を凝縮した新世代のベーシックモデルです。

フルサイズミラーレス一眼カメラ『α7 IV』
小型軽量の完全ワイヤレス型ヘッドホン 『LinkBuds S』

小型軽量で快適な装着性と自然な外音取り込みができる特長により、ヘッドホンの常時装着という新しいスタイルと音体験を提案。高い没入感と「ながら聴き」を自由に切り替えられます。

小型軽量の完全ワイヤレス型ヘッドホン 『LinkBuds S』
5Gプレミアムスマートフォン
『Xperia 5 IV』

高性能AF(オートフォーカス)を備え多彩な映像表現が可能なカメラ、迫力ある立体的なサウンドが楽しめる新構造のスピーカーなど、充実の基本性能をコンパクトなサイズに凝縮しています。

5Gプレミアムスマートフォン『Xperia 5 IV』
  • 記載されている商品名などはソニーグループ及び各社の登録商標あるいは商標です。
  • 2022年度株主向け中間報告書のPDF版はこちらからご覧いただけます。
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