第1回Broadcast and Media Technology Industry Woman of the Year(放送およびメディア技術産業のウーマン・オブ・ザ・イヤー)が、Sony Media Cloud Services(MCS)のプレジデントであるナオミ・クライマーに授与されました。
International Association of Broadcast Manufacturers(IABM:国際放送機器製造者協会)は毎年、世界中の約150社の放送機器メーカーが一堂に会し、業界の状況について話し合ったり、主要な放送事業者と会談してその方向性を理解したりするためのカンファレンスを開催しています。2014年12月5~6日にロンドンで開催された今年のカンファレンスで、IABMは「Broadcast and Media Technology Industry Woman of the Year(放送およびメディア技術産業のウーマン・オブ・ザ・イヤー)」という新たなアワードを毎年授与することを発表しました。この新設されたアワードは、業界のサプライヤーの中からビジネスの成功を収めた女性を選び、その企業精神や決断力、実行力を称えるものです。歴史に残る第1回目の受賞者として、PSGグループ傘下のSony Media Cloud Services(MCS)(注)の現プレジデントであるナオミ・クライマーが選ばれました。
今回の受賞では、ナオミが1987年にBBCで放送エンジニアとしてのキャリアをスタートして以降、業界の放送と機器開発の両側に極めて積極的に携わり、大きな影響を与えてきた功績を審査員に高く評価されました。IABMは特に、ナオミが2015年10月から1年の任期でInstitution of Engineering Technology(IET:英国工学技術学会)の次期プレジデントに選出されたことにも言及しました。彼女は放送業界から初めて選出されただけでなく、同団体の143年の歴史の中で初めての女性プレジデントとなります。IETは世界最大級の理工学系の学術団体の一つで、毎年アムステルダムで開催される放送関連の展示会International Broadcasting Convention(IBC)の最大の資金支援団体でもあります。
ナオミは受賞に際し、次のように述べました。「今回の表彰を心から光栄かつ嬉しく思います。私はこれまでも長い間この業界に携わってきましたが、今後はソニーを通じてはもちろんのこと、IETでの役割を通じても放送コミュニティに利益をもたらせられるよう励んでまいります。若い人達、特に女性がエンジニアリングやテクノロジーの分野で働く環境づくりを確固たるものとすることが大切です」
「エンジニアリングやテクノロジーの分野で働くことは、エキサイティングでやりがいのあるキャリアを築く可能性に満ちています。世界が今後何年にもわたって、あらゆるレベルで才能あるエンジニアを必要とするようになることは確実でしょう。私の役割は、そのような次世代のエンジニアやテクノロジストの成長を促し、より良い世界の創出を後押しするよう働きかけることです。今はその役割を果たすことを楽しみにしています」