SONY

CEATEC 2023誰もが自分らしく、
感動を分かち合える未来のために。

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出展概要

ソニーは、2023年10月17日(火)~20日(金)まで千葉市美浜区・幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」に出展し、「誰もが自分らしく、感動を分かち合える未来のために。」をテーマに、アクセシビリティに配慮した製品・サービスや取り組みについて展示を行います。
ソニーグループでは、アクセシビリティを高め、多様なニーズを持つ人々が感動を分かち合えるよう、事業を通じてインクルーシブな社会に貢献することをめざしています。
今回の展示では、障がい者や高齢者をはじめとした、アクセシビリティを必要とするユーザーと一緒に検討するインクルーシブデザインの取り組み、そして、インクルーシブデザインから生まれた製品、体験をご紹介します。
幕張メッセのソニー出展ブースでは、手話通訳者やユニバーサル検定を取得したスタッフが常駐しております。サポートが必要な方は、ソニー出展ブース受付にてお声がけください。

PlayStation®5用 Access™ コントローラー

PlayStationで遊ぶあらゆるの方のため、最新の技術を用いてアクセシビリティ機能、製品、サービスを進化させ、世界をゲームの力でつなげる努力を日々重ねています。PlayStation®5用「Access™ コントローラー」は、5年にわたるアクセシビリティの専門家や当事者団体との対話を通して改良が重ねられ、誕生しました。多様なニーズに合わせて幅広いカスタマイズに対応することで、あらゆるプレイヤーがゲームを楽しむことができる未来を実現すべく取り組んでいます。

  • ポイント
    • 交換可能なボタンやアナログスティックを活用し、プレイヤーの可動範囲、力の強さ、身体的なニーズに合わせて、自由にレイアウト
    • 最大2台のAccess コントローラーを組み合わせて単一の仮想コントローラーとして操作
    • 他の外部入力デバイスや周辺機器と連携させて操作

Access コントローラーは「2023年度グッドデザイン賞」において「グッドデザイン金賞」に選出されました。「グッドデザイン金賞」は、2023年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、特に優れたデザインと認められたものに与えられる賞です。

アクセスコントローラの内容物の画像
ボタンを割り当てる設定画面の画像
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網膜投影カメラキット

世界に2億5千万人いると言われるロービジョンの方々に撮影する楽しさを届けたい。より多くの人に、感動や記憶に残したいシーンを共有する喜びを感じてほしい。そんな想いからこの網膜投影カメラキットは生まれました。

眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を利用して、ピントの合った画像を網膜の周辺部にまで投影することで、ロービジョン者の“見えづらい”を“見える” に変えます。盲学校などの協力も得て、当事者による評価やインタビューの声も反映し、高倍率ズームなどカメラならではの機能を搭載し、ロービジョン者も、本格的な撮影を楽しむことができます。

  • ロービジョンとは、何らかの原因により視覚に障がいがあり、メガネやコンタクトレンズを装着しても「見えづらい」「まぶしい」「見える範囲が狭くて歩きにくい」など日常生活での不自由さをきたしている状態を指します。その人口は世界に2億5千万人、日本国内では145万人と推定されています。
  • ポイント
    • ソニーのデジタルカメラとQDレーザ社のビューファインダーを組み合わせたキットで“見えづらい”が“見える”に変わる
    • 目に影響のないほどの微弱なレーザを網膜に投影し、映像を精細に表示
    • ロービジョン者だけでなく、老眼や強度の近視者なども眼のピント調節機能に依存せずに撮影

網膜投影カメラキットは「2023年度グッドデザイン賞」において「グッドデザイン・ベスト100」に選出されました。「グッドデザイン・ベスト100」は、全受賞案件の中から特に優れた100件に与えられる賞です。

DSC-HX99 RNV kit製品画像
RETISSA図解資料
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デジタル一眼カメラ α™ (アルファ)

デジタル一眼カメラの醍醐味である高画質による高い表現力を実現するため、一人でも多くのユーザーにαの機能を余すことなく使ってもらいたい。そんな想いから、カメラを愛好する視覚障がいのある社員と議論を重ね、F値、シャッタースピードなど撮影時に必要な情報をどういった順で読み上げるのが最適か決めました。こだわりのアクセシビリティ機能を搭載したαは、年齢や障がいの有無に関わらず、クリエイターの相棒となりサポートし続けます。

  • α7C II、α7CR
  • ポイント
    • メニューや操作画面を目で見る代わりに音声で確認
    • メニューや操作画面を拡大して表示
    • AI技術を活用した高い認識性能で、幅広い被写体をすばやく認識しピント合わせ
ILCE-7CM2Lとアルファ操作画面を等倍から3段階に拡大表示している画像ILCE-7CM2Lとアルファ操作画面を等倍から3段階に拡大表示している画像
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XRキャッチボール

「息子とキャッチボールがしたい」一緒にワークショップを行った視覚障がい者の一言から生まれた、リアルとバーチャルを融合させた体験。障がい者だけの特別な遊びにしないでほしいという当事者からの声を受け、視覚や体力に依らず、遠く離れていても、誰もが参加できる自由な遊びに進化を遂げました。インクルーシブデザインから生まれるエンタテインメントが社会に新たな価値をもたらします。

  • ポイント
    • 音を頼りにしながら仮想のボールでキャッチボール
    • MUSVI株式会社のテレプレゼンスシステム「窓」を組み合わせ、遠く離れた人ともキャッチボール
    • 専用のスマートフォンホルダーで、安全かつ簡単にプレイ
男性が目の前のモニターに映っている人に対して、スマートフォン内の仮想のボールを投げてキャッチボールをしている画像

CEATEC2023ソニーブースにお越しのお客さまと、ソニーストア銀座のCEATECソニーブースサテライト会場にお越しのお客さまとで、約30km離れたXRキャッチボールを体験いただけます。なお、開催時間は会場によって異なります。
10月17日(火)~20日(金)、幕張メッセ会場は10:00-17:00、ソニーストア銀座会場は11:00-17:00で体験可能

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ウルトラライトサックス

音楽は、言葉や年齢の壁を超えて、誰もが楽しめるもの。譜面を読めなくても、誰もが気軽に楽器を演奏できたり、みんなとすぐに合奏できるようになれば、音楽はもっと身近なものになっていく。複雑なキー操作をすることなく気軽に吹くことができるサックスには、エンタテインメントに限界を定めないソニーの思いが込められています。ぜひ自由な演奏をお楽しみください。

  • ポイント
    • 鼻歌を歌って、サックスの音色で奏でる
    • 鼻歌を歌いやすい吹込口と象徴的なサックスのフォルムですぐマスター
    • 自分らしさ、シーンに合わせて外装をアレンジ
ウルトラライトサックスの画像
女性がウルトラライトサックスを持っている画像
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4K液晶テレビ ブラビア®

ひとり時間にも、家族や友だちと共に過ごす時間にも、やはりテレビは欠かせません。「アクセシビリティ機能を使う人と使わない人がテレビを共用できるようにしてほしい」ブラビア®はそんな障がい当事者の声を反映し、アクセシビリティ (ユーザー補助) 機能としてショートカットを搭載しています。テレビが世の中に生まれて約100年。新しいテレビ体験が、またここから始まります。

  • ポイント
    • 番組表や設定メニュー項目など、表示される文字情報を細部まで読み上げ
    • ショートカット機能により簡単に読み上げ機能をオン/オフ
    • 読み上げ速度は、9段階から選択
BRAVIA KJ-65X85Lの画像
BRAVIAのアクセシビリティ (ユーザー補助) 機能のメニュー画像 ※各機能名称は米国向け商品のものです。
4K液晶テレビ ブラビア® ダイジェスト動画 動画を再生する ※動画内で使用している商品及び機能名称は米国向け商品のものです。
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におい提示装置

2025年には日本の認知症患者は高齢者の5人に1人、700万人に達すると言われています。その認知症の前触れの1つとして現れると言われているのが「においを感じない」という症状。認知症の早期発見に有用な嗅覚測定を手軽に行えるようにしたいという思いから、「におい提示装置」を開発しました。数十名の医師からのヒアリングをもとに、使用時に被験者が安心感を感じられるような丸みのあるフォルムにデザインしました。

  • 本機は、治療や診断などの医療を目的とした機器ではなく、研究用途となります。
  • ポイント
    • 40種類のにおいを手軽に素早く提示
    • ソニー独自技術のカートリッジ構造と本体に内蔵された脱臭機構により、におい汚染を抑制
    • 専用アプリケーションによる操作で、簡単に結果の記録や閲覧、データを転送
匂い提示装置(NOS-DX1000)の画像
女性が明るい空間で匂い提示装置(NOS-DX1000)を実際に使用しているイメージ画像 躯体の上部の穴に鼻を近づけて香りを嗅いでいる様子
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障がいのある社員が活躍するソニー・太陽とXperia™チームとのコラボレーション

ソニー創業者の一人である井深は、障がいの有無で人を区別するのではなく、人としての自立とその環境づくりを重んじ、ソニー・太陽を設立しました。全社員の約6割が障がいのある社員で、職場のアクセシビリティを高め、多様な社員が活躍しています。そんなソニー・太陽の弱視の社員とXperiaの開発チームがタッグを組んで生み出した音で通知する水準器は、Xperiaの最新機種に搭載されています。ソニーグループのインクルーシブな職場環境は、製品開発にも生かされています。

  • Xperia 1 V, Xperia 5 V
  • ポイント
    • 当事者のアイディアを活かす就労環境づくり
      例:半球型カーブミラーを設置、通路の死角をなくす
    • Xperiaの撮影画面が水平なとき、水平から外れたとき、両方を音で通知
    • 設定ボタンの色が反転し、設定の変更をわかりやすく表示
Xperia1Ⅴの画像
Xperia1Ⅴで写真撮影アプリ Photography proを使って植物を撮影している画像 被写体に対してXperiaの撮影画面が水平か否かを音で知らせているイメージ画像
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スマートグラスによる会話支援プロジェクト

音声認識技術が進化し、音声をリアルタイムでテキスト変換するアプリケーションが増えています。聴覚障がい者の支援につながる一方、「端末のマイクを相手の口元にかざす必要がある」「画面のテキスト情報に視線を奪われてしまう」「使いたい環境での認識精度が不十分」といった課題も生まれています。本研究開発では、大切な相手とお互いの顔を見ながら高精度な音声認識で自然に行うコミュニケーションの実現を目指します。また、リアルタイム翻訳機能を使えば外国人とのコミュニケーションにも活用でき、インクルーシブな未来の可能性が広がります。

  • 本プロジェクトは、技術開発中の事例です。
  • ポイント
    • 音声を即時に文字変換し、スマートグラス型ディスプレイ上に表示
    • 樹脂導光板技術により、安全、軽量かつフレームレスで視界を遮らない字幕の表示
    • 音響信号処理技術により、離れた場所からでも、ざわついた環境でも、高い精度で音声を認識
スマートグラスによる会話支援のシステムの構成の画像
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外出時歩行支援プロジェクト

「電柱や塀、道路脇の段差などは必ずしも障害物ではなく、慣れている道では重要な目印」「ナビを使って目的地近くに着いても、建物の入口が見つからないことが多い」といった、視覚障がい者の声から生まれたのがこの外出時歩行支援プロジェクトです。視覚障がい者が一人で安心して目的地に着くことができる技術の追求は、誰にとっても楽しく移動できるインクルーシブな未来へとつながっていきます。

  • 本プロジェクトは、技術開発中の事例です。
  • ポイント
    • 白杖に小型軽量なデバイスを取り付けてセンシング
    • 独自のセンシング・通信技術により、間近にある物体などを検知し音や振動で通知
白杖の手持ち部分に小型なセンシングデバイスが装着されている画像
女性が白杖の手持ち部分に小型なセンシングデバイスを装着し 町を歩行している様子の画像 画面にはこのプロジェクトで解決したい以下の内容が記載されている 障害物にぶつかってしまうことがある 歩行時の手がかりをみつけられないことがある 目的地までのルートがわからなくなることがある 周囲の様子や見せの情報を知りたい
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出展の様子

約73,000人の来場で幕を閉じたCEATEC2023、アクセシビリティに配慮した製品やインクルーシブデザイン社会に貢献する技術開発を展示したソニーブースにも多くの方が訪れました。
ソニーのブースでは、来場者がアクセシビリティについてより実感をもって理解できるよう、アクセシビリティ機能を実際に体験いただきました。特に、レーザー網膜投影方式を利用し、ピントの合った画像を網膜の周辺部にまで投影する網膜投影カメラキットや、音を頼りにしながら仮想のボールでキャッチボールをするXRキャッチボールの体験コーナーには、順番待ちをする人の長い列ができていました。
出展の製品や技術は、いずれもインクルーシブデザインが取り入れられており、アクセシビリティを必要とする高齢者や障がい者など、制約がある当事者の声を聞き、どのようにその声を反映しているのかといった説明に、来場者一様に、熱心に耳を傾け、また、ご自身の経験も共有してくださり、共感や応援の言葉を多数いただきました。
また、出展物だけでなく、ブースの展示方法もアクセシビリティに配慮し、ソニー・太陽の障がいのある社員とともにインクルーシブデザインで制作。一例として、立って見る来場者と車いすの来場者、どちらも見やすい展示台の高さや、複数の車いすが十分往来できる通路幅の確保、床と展示台の十分なコントラスト確保などが挙げられ、このようなアクセシビリティへの配慮は、障がいの有無に関わらず、誰にとっても混雑時往来しやすい十分なスペース確保や、遠くからでも見やすい展示につながりました。
また、お手伝いが必要な方向けに、手話通訳者やユニバーサルマナー検定を取得したスタッフが常駐していることを本ウェブページや会場カウンターで案内。視覚に障がいのある来場者が、ご自身のスマートフォンなどで読み上げることも想定し、各ブースには、説明パネルと同じ内容が掲載されているウェブページへのQRコードを設置しました。
本イベントを通じて、ソニーのアクセシビリティに配慮した製品やインクルーシブデザインの取り組みを、多くの方に知っていただき、また、貴重なご意見、ご感想をいただけたことは、大きな収穫となりました。