4K Ultra Short Throw Projector
住空間に、
新たな価値を創出する
リビングなどの日常空間に、
圧倒的な映像体験を創出するソニーの4K超短焦点プロジェクター。
建築や人の生活と共生する、
新しい商品のカタチがここに誕生します。
住空間から生まれる新体験
これまでさまざまな商品を通じて新しいライフスタイルや体験を提案してきたソニーが、今回着目したのは住空間です。さまざまな住空間を考察して気づいたのは、「空間の佇まい」そのものが快適さのベースになっているということ。それならば、壁やテーブルなど空間にもともと存在する要素をそのまま生かすことで、新たな価値を生み出すことができないかと考えました。そうして始まったのが、住空間を活用した新たな試み「Life Space UX」です。
その第一歩として着手したのはリビング空間の壁。いつもそこにある壁に大画面映像を出現させることで、その場の雰囲気や空気感まで変わるような感動体験を生み出せるのではないか。そんなアイデアをもとに、壁際への設置を可能にする超短焦点技術と高精細4K映像技術を組み合わせた、4K超短焦点プロジェクターの開発が始まりました。
日常と非日常をつなぐ
4K超短焦点プロジェクターLSPX-W1Sを起動すると、最大147インチの大画面映像が出現。何もない壁を別世界に変え、あたかもその世界にいるかのような没入感と迫力の映像体験を提供します。
映像を映しているときは、没入感の妨げとならないように。映していないときは、空間の佇まいを崩すことなくインテリアに調和し、体験にふさわしい確かな価値を感じられるように。デザインのテーマに掲げたのは、日常と非日常をつなぎ、そして建築や人の生活と共生すること。空間や生活と圧倒的な映像体験、それらの相反する要素を違和感なく両立させるデザインを目指しました。
体験を高める佇まい
147インチの大画面による映像体験を最大限に高めるために、まずユーザーが映像に最も集中できる存在としてのサイズやプロポーションを模索。そこでローボードやステージを想起させる低いプロファイルでプロジェクターやスピーカー、AVキャビネットをモジュール化し連結させ、従来ばらばらに点在していた要素を一つに集約。家具のように空間に違和感なく存在するデザインに仕上げました。さらに起動時には天面のハッチが開き、映像体験の妨げとなるプロジェクターの投写口をユーザーの目から隠すことで没入感を高めています。
空間と調和する存在感
使用していないときは、日常空間の佇まいを損なわないよう、空間との親和性を重視。たどり着いたのは、床面がレイヤー状に迫り上がってきたかのような外観です。無垢のアルミのスレート(薄板)を積層することで、軽やかに面が積み重なった佇まいを表現。スレートの端面にはヘアライン加工を施し、素材の価値を際立たせるとともに、床面をほのかに映り込ませ、存在が空間に調和するように工夫しました。
カラーも空間や壁を意識した艶(つや)を抑えた白を採用し、これまでにない柔らかな存在感を演出。また、スレートを積層した構造には、プロジェクターに必要な吸排気、スピーカーの音の透過、無線や赤外線の透過といったさまざまな機能も組み込まれています。空間との調和や機器として必要な機能といった、あらゆる要素がこのデザインには込められています。
初めて4K超短焦点プロジェクターの映像を見たときの感動を、余すことなくユーザーに届けることがデザイナーとしての使命だと感じました。余計な要素を極限まで削ぎ落とし、ものとしての存在感のみで語る。そのために素材の選定、仕上げの完成度、さらには各部動作の滑らかさにまで徹底的にこだわりました。空間との調和と、ものとしての価値。相反する要素を持った、これまでにない新しい存在となったと考えています。
デザイナー 辻田
空間を活用した新たな体験「Life Space UX」。
ソニーが住空間に見いだした可能性への挑戦は
始まったばかりです。
これまで建築と人の中間に存在するものは家具でした。この4K超短焦点プロジェクターは、家具とはまた違うかたちで建築と人との中間にある新しいメディア(媒体)、存在になると考えました。空間と調和し、かつ日常と非日常をつなぐ。圧倒的な映像体験を日常生活に違和感なく存在させるためのデザイン、その一つの答えがLSPX-W1Sなのです。
チーフアートディレクター 田幸