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Vol.14 「ダイバーシティ&インクルージョン」 ~多くの人にとって有益であり、広く認知されて欲しい活動~ ミーガンムーア:(メディア マネージャー ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ(SCA)- マーケティング)

出生地や家族との思い出など、
生い立ちについて聞かせてください。

テキサス州のヒューストンで生まれました。南部ならではの独特な“精神”が根付いている土地であり、この街を誇らしく思っています。南部を離れて10年以上になりますが、故郷のルーツに沿って、誰に対しても常にオープンでフレンドリーであるよう心掛けています。

私には、兄・弟がおり、女の子は一人です。両親は私にとって大きな理想像であり、兄弟ともとても仲が良いです。家族は常に応援してくれ、勇気づけてくれます。

父親とミーガン

家族の応援について、具体例を教えてください。

ソニーで働き始めた頃、今までとは違う新しい職責や職務内容に不安な日々を過ごしていましたが、そうした時に、家族と電話で話したり、励ましのメッセージをもらったことで、ずいぶん力づけられました。全力で取り組めば、何事も成し遂げられるといつも応援してくれたものです。
また、前職でのことですが、様々な多様性や文化に基づく社員グループERG (Employees Resource Group)を社内で発足させた際には、両親や兄弟が家族総出で発表イベントに参加してくれました。家族が最大の応援団と言えます。

前職で社員グループERGを発足させた際のミーガン

現在の仕事内容について、またその醍醐味を教えてください。

私は現在、米国ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ(SCA)で、コンテンツマーケティングチームのメディアマネジャーを務めています。主な仕事内容は、ソニーのタイムズスクエアビルボードに掲載するコンテンツや編成を考え、運営の調整をすることです。また、ソニーの多岐にわたるマーケティングチャネルを横断的に見るプロジェクトにも参加し、ソニーのコーポレートメディアキャンペーンにも携わっています。

仕事の醍醐味は、何と言っても限られた人しか関わった事がない、世界で最も有名な広告場所の一つでの仕事に携われる事です。年越しのカウントダウンをタイムズスクエアの屋上から間近で見られたことが、今までで一番思い出深いですね。
また、ソニーグループ内の多様なビジネスユニットと関わりを持ちつつ、現在進行形で進んでいる様々なキャンペーンに触れる機会は楽しみでもあります。

過去の職務経験は
現在の仕事にどのように生かされていますか。

前職の経験から今の仕事で一番役に立っているのが、プロジェクトマネジメント能力と顧客サービスの能力です。私は過去、メディアや顧客サービス担当の立場から数々の大手ブランドと関わりましたが、多種多様な要素が絡む数々の大きなプロジェクトを取りまとめる能力が求められました。こういった経験から得た力を、現職では多様なビジネスユニットの広告を運営する場面や、他のメディア関連プロジェクトなどで活かしています。タイムズスクエアビルボードには、様々な商品のコンテンツを流しますが、顧客サービスの能力を通じて、ソニーという一つの会社で働きながらも多分野にわたる事業を自分の「顧客」という立場で俯瞰できるようになりました。また、広告ビジョンでキャンペーンを流す際や、グローバルなメディアコーポレートキャンペーンの際には、各種媒体の特長といった知識が活かされています。

ソニーのタイムズスクエアビルボード

初めての「ダイバーシティ&インクルージョン」体験や
「違い」を感じた瞬間はいつですか?

大学卒業後の初めての職場では、アフリカ系アメリカ人のアフィニティーグループ(小集団活動グループ)に参加する機会を得ました。多くの同胞と新たに知り合える機会を得ましたし、大きな組織の中での連帯感を感じました。お互い同じ肌の色を持ちつつも、社内にはさらなる多様性があり、お互いの成功を望み、必要な支援やリソースを惜しみなく提供する姿勢がコミュニティーの根底にありました。この団体で知り合った人の中には、今でも続く近しい友人もいますね。
また印象的なのは、前職で参加したダイバーシティ研修です。さまざまな人種が混在する会社でしたが、配慮に欠ける人種的偏見があったこともあり、全社員に対して必須研修となっていました。研修を通じて強く感じたのは、多くの会社がダイバーシティ関連の問題が浮上する度に後手の対応、問題解決モードで対処しがちですが、そうならないように、ダイバーシティ&インクルージョンの優先順位を高くしなければならないということでした。

同僚たちと

ソニーにとって、ダイバーシティ&インクルージョンはグローバルにビジネスを展開する上で
欠かせない要素です。あなたにとってのダイバーシティ&インクルージョンとは何ですか。
また日々の職務でどのように関連付けされていますか。

私にとってダイバーシティ&インクルージョンとは、認識し、受容し、推進し続けることです。社員の多様性をただ認識するだけでなく、共通する部分も認識することが大事だと考えています。一部の会社では、ダイバーシティ&インクルージョンとは多様性を構築するものと考えていますが、ソニーのように既に多様性のある会社では、ダイバーシティ&インクルージョンを通じて、組織内の様々な多様性を認知し、維持することが重要だと思います。

日々の仕事上では、自然と様々なバックグランドを持つ人と接する機会が多く、それは確実にビジネス上での相乗効果があります。例えば、特定の層をターゲットとするプロジェクトを進めるとき、ターゲット層に関して個人の経験談を話してくれる人の意見は、私自身知り得ていなかった見識に触れる事ができ、大変参考になります。ブレーンストーミングやアイディア化する際は、多様なバックグラウンドを持つ事はプロジェクト成功の鍵となる、非常に貴重な要素となると強く思います。