SSPAとは?
ソニーは、社会貢献活動の一環として、海外の高校生を対象にした交流プログラム「Sony Student Project Abroad (略称:SSPA)」を実施しています。 これまで、1990年から10年にわたっては米国の高校生を、また2006年からは中国の高校生を対象にして、毎年開催してきました。
SSPA (China)は今年で4回目を迎えます。昨年、中国で発生した四川大地震による被害は甚大なものとなりました。そこで今回は、『小主人 新家園』(和訳:次世代が主体的に取り組む、故郷の再建)というテーマのもと、7月27日から8月2日までの1週間、被災地域(重慶市、成都市、綿陽市、徳陽市)から選抜された高校生30名を日本に招致しました。将来震災からの復興を担う学生たちに、地震発生のメカニズム、建物の免震技術、また復興に欠かせないボランティア活動などについて学んでもらいました。
また、環境問題について理解を深める機会として、水質汚染を題材にし、デジタルスチルカメラで粘土細工を撮影、コマをつなぎ合わせて環境アニメーションを作成する、クレイアニメーション・ワークショップを開催しました。
そのほか、日本の高校生やソニー社員との交流、ソニー社員宅へのホームステイ体験を通して、環境配慮や文化理解を深めてもらいました。
粘土を使ってアニメーションづくりに初挑戦。アニメーションの制作を通じて水問題について考え、またチームワークの大切さも分かり、参加者全員が大満足!
房総にある「かずさの森」に57名の日中高校生が集まり、「森林」「水」「エネルギー」「動物」について自然体験をしながら考えました。自然との共生について身をもって理解するため、薪割りや流しそうめんの竹筒の準備から薬味の収穫までぜんぶ手作りで挑戦。汗をいっぱいかいた分、収穫もいっぱい!
日本の家庭生活や、夏祭りの夜店など、ホストファミリーと一緒に楽しんで観光旅行では味わえない貴重な経験と交流ができた様子。
Sun Jiazhen
〜日本独自の文化を学んで〜
日本でのスケジュールは非常にタイトでしたが、毎日興奮していてまったく疲れを感じませんでした。一番印象に残っているのは、日本の高校生と森林へ行ったことです。一緒におにぎりや流しそうめんをつくったり、野菜や果物を収穫したりしました。風習を体験することはとても興味深く、この体験は一生忘れません!
Bi Xue
〜日本で学んだ地震への対策〜
日本での一週間はとても充実したもので、特に地震について学んだことは大きな収穫でした。東京大学地震研究所や地震関連施設で、先進的な免震技術について学びました。また、ソニー生命の皆さんが行われているボランティア活動はとても勉強になり、今後私も被災者への援助をしていこうと決心しました。