6回目となる今回のテーマは、「思いやりの心で、よりよい社会を」。
第1回から一貫して取り組んでいる「環境保護」に関しては、ソニーシティ大崎の省エネ技術などを学ぶ学習会と敷地の自然に触れる自然観察会や、“Sony Tablet”※1を持ってオリエンテーリング形式でお台場の環境関連ポイントを巡り地球温暖化などに関するクイズに答える、ワークショップ(「ARオリエンテーリング・ワークショップ」※2)を実施しました。また、東日本大震災の被災地のひとつである宮城県の気仙沼を訪問し、被災体験を聴き「震災復興」に関して学んだり、気仙沼の自然や産業、そこで暮らす人たちとの交流や気仙沼の高校生とのワークショップにも取り組みました。これらの活動により、心の絆や人と人の思いやりを通じ、数多くの試練を乗り越えて来た被災者の経験についての理解と共感を深め、日中高校生ともに、気仙沼の魅力を発見しました。
中国人高校生30名は、ソニー社員宅へのホームステイも実施し、気仙沼では地域の高校生と懇親したり、郷土芸能の明戸虎舞を鑑賞しました。このような人的、文化的交流や、各ワークショップに取り組むことで、環境保護や日本文化への理解を深めました。
2011年は東日本大震災の影響で中止
5回目を迎えた2010年のSSPA(China)では、経済発展の進む中国で大きな課題となっている環境保全に注目し、『若い視点で新しい発想を—低炭素社会の実現に向けたライフスタイルを見つけよう』をテーマとし、瀋陽市、済南市、広州市からの将来を担う学生たちにソニーの生産事業所にある「ソニーの森」訪問などを通じ、「環境保全と経済の持続可能な発展」、「地球温暖化問題」、「循環型社会」、「生物多様性保全」を学ぶプログラムに参加してもらいました。
また、日本の高校生やソニー社員との交流、ソニー社員宅へのホームステイ体験を通して、日中相互理解を深める機会を提供しました。
4回目の2009年は、前年に発生した四川大地震を踏まえて、『小主人 新家園』(和訳:次世代が主体的に取り組む、故郷の再建)というテーマのもと、7月27日から8月2日までの1週間、被災地域(重慶市、成都市、綿陽市、徳陽市)から選抜された高校生30名を日本に招致しました。将来震災からの復興を担う学生たちに、地震発生のメカニズム、建物の免震技術、また復興に欠かせないボランティア活動などについて学んでもらいました。
また、環境問題について理解を深める機会として、水質汚染を題材にし、デジタルスチルカメラで粘土細工を撮影、コマをつなぎ合わせて環境アニメーションを作成する、クレイアニメーション・ワークショップでは、高校生ならではの視点と創造性を発揮し、作品作りを行いました。
そのほか、日本の高校生やソニー社員との交流、ソニー社員宅へのホームステイ体験を通して、環境配慮や文化理解を深めてもらいました。
2008年のSSPAでは、「小さなレンズを通して 大きな発見を—文化交流から学ぶ環境保護」をテーマとし、7月21日〜28日の8日間、北京・西安・武漢・南京の4都市から選抜された高校生30名を日本に招聘しました。
ソニーの最新技術の見学や、ものづくり体験、日本の高校や家庭での交流などを通して、環境配慮や文化理解への意識を深めてもらいました。