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LIFE, 2050

2050年、ベーシックインカムを筆頭に、新しい社会保障制度が社会に実装されているかもしれません。そんな時代では、生きるために必要な「ジョブ」と人生を楽しむための「ワーク」が分離し、人々のライフスタイルや人生設計が変わる可能性があります。複合的なセンシング技術の発展や、金融資産にとどまらない自己資産の高度なシミュレーションにより、人生における挑戦を下支えし、自らの意思で人生をデザインすることを助けてくれるサービスが実現されているかもしれません。

デザインプロトタイピング
Life Simulator
ライフスタイルや価値観が多様化すれば、個々人に最適化された人生設計が求められるはず。人生の可能性を高精度にシミュレーションできるサービスを構想しました。
「Life Simulator」のインターフェース

「Life Simulator」は、過去と現在の複合的なデータから、その人のあらゆる可能性を算出し、起こりうる未来の姿を提示してくれるサービスです。夢のある人生提案とともに、実現の裏付けとなるデータを提示することで挑戦のハードルを下げ、個人の可能性を最大限に活かす人生をサポートします。

「Life Simulator」のシミュレーションでは、事前に許諾を得て取得したデータを統合し、AIが解析します。無数のシミュレーションの中から、その人が人生で大切にしたいテーマを選ぶことで、自分らしい人生の可能性を想像できます。

シミュレーションの例を紹介します。あなたが人生で大切にしたいテーマを選んでください。

SF 短編小説
「職&仕事」
藤井太洋

2050年。生きるために必要な「職(ジョブ)」をこなすエッセンシャルワーカーの社会的地位と給与は、21世紀初頭と比べ飛躍的に向上した。その一方、全国民に基礎収入制度(ユニバーサル・ベーシックインカム)が行き渡ったこともあり、充実した人生を送るべく「仕事(ワーク)」を楽しむ人々も増えている。あるとき、エッセンシャルワーカーとして渋谷区で働く主人公は、自らの「支流意識(ブランチ)」に大幅な権限(グラント)を渡すことを決意する。果たしてその理由とは……。SF作家・藤井太洋が紡ぐ、人生設計をめぐる職と仕事とお金の物語。