SONY

Good Design
Award 2013

日本の総合的デザイン賞
受賞一覧

Good Design Awardのトロフィーの写真
フルサイズイメージセンサー搭載カメラ群

DSC-RX1 / SLT-A99V /
NEX-VG900

2013年度グッドデザイン金賞を受賞しました
2013年度グッドデザイン・ベスト100に選出されました

審査委員のコメント:

映像の高付加価値戦略を位置づけた本製品シリーズは、フルサイズCMOSセンサーや画像処理エンジンデバイス、さらに独自のレンズ光学技術によって大変コンパクトなボディ設計を実現し、独創的な存在感を出すことに成功している。3製品とも独自の機能性を発揮させたデザインとして終始完結しているが、全体的に「黒に印象的な赤いライン」が入っていることで共通コンセプトの製品であることが伝わる。この赤いラインはUIデザインにも活かされており、デザインによる統一感が生かされている。3製品を同時に評価することは大変難しかったが、このような「高品質撮影という目的は同じだが機能の違う製品を総合的にコンセプトデザインとして統一する」というチャレンジは評価に値する。

基板実装機/検査機/印刷機

SAXES

2013年度グッドデザイン・ベスト100に選出されました

審査委員のコメント:

今後、更なる発展が見込まれる、プリント基板実装のための、表面実装、印刷機、検査機を、統合的にとらえた実装機器である。必要作業、品質、作業者の効率、扱いやすさ等の機能性を追求するとともに、美しくクリーンな印象をもたらす造形により、工場の風景、労働環境を変える力をもつデザインを提供している。人を中心とした製品の在り方をテーマに、工場機器に必要な、人間工学的な設計や、初心者を想定した驚くほどシンプルでわかりやすい秀逸なUI設計により、作業者を機能的、身体的にサポートしている。さらには、工場機器とは思えない、機能美、造形美を有するインパクトをもつフォルムにより、作業者たちが、誇りをもってものづくりに関わることが期待できる、工場機器としての新たな可能性を感じるデザインとして評価した。

ヘッドマウントディスプレイ

HMZ-T3W

審査委員のコメント:

有機ELによる高画質画像は、液晶と比べて残像感が少なく、動きのある画像への追随が優れている。また、両目にそれぞれに独立したHDパネルを置くデュアルパネル3D方式は、画質を落とすことなく、クロストークもないので、3D画像が素晴らしく鮮明だ。音に関しては7.1chバーチャルサラウンドを採用し、イヤホンやヘッドホンなどへの個人のこだわりに対応できるように、別づけになっていることも評価できる。したがって、装着時には本体以外に、イヤホンやヘッドホンが加わり、重装備に見えるのだが、画像に没入するせいか、不快感は感じられなかった。むしろ、その囲われ感が映画館の中にいるような錯覚を生み出している。装着が楽に感じるのは、額や後頭部などへの荷重分散が上手くデザインされているからだと思われる。また、下側のマウントを外せば、ゲームコントローラーなどを見たり、お茶を飲んだりと手元の視野を得ることができる点も良く考慮されている。スマートフォンやタブレットで動画再生ができる今、どこでも大画面を体感できるモバイル大画面の発想は実に素晴らしい。

地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ

KD-65 / 55X9200A

審査委員のコメント:

このテレビは4K画質と音響の特性を生かしたデザインであり、複数機能はUIデザインでしっかりと統合されている。まず印象的且つ戦略的に側面配置したスピーカーは製品の特徴を表現している。パッシブラジエーター、ツイータ、独自磁性流体スピーカーのウーファ、さらに背面の2基のサブウーファが良質な音響を創り出し、さらに画面とのフラットな関係でレイアウトされている。また「インテリジェントコア」と名付けられたスタンド内蔵のLEDは電源ON/OFFの白、録画中は赤、機器連携でシアンなど、色点灯する方法で状況を感覚的に認識させている。テレビがネットワークとインテリジェンス機能と連動した新しい生活のツールとなることを技術的にも高く証明しつつ、細部のデザインへと結実している。

デジタルシネマカメラ

CineAlta 4K
PMW-F55

審査委員のコメント:

ますます高画質化が期待される、映画、テレビ、CMに加え、スポーツ、ドキュメンタリーなど、あらゆるジャンルの映像制作、記録に対応したプロユースの4Kセンサーを搭載したデジタルシネマカメラである。その使用用途の広さに合わせ、小型、軽量化をはじめとし、周辺環境を含めたシステムの充実や、新しい規格に対応したソフトの充実、ポストプロダクションをも見込んだワークフローまでを、トータルにデザインしている。記録する映像の表現クオリティ、様々な状況下における使い心地、利用時の精神的なクリエイティブなテンションを支えるがごとく、厳しい目をもつプロユーザーのニーズを満たす、機能とフォルムを持ち合わせている。映像業界の発展によりそった更新性を感じさせながらも、完成度の高い機能美にあふれるデザインであると評価した。

審査委員のコメント:

今後、急速な発展が期待される再生医療研究等に不可欠な、レーザーによる細胞の分析、分取装置フローメーターに対して、32チャンネルという分光を可能にした。 これまでに得意分野として手がけてきた半導体レーザー技術や、様々なコンシューマー向けプロダクト開発の知見を存分に生かし、研究現場のフローやニーズを徹底して研究し、初心者からヘビーユーザーまで様々なレベルのユーザーに対応したユーザーインターフェース、そして、従来の3分の1という小型化を実現している。また、外観のデザインにも徹底的にこだわり、精度、品質、信頼性を感じさせる完成度の高いものとなっている。今後、このような専門的な高度な技術の転用・応用型のプロダクトの開発は、研究の現場の意識や、あり方そのものをも変え、製品開発、研究におけるブレークスルーやイノベーションにつながる可能性を感じさせるデザインであると評価した。

ワイヤレス接続機能

審査委員のコメント:

スマートフォンからの音声出力を無線接続でスピーカーから出したい場合、従来はBluetooth®の設定をしてペアリングする必要があった。しかしこのワンタッチ接続を使えば、NFCの機能を使い、スマートフォンとスピーカーを近付けるだけでペアリングしてくれる。つまり、タッチするだけで自動的に音声出力がスピーカーからに切り替わるのだ。同様に、スマートフォンの画面をテレビから出したい場合はテレビのリモコンにタッチするだけで、画面をテレビの大画面にミラーリングしてくれる。このように、タッチするだけでペアリングしてくれるという手軽さが魅力的である。

アプリケーションダウンロードサービス

PlayMemories
Camera Apps

審査委員のコメント:

スマートフォンであればさまざまなカメラアプリがあり、それぞれに独自な機能が搭載されている。撮影した画像に何か模様を重ね合わせるといったアプリは無数に存在するといっていいだろう。このソニーのPlayMemories Camera Appsは、そのようなアプリによって拡張される世界をデジカメに持ち込んだものといえるだろう。たとえば、雲の上から光が差し込んだ様子をうまく再現してくれるアプリなど、スマホの世界で人気となった遊びをデジカメでもできるようになる。アプリはウェブサイトからダウンロードできるが、その多くは有料である。今後デジカメ搭載のアプリでしかできない機能が追加されていくことを期待している。

スマートフォン

Xperia Z

審査委員のコメント:

Xperia Zを手に持つと自然と手に馴染む。それは見た目の印象とはやや異なる。一見するとシンプルで硬質な印象はやや冷たくも感じられるが、持って実際に操作をしてみると側面の電源ボタンの位置など人のことを考え抜いたプロダクトであることにすぐに気がつく。ルックスは研ぎすまされている硬質な印象であるのに、触れてみると優しさすら感じてしまう。不思議な魅力を持ったプロダクトである。多くのスマートフォンが登場する中でスペック的にも十分に差別化できる製品ではあるが、それよりも人とモノの関係を考え抜いて余分なものを削ぎ落した結果による真のシンプルさを高く評価した。

タブレット

Xperia Tablet Z

審査委員のコメント:

Xperia Tablet Zは、背面の素材にグラスファイバーを採用することで、タブレットとして世界最薄・最軽量を実現した。また水没に耐える防水性能、モバイル機器に要求される強度の確保、熱対策等なども備えている。それらのことによって、モバイル環境における新たなタブレット端末の世界を切り開いたことを評価した。今後、様々なシーンでタブレットが使われることを示唆する製品である。タブレットの素材に軽量強化グラスファイバーを採用したことは業界初で、その意味でも今後のモバイルデバイスにおける可能性も大きく広げた。

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ネットワークレコーダー&メディアストレージ

nasne

審査委員のコメント:

ホームネットワーク内であればどこでも"ナスネ"を操作して視聴、録画、ライブラリーを構築、共有、そして拡張することが可能となる「エンターテイメントハブ」としてのポテンシャルの高さを評価した。PS3®からのファミリーデザインで操作感や親和性も高いが、実はPS3®を所有していなくてもソニー製品の枠を超えて"ナスネ"のストレスフリーの遠隔システムを構築出来ることが特長となっている。しかし、そうなると様々な機器との接続の整合性や設定方法の手順がネックとなりがちだが、サポートと情報をわかりやすく統一化し、消費者を迷わせない情報連携も対応され、"ナスネ"と長く付き合っていく為のデザインがなされている。