Slice of Living 2019
映像クリエイターの想いを
リビングに届ける
映像表現の可能性を追い続けてきたソニーが、究極の目標として掲げているのが映像クリエイターの想いをテレビで再現すること。
そのひとつの解答が、2019年のBRAVIAです。8K液晶テレビをはじめ、それぞれのモデルが持つパフォーマンスを
最大化した新たなデザインが、映像クリエイターの想いまでもリビングに届けます。
「想い」のすべてを
伝えるために
「映像クリエイターが作品に込めた想いのすべてを伝える」という究極のテレビづくりに挑み、これまでBRAVIAはいくつもの技術革新を繰り返してきました。その挑戦のなか、4K有機ELテレビA1シリーズで生み出したのが、映像と音が一体となった映画館のような臨場感。画面の中の人物が話しかけてくるような、圧倒的なリアリティーをリビング空間へともたらしました。
2019年のBRAVIAは、この「画音一体」の体験を世の中に広く届けるため、より多くのモデルに展開。そこでデザイナーが目指したのは、それぞれのモデルが持つパフォーマンスを最大化しながら、視聴を邪魔するノイズを最小化すること。映像体験の純度を徹底的に高めることで、映像クリエイターが伝えようとした想いや感情をすべて再現する、新たなBRAVIAの姿を創り出そうと考えました。
BRAVIAには、リビングにある要素や作法を取り入れ、空間への親和性を大切にする「Slice of Living」というデザインフィロソフィーがあります。それは、リビングに調和するミニマル且つシンプルな心地よさを大切にしながら、テクノロジーとデザインの力で最高の映像体験環境をつくること。今回は新たにトップエンドに採用した「Blade Architecture」というデザインコンセプトを加えることで、映像が持つ力をすべて引き出すBRAVIAの世界観を更に深化させました。
チーフアートディレクター 田幸
「Blade」が切り拓く、
未踏の映像体験
究極の映像体験を目指した8K液晶テレビ Z9G。8Kによる「画音一体」を実現するためには、圧倒的な解像度に相応しいサウンドが求められました。さらに98/85型という大画面を支えるためのスタンドやベゼルの強度、8K映像の膨大な情報量を処理するデバイスの温度上昇を抑える放熱構造など、これまでにないパフォーマンスを実現するために乗り越えなければならない多くの課題がありました。
それらすべての最適解として、生み出したのが「Blade Architecture(刃のような薄い板が集積した構造体)」という新たなデザインコンセプトでした。8Kの映像美を際立たせるため、ベゼル内にBladeを並べ、影をつくりだすことで、光の影響を受けにくい漆黒のベゼルを実現。また画面上部に新たに搭載したスピーカーもBladeのディテールの中に取り込むことで、デザインの一部として表現しています。素材にアルミを使用することで、8Kの映像再生に必要な高い放熱効果も達成しました。すべての課題を機能として昇華した「Blade Architecture」の独創的な造形は「8Kの画音一体」という唯一無二の体験をシンボリックに体現しています。
細部のデザインが、
体験価値を高める
「8Kの画音一体」の体験をさらに高めるために、すべてのディテールに機能性が求められました。背面には無響室に使われる壁面を模したパターンを取り入れ、筐体の剛性を高め、共振を抑制し音の安定性を向上。同時にこのパターンは背面のさまざまな位置にある吸排気口などを隠す役割も果たしています。スタンドも、視聴をできる限り阻害しないよう小型化。筐体を支える強度を保ちながら、2枚の板で構成する最小の構造を生み出し、目の前の映像により集中できるようにしています。
※ 8K液晶モデル Z9Gについて、日本での発売は未定となっています。
この8K液晶テレビはBRAVIAの最高峰MASTER Seriesとして、映像クリエイターが求める要求を高次元で満たすものです。その圧倒的な映像クオリティーを一目で印象付けるためには、すべてのディテールに機能性を宿したプロフェッショナル機器のような佇まいが必要でした。
シニアアートディレクター 横田
すべてが凝縮された
“一枚の板”
有機ELパネルの特性を生かし、画と音の体験を一枚に凝縮したソニー有機ELテレビのデザインコンセプト「One Slate(一枚の板)」。2019年モデルではそのコンセプトを研ぎ澄まし、より視聴を妨げないようスタンドを最小化することで、映像へのより深い没入感を追求。A9Gのスタンドは極限まで小型化しつつ、さらに存在感を主張しないジオメトリックなラウンドフォルムに。A8Gはスタンドの高さを可変できる仕様にすることで、サウンドバーなどのホームシアターシステムとの組み合わせ自由度が広がりました。
整然と佇むミニマリズム
リビングに静かに佇む、立ち姿そのものが美しい4K有機ELの薄いパネル。その薄さを際立たせるため、「Slate(板)とブロック」という従来の構成を転換し、「Slate」だけで全体を構成できないかと発想。「Slate」間に基盤類を集約することで、テレビを横から見たときに複数枚の板が整然と連なるミニマムな構成を生み出しました。背面カバーの幾何学パターンやケーブルマネジメントにも配慮し、リビングのどこに置いても美しく佇むようにしています。
新たなスタンダード
背面にツィーターを搭載することで、「画音一体」の体験を実現した4K液晶テレビ。その映像体験に集中してもらうために、これまでにないスタンドの薄型化に挑みました。スタンドをミニマムな構成で安定するハの字型に配置するとともに、剛性の高いメタル材を使用し、強度を保ちながら限界まで薄くしました。X9500Gは直線的でのびやかなL字型スタンド、X8550G/X8500Gは点で接地する軽快な逆V字型スタンドに仕上げました。さらにスタンドのわずかな幅に滑り止めを隠し込むなど細部まで作り込み、ノイズとなる要素を徹底的に排除しています。
リビングとの美しい調和
映像を映していないときは、オブジェのように空間を豊かに彩るように、プロダクトとしての美しさにも配慮。背面は柔らかな布で覆ったようなデザインに仕上げるとともに、ケーブルカバーもスタンド同様の薄い板で構成するなど、空間との調和を図っています。スタンドの角に丸みを持たせるなど一手間かけた造形が親しみやすい印象を生み、人との距離感を縮め、リビングに心地よく馴染みます。
4K液晶テレビのスタンドでは、メタル材の強度と薄さの限界点をエンジニアと共に追求し、極限まで削ぎ落としたスリムな造形にたどり着きました。最後に残る必然の形は、素材が本来持つ美しさとともに、映像体験の純度も高めています。
アートディレクター 辻田
映像クリエイターの制作意図を忠実に再現するために、
BRAVIAはこれからも、
映像体験のクオリティーを追求し続けます。