SONY

ソニーとアニメ

100年以上の歴史があると言われるアニメーション。現在では、表現方法や制作技術、作品ジャンルなども多岐にわたり、言語や文化の違いを越えて、世界中で多くのファンを惹きつけています。

私たちソニーグループはクリエイティビティと技術を組み合わせて、さまざまなアニメーション作品をグローバルに提供しています。作品製作に加え、配給・配信も行っており、アニメのコンテンツIPを他の事業と掛け合わせることで、新たな価値創出も目指しています。今回のソニーコーポレートブログでは、ソニーのアニメ事業の一部をご紹介します。

グローバルでのアニメ製作

ソニーグループでは、日本と米国を中心にグローバルにアニメ作品を製作していることをご存知でしょうか。
日本では、ソニー・ミュージックエンタテインメント(Japan)(以下、SMEJ)のグループ会社であるアニプレックスが企画・製作したアニメ作品が多く生み出されています。その中でも、2020年10月に劇場公開した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、国内で歴代興行収入1位という記録を達成し、世界中で4,000万人(※1)を動員しています。

  • ※1 2021年5月24日時点

大ヒットした『鬼滅の刃』のテレビシリーズ以外にも、『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズ、『ソードアート・オンライン』シリーズ、『Fate』シリーズなど、日本のクリエイターが誇る魅力的な作品の数々をアニメ化しています。『Fate』シリーズは、スマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order』としても展開し、2019年の全世界モバイルゲーム売上ランキングで第1位を記録。アニメから派生したキャラクタービジネスの新たな可能性を切り拓きました。

劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 © 吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
Fate Grand Order © TYPE-MOON / FGO PROJECT

米国では、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント傘下のソニー・ピクチャーズ アニメーションが、自社スタジオでの作品製作に意欲的に取り組んでいます。2002年の設立以降、『スマーフ』シリーズや『モンスター・ホテル』シリーズなど、世界中のお客さまに向けたアニメーション映画を手がけています。2018年には、ソニー・ピクチャーズ アニメーションの作品である『くもりときどきミートボール』でアニメーション監督としてのデビューを果たしたフィル・ロード氏、クリストファー・ミラー氏と再びタッグを組み、ソニー・ピクチャーズ イメージワークスとの協業のもとで『スパイダーマン:スパイダーバース』を製作。本作品は業界からも高い評価を得ており、アカデミー賞®長編アニメーション賞を受賞しています。最新技術を駆使し、CGに手描きのアニメーションを織り交ぜるという複雑な手法を用いて、コミックからインスピレーションを受けた斬新な映像を生み出しました。続編の製作も現在進行しており、米国で2022年10月の劇場公開を予定しています。

『スパイダーマン:スパイダーバース』
CGに手書きのアニメーションを加えているクリエイター

昨年来のコロナ禍でアニメ作品を製作するにあたり、困難な局面もありましたが、テクノロジーを活用することで課題を解決しています。例えば、先日ネットフリックスで配信を開始した『ミッチェル家とマシンの反乱』の製作の音声収録では、映画製作者の指示にもとづき、ビデオ会議を通じて、俳優が自宅でタブレットとハイエンドマイクにより録音するオペレーションで乗り切りました。今夏にネットフリックスでの配信を予定している、スタジオ初となるミュージカル作品『Vivo(原題)』や、10月に米国で劇場公開を予定している『HOTEL TRANSYLVANIA: TRANSFORMANIA(原題)』(『モンスター・ホテル』シリーズ4作目)でもリモートで音楽制作を行うなど、コロナ禍でもできる限り製作が遅延しないよう努めています。

2021年夏米国配信予定の『Vivo(原題)』
リモート環境下、『ミッチェル家とマシンの反乱』の制作に取り組むスタッフ

自社配信プラットフォームの活用、拡大

また、製作にとどまらず、それぞれの作品をどのようにお客さまのもとに届けるか、という点でも私たちは可能性を模索しています。近年、作品視聴のスタイルも多岐にわたっており、必ずしも劇場に行くことが唯一の選択肢ではありませんが、特に昨年来のコロナ禍ではデジタルコンテンツ配信の需要も今まで以上に高まっています。

ソニーグループでは、アニメ専門チャンネル「アニマックス」の運営に加え、自社のアニメDirect-to-Consumer(DTC)サービスであるFunimationを通じて、日本のアニメ産業にも貢献し、魅力あふれるジャパンアニメを世界中のファンの皆さまに届ける取り組みにも注力しています。

FUNIMATION
ANIMAX

アニメIPの多方面展開

また、アニメIPはソニーグループ内の他事業と高い親和性があります。アニメと音楽のシナジーの例でいえば、ソニーミュージックグループ(Japan)所属のLiSAが『鬼滅の刃』で主題歌を担当するなど、多様なアーティストがアニメの世界観に合わせた楽曲制作を行っています。
アニメ作品とエレクトロニクス製品とのコラボレーションも継続的に展開しており、最近では、『鬼滅の刃』コラボモデルのウォークマン®やワイヤレスヘッドホンなどを日本や中国で販売しています。

Aniplex Online Fest

また、今週末には、世界中のアニメファンに向けたオンラインイベント『Aniplex Online Fest 2021』が開催されます。なかなか外出が難しい状況ですが、完全無料で配信予定です。アニメ作品の最新情報や裏話、アーティスト陣による主題歌ライブもお届けします。

Dive into the World of Anime アニメの世界に飛び込もう Aniplex Online Fest 2021 7.4 sun 10:00~Japan Time / UTC+9

【開催概要】

配信プラットフォーム:YouTube(日本語&英語)、Bilibili(中国語)

開催日時:2021年7月4日(日)10:00~ ※日本時間
※配信時間は変更になる場合がございます。予めご了承ください。

公式サイト:https://aniplex-online-fest.com/

AOF担当者インタビュー記事:
【前編】https://cocotame.jp/series/020926/
【後編】https://cocotame.jp/series/020929/