SONY

IAUD国際デザイン賞
2023

IAUD国際デザイン賞とは

ユニヴァーサルデザイン(UD)の普及と支援のために
一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(International Association for Universal Design)によって
2010年に創設された「IAUDアウォード」は、2018年度より「IAUD国際デザイン賞」と名称をあらため、
民族、文化、慣習、宗教、国籍、性別、年齢、能力等の違いにかかわらず、"一人でも多くの人が快適で暮らしやすい"UD社会の実現に向けて、
特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人を国際的に表彰します。
「IAUD国際デザイン賞」は、多様性と包摂性、人権や人間性を尊重した安心・安全な社会、自発的かつ持続的な対話、
世代を超えた知恵と技の継承などに配慮した持続可能な共生社会の創造を到達目標としています。

「IAUD国際デザイン賞2023」では、「斬新で躍動的な、UDの新境地を開くものであること」、
「市場から排除されがちな障がい者等との密接な関係を基にした質の高いユーザー中心の研究が認められること」、
「特定のユーザーグループが技術革新から取り残されないよう配慮されていること」
「企業の全社的なビジョンと継続的な改善計画に基づいたUDへの長期的組織的実践が示されていること」などを審査基準とし、
国内外の学識経験者、ユニバーサルデザイン専門家、有識者等から構成される審査委員会により、厳正な審査が行われました。

  • IAUD国際デザイン賞2023 金賞
    (インタラクションデザイン部門)

    XRキャッチボール

    スマートフォンを手にした2名が、音を頼りに仮想のボールをやりとりするキャッチボール。視覚障がい者の「キャッチボールをしたい」という夢に始まり、障がいの有無や年齢などを問わず、楽しくコミュニケーションを深められます。対面版に加え、遠隔地同士でプレーできるリモート版も開発し、体験の幅を広げています。

    審査委員のコメント

    ソニーは、視覚障がいの有無にかかわらず、他の人と楽しく一緒に運動するための創造的なゲームを開発することで一歩先を行っています。このプロジェクトは、あらゆる年齢層や身体能力の異なるユーザーからの意見を取り入れてゲーム体験を向上させることで、ユニバーサルデザインの模範となっています。この協力的な開発プロセスにより、幅広い人々がゲームを楽しめ、アクセスしやすくなっています。

  • IAUD国際デザイン賞2023 金賞
    (医療・福祉部門)

    リハビリ・ウェルビーングゲーミフィケーション

    本プロジェクトは上肢・片麻痺患者および高齢者を対象に、「認知×運動×反復」をテーマとした新しいリハビリゲームの開発を行なっています。辛いリハビリを楽しく、継続することにモチベーションが持てるようゲーミフィケーションを取り入れることで、リハビリの価値を拡げ、日常生活を変えることを目的としています。

    審査委員のコメント

    このプロジェクトはソニーの複数の部門間で共同開発され、イノベーション・プロセスにおける共創を優先し、操作機器の代わりにプレイヤーの手がインターフェースとなっています。ソニーはリハビリテーションの目標を支援し、ユーザーに楽しさを提供するためにゲーム使用時の大きな障害を取り除くことに成功しました。

  • © 2023 Sony Interactive Entertainment Inc.

    IAUD国際デザイン賞2023 金賞
    (プロダクトデザイン部門)

    Accessコントローラー

    カスタマイズ性が高く、あらゆるプレイヤーがより簡単に、快適に、そして長い時間ゲームをお楽しみいただけるPlayStation®5のコントローラーキットです。ボタンとスティックキャップを多数同梱しており、プレイヤーの身体的なニーズに合わせて自由にレイアウトを変更できます。

    審査委員のコメント

    Access コントローラーは、アクセシビリティとPS5®の洗練されたデザインを融合させ、機能性だけでなく、美しさも兼ね備えています。このアプローチは、包摂的なデザインを重視し、すべてのユーザーがより没入感と満足感のあるゲーム体験を楽しめるようにしています。また、ゲーマーの身体的および個人的な要件に合わせてカスタマイズできるため、特殊な製品にまつわる差別や偏見を回避し、すべてのゲーマーに柔軟な解決策を提供します。