SONY

2020年7月28日(火)17:00-18:30、公認会計士・税理士の渡邊勇教さんをゲストにお迎えして、「会計士の僕がゲイを公表する理由」オンライン講演会を開催し、約400名のソニーグループ社員がTeamsliveイベント参加しました。参加した社員からは、匿名で100を超える質問やコメントが寄せられ、ゲストスピーカーの渡邊さんが質問に答えながらインタラクティブなセッションとなりました。

冒頭に、ダイバーシティ&エンゲージメント推進部統括部長の望月が「LGBTという言葉は社内の研修プログラムや世の中の動きを通じて浸透し理解も深まってきているのではないでしょうか。一方、実際には当事者が見えにくいというのも事実です。見えにくいからどのように対処したらいいのか?何が問題なのか?掴みにくいということもあるように思います。今日のイベントで渡邊さんのトークからリアルな当事者を感じていただけたらと願っています。」と述べ、セッションがスタート。司会進行役の(株)ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)総務人事部の風間がSIEのレインボーTシャツを着用し登壇すると、チャット欄への「Tシャツ可愛いです!」の匿名投稿に「いいね」ボタンがたくさん押され、参加者との距離を感じさせない雰囲気の中イベントは進行しました。

画面ごしにスタッフが写真撮影
(オンラインイベント開始前)
司会進行役がレインボーTシャツを着て登壇
オンラインイベントでの期待を言葉に。
ご自身のことを率直に語る渡邊さん
匿名コメントと質問を熱心に読みながら

ゲストスピーカーの渡邊さんからは、「ソニーの皆さんと初めてお会いしたのは、2015年Diversity WeekのLGBTワークショップの時だと思います。たしか品川のソニー本社ビル1階でLGBTの基礎知識とワークショップを行いました。翌年の2016年の東京レインボープライドでも、ソニーグループの皆さんにボランティア参加を呼びかけていただき、ブース運営を一緒に行いました。懐かしいですね。あの時お会いした皆さんお元気ですか?」との呼びかけがありました。次々と投稿される質問やコメントを読み、参加者を身近に感じながらカミングアウトストーリーをお話になりました。

渡邊さんのカミングアウトストーリー

  • パートナーとの関係が自分を成長させてくれる
  • 「北海道出身です」と話すときと同じテンションで「ゲイです」と伝えます
  • カミングアウトのハードルを下げたいから
質問・コメント・「いいね」に笑顔でこたえる渡邊さん

最後に、渡邊さんから「皆さんにどこまで伝わり、ご理解いただけたか不安ですが、まずは、当事者の方と近くなる。そして自分のこととして感じていただき、考えていただけるとよいのかなと思います。もしかしたら、親戚やご家族、ご友人、会社の近くいらっしゃる同僚でも、私と同じように何かを抱えている方々はいらっしゃるのではと思います。お互いが優しい気持ちで接しながらコミュニケーションしていくことで、ダイバーシティの活動が進み居心地のよい生活や仕事につながると思います。」と、ダイバーシティを身近に感じ、理解することの大切さについてお話しいただきました。

最後は司会進行役の風間から、「渡邊さんの気持ちの変化などもお聞きしまして、改めて正しい理解と、誰もが『ふつう』に働いて力を発揮できる環境になることの大切さを学び、考え、感じる時間となりました」とのメッセージで本オンラインイベントは終了しました。

オンラインイベントに寄せられた質問と感想(一部抜粋)

  • 親にカミングアウトした時の反応はどうでしたか?
  • 何事も価値観の押しつけはいけないですね。人の心に寄り添える人になりたいです。
  • いろんな性があるんだなあ。この講義を通してはじめて知ることばかり。
  • 本音で話せる会社はいいですね。心理的安全が確保されている。
  • 数年前まではこういうイベントは考えられなかった気がします。会社も結構変わってきてるのかな?どうなんだろう?
  • 自分の世界が広がりましたし、大変勉強になりました。
  • 一方的な講演ではなく、質疑も交えた内容となっており、非常に聞きやすく良かったです。
  • コメントも含めて皆さんの本音を聞けたこと。なんかつながっている気持ちになりました!
  • 講演会を聞きながらコメントを読みましたが、同じ講演会を聞いていても、受け止め方が多様であることが、当たり前なのですがとても印象に残りました。