イベントレポート

ミラノ工科大学
デザイン
ワークショップ
ウィーク
2023

2023年2月、ソニーグループのデザイン部門であるクリエイティブセンター センター長の石井大輔がミラノ工科大学デザイン学部の客員教授として、数名のデザイナーとともに「ワークショップウィーク2023」の中でソニーのワークショップを開催しました。「未来に向けた家具の進化と拡張」をテーマにしたソニーのワークショップは1週間の日程で行われ、デジタル&インタラクションデザイン、総合プロダクトデザイン、プロダクトサービスデザインの学科から多様なスキルを持つ様々な国籍の学生が参加しました。参加者はグループに分かれて、テクノロジーを使って私たちの生活を支える新たなユーザーエクスペリエンスを提案するための、総合的なアプローチを考えました。

ミラノ工科大学 デザイン ワークショップウィーク2023

日 付
2023年2月13~17日
テーマ
未来に向けた家具の進化と拡張
成果物
2025年のホーム/オフィス/公共スペース用家具
プロダクト、UI/UX、カスタマージャーニー、ブランディング
参加者
ミラノ工科大学の学生
デジタル&インタラクションデザイン科
総合プロダクトデザイン科
プロダクトサービスデザイン科

ワークショップの様子(写真:ミラノ工科大学提供)

最優秀賞:グループ3「Inkspire」
電子書籍をこの家具に置くことにより、書籍の中で自分にインスピレーションを与えた箇所を壁などに投影し、友達や家族とも共有できる。
空間デザイン賞:グループ1「Sussurro」
椅子、ソファどちらとしても使える家具。疲れているときや時間がないときも健康状態に合わせてマッサージしてくれるなど、癒やしを提供してくれる。
戦略デザイン賞:グループ2「Hubeat」
順応性のある4つの共有スペースを持つ、統合型スマートキッチン。
ビジュアルデザイン賞:グループ4「Lightbrary」
照明と拡張スクリーンを用いて共有ライブラリにある思い出が詰まったものを映し出し、自分と遠方にいる大切な人たちをつなぐシェルフ。
プロダクトデザイン賞:グループ5「HALO」
ビジュアルや音声操作、ユーザーインターフェースを調整することで、キッチンで過ごす時間を豊かにするアンビエントランプ。
UIUXデザイン賞:グループ6「SOMNIA」
瞑想の手法を取り入れて睡眠習慣の改善を促すスマートベッド。

デザイントークの様子(写真:ミラノ工科大学提供)

「ワークショップウィーク2023」にはソニーを含む複数の企業がワークショップを実施しており、期間中に開催された講演会「デザイントーク」では、変わり続ける社会におけるデザインの現在と未来の役割と与えうるインパクトについて、ミラノ工科大学の教授と各ワークショップの講師らが議論しました。この議論では、新たなシナリオ——専門領域の弊害、リアルとデジタルが絡み合い、新たな機会が生まれる状況——でデザイナーに求められる知識、コンピテンシー、能力にフォーカスが当たりました。

講演者として石井のほか、ミラノ工科大学デザイン学部のフランチェスコ ズルロ氏、マルゲリータ ピラン氏、ヴェナンツィオ アルクィーラ氏、そしてワークショップ講師のロン ギラッド氏、エイタン シャリフ氏、ズイ フォン ヴ氏、マウロ ポルチーニ氏、マリー テレーズ キャシディ氏、ジョン サカラ氏、ロベルタ タッシ氏、ピーター デズメット氏、ルチアーノ ガリンベルティ氏が参加しました。