SONY

Interactive CUBE

進化し続ける、
新しい遊びのプラットフォーム

SXSW 2018で展示されたInteractive CUBE(インタラクティブキューブ)は、映像と音と振動により、全身で楽しめる体験型エンタテインメントステージです。
世の中に新しい体験を提案するため、外部のクリエイターとのコラボレーションを試みるなど、
常に進化し続ける遊びのプラットフォームが、未来のエンタテインメントの領域を切り開きます。

全身で楽しめる、
エンタテインメント空間

プロジェクトのはじまりは、2016年にオープンしたISETAN The Japan Store Kuala Lumpur(マレーシア)での空間デザインの依頼でした。そこで求められたのが、ソニーらしさを体感でき、デパートを訪れるすべての人が楽しめる体験の創出。デザイナーたちは短焦点プロジェクターの特徴を生かし、透明スクリーンを用いた立方体にレイヤー状に映像を投射し、人の動きに合わせて変化するインタラクティブな体験型スペース「CUBE」を提案。体験する人も、見ている人も楽しめる、これまでにないインタラクティブな体験は多くの来館者を惹きつけました。

その後、北京のイベントで展示されたCUBEでは、プラットフォームの汎用性を高めるため、プロジェクターの投射角度などのシミュレーションを重ね、よりシンプルな機構を追求。3世代目となるInteractive CUBEは、多くの人に未来の遊びを体感してもらえるように、世界最大級のビジネス・フェスティバルSXSW(サウス バイ サウスウエスト)2018を発表の場に選びました。そこで、照射面をガラスからフィルムに変更して運用しやすくするとともに、外部クリエイターとのコラボレーションを試みることで、新しいエンタテインメントの可能性を模索しました。

アップデートを重ねたInteractive CUBEプロジェクト
写真左より2016年 ISETAN The Japan Store(クアラルンプール)、2017年 InfoComm China(北京)、2018年 SXSW(テキサス州オースティン)

クリエイターとの協業により、
体験を拡張する

SXSW2018の展示では、来場者に“WOW”という驚きを届けるために、これまでの映像と音だけでなく、触覚提示技術を組み合わせ、バーチャルとリアルが融合した体験を目指しました。また、「ワイドな空間演出をしたい」というアイデアをもとに、Interactive CUBEを2台つなげた展示を発案。これにより、従来の1人で体感する空間から、複数人で楽しめる対戦型コンテンツや迫力のある空間演出を実現し、1+1=2以上にクリエーションの可能性が広がりました。

会場ではデザイナーが制作した複数のインタラクティブゲームの他、クリエイター集団SIXとのコラボレーションによるDJライブを開催。会場を熱狂させた彼らの音楽表現や空間演出は、イベント空間におけるInteractive CUBEの持つ体験価値を改めて実感させてくれるものでした。また、SXSWは、デザイナーが体験者の反応を直接見ることができる絶好の機会。イベント期間中も、体験者のリアルなフィードバックをもとに、デザイナー自身がその場でインタラクションのスピード感を調整するなど、ゲーム性を高める工夫を重ねました。こうした未来の遊びをリアルタイムにつくり上げていくことは、デザイナーにとってエキサイティングな体験でした。

右下:SXSW 2018会場にて、写真左から、デザインマネージャー 小椋、デザイナー 齋藤、エンジニアリングデザイナー 三上、デザイナー 川野、プロジェクトマネージャー 今村

オープン化による、
未来志向のエンタテインメント

Interactive CUBEは、特別なデバイスを身に付けなくても、空間に入るだけのシンプルな体験だからこそ、プラットフォームとしての可能性を秘めています。ライブに参加したDJからはクリエーションの自由度が高く評価され、今後クリエイターたちの新たな表現の場として、ひとつのステージとなる可能性を示してくれました。

2016年のISETAN The Japan Storeでの展示からプロジェクトを重ねるごとにノウハウを蓄積し、ハードやソフトなど、さまざまな要素を組み合わせて各種イベントでの展開も可能となったInteractive CUBE。クリエイターとのコラボレーションなどオープンな開発姿勢が、遊びのプラットフォームを常に進化させ、これからの未来のエンタテイメントを創り出します。

進化し続ける、新しい遊びのプラットフォームInteractive CUBE。
オープンな開発姿勢を通じて、未来のエンタテインメントをデザインします。