2015年から世界各地のソニーグループの拠点でダイバーシティ推進のために開催してきたDiversity Weekは、2024年で10回目を迎えました。今年はDiversity Monthと名称を新たにし、"We Belong, Create & Grow Together 〜共につながり、創り、成長する〜"をテーマに据え、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)に関するセミナーや講演など、さまざまなイベントを行いました。
Diversity Month 2024の開催にあたり、ソニーグループ株式会社 会長 CEOの吉田憲一郎と、社長 COO 兼 CFOの十時裕樹は、全社員に向けたメッセージを発信しました。
ソニーグループはゲーム、音楽、映画、アニメ、エンタテインメント・テクノロジー、半導体、金融と多様な事業を擁する世界で唯一の企業です。そして、これらの事業をドライブしてくれているのは約11万人の多様な社員の皆さんです。この事業と人の「多様性」はソニーが社会に価値をもたらす上での基盤、そして強みだと考えています。
今年、約10年ぶりに改訂された「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)ステートメント」は、人々の異なる考えや価値観、経験が交錯することでの新しい価値創造、そしてより多様性が尊重されるインクルーシブな社会の構築をめざしていくというソニーの姿勢を示しています。
Diversity Monthは、毎年グローバルでソニーグループの社員がDE&Iについて考える機会として、位置付けています。今年のテーマは、新しいDE&Iステートメントから引用した「共につながり、創り、成長する」です。自分らしくありながら他者とつながることのできるコミュニティの大切さを伝えるセッションや、一人ひとりのちがいを生かす組織のあり方について学ぶプログラム、そして社員の交流の場など、各国や地域でさまざまなイベントが開催されます。
多様な属性、経験、専門性を持った人材が、クリエイティビティを解放することで未来を共創し、個人も企業も成長し続けることが、「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」としての進化には欠かせません。
Diversity Monthで得た気づきを皆さんの日常に生かし、ソニーならではの「多様性」を強みに、世界を感動で満たすことに取り組んでいきましょう。
期間中、各国・各地域で行われたイベントの一部を紹介いたします。
2024年9月17日、ソニーのイノベーションにおける多様性の重要性と生きがいをテーマに、脳科学者の茂木健一郎氏とグループDE&I推進担当執行役員の松岡直美によるトークセッションをオンラインで配信しました。
松岡は冒頭で、どのようにすれば自然に多様性を受け入れられるようになるのか、脳科学者の意見を聞きたいと投げかけました。それに対して茂木氏は、女性はエンジニアリングが苦手というイメージがあるが、実は人類初のプログラマーは女性だったことを紹介。女性がもっと活躍すべきだという風潮があるが、脳科学の観点からすると、元々人間は多様な個性が活躍する存在なのではないか、と話しました。また松岡は、多様なこだわりを持った人たちが創造性をつくるきっかけになるとよく言われるが、多様性がどのように創造性の解放につながるのかと質問。茂木氏は、現在研究中の集団的知能では、お互いがどう感じているかを把握し合う「社会的感受性」が重要で、創造性を発揮させる上でも多様な人たちの社会的感受性を響かせ合うことが大切だと答えました。
他にも、国内のソニーグループ各社において、今年度のテーマや各社のDE&I推進の取り組みに沿ったトークセッション、座談会、セミナーや展示会を開催しました。また品川、大崎、みなとみらい、厚木の事業所の食堂では、Diversity Monthとのコラボレーションメニューを提供しました。
海外でも、"We Belong, Create and Grow Together ~ Importance of CommUNITY~"のテーマのもと、社員の関心に合わせて各社がそれぞれ特色のあるイベントを実施しました。また、開催に先立ち、グループ一丸となってDiversity Month 期間に臨めるよう、トップマネジメントからのメッセージ発信やニュースレターの発行、DE&Iに関連したE-learning配信などを実施し、社員の関心を高めました。期間中、各国・地域で約30のイベントを実施し、のべ1,900人を超えるソニーグループ社員が参加しました。
期間を通じて、国内外合わせてのべ5,400名を超えるソニーグループ社員がイベントに参加し、DE&I推進の意義を考える機会となりました。ソニーグループは、今後もさまざまな施策を通して、誰もが働きやすい職場づくりに取り組んでいきます。