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ソニー・サイエンスプログラム for ガールズ in SCIENCE FESTIVAL@お茶の水女子大学

お茶の水女子大学で、女子中高生のためのワークショップを開催

 8月31日、お茶の水女子大学で行われた「SCIENCE FESTIVAL」にて、「ソニー・サイエンスプログラム for ガールズ」を開催しました。女子中高生を対象にしたこのプログラムは、ソニーで働く現役の女性エンジニアと交流しながら、“ものづくり”の楽しさを体験し、将来エンジニアという職業に興味を持ってもらえるように企画されたものです。 また、今回はインクルージョン・ワークショップとして、ソニー・太陽(株)(※1)のスタッフも講師補助として参加。障がいのあるなしに関係なく“ものづくり”を一緒に体験することで、ダイバーシティ&インクルージョン(※2)への理解も深めてもらえるようにしました。では、さっそく当日のワークショップの様子をご紹介します。

  • ※1ソニー・太陽(株)は障がいのある社員が6割を占めるソニーの特例子会社であり、国内でマイクロホン等を設計段階から製造・サービスまで行う工場。設備から各種制度まで幅広くユニバーサルデザインの思想を取り入れ、障がいの有無にかかわらず、誰もが同じように働ける環境作りを行っています。
  • ※2一人ひとりの違いを個性として尊重し、相互に意見をぶつけ合い新しいものを生み出す力にすること

ワークショップの内容

今回のテーマ「光通信手づくり実験」 ナビゲーター 佐藤 祐親さん ソニー・太陽(株) 電子回路と基板を使って自分だけの光通信機器づくりに挑戦。光で音楽を送受信できる機器で光の性質や光通信の仕組みをいろいろ調べてみよう。

1. はんだ付けを体験しよう
今回の光通信機器づくりでは、はんだ付けを行うため、スタッフの指導のもとまずは練習。初めて体験する学生も多くいました。

2. 基板をつくってみよう
いよいよ機器本体の制作です。まずは型紙に合わせて銅板を切り、送信機と受信機2種類の基板に銅板を貼りつけていきます。

3. 電子部品をはんだ付けしよう
次は回路図に従って基板に抵抗やトランジスタ、コンデンサなどの部品をはんだ付けしていきます。みんな夢中になって作業していました。

4. 部品をケースに実装しよう
はんだ付けが終わると作業も終盤。でき上がった電気回路をケースに設置し、送信機にLEDをセット。完成まであと少し!

5. 音が鳴るか確認して完成
電池を入れてスイッチON。LEDが光ってみんなひと安心。さらに光を受信機に向けると見事に音が鳴り、教室は歓声につつまれました!

光通信の仕組みを理解したら自分で作った機器で実験スタート!

 ワークショップの締めくくりは、完成したばかりの通信機を使っての実験です。光を遮っても音は出るのか、鏡で光を反射させると音はどうなるか、いろいろ試しながら光通信の仕組みを理解していきます。さらに赤外線やレーザーに替えると、音の大きさや光の届く距離が変わることなどを体験しました。また、音を光に、光を音に変える仕組みの説明では、ソニー・太陽(株)のスタッフが手話によるコミュニケーションを実演しながら分かりやすく紹介するシーンも。実験の解説では内容をメモする学生もいるなど、参加者の真剣な取り組み姿勢が伝わってきました。

 ワークショップの最後は、修了証がみんなに手渡され「光通信手づくり実験」は終了。夏休み最後の日に開催された「ソニー・サイエンスプログラム for ガールズ」でしたが、自分で作り上げた光通信機器を両手にみんな笑顔で終わりました。ものづくりの楽しさや充実感を感じてもらえたようです。

ひとりひとりに修了証が授与されました
~皆さんの感想~「はんだ付けは最初は難しかったけれど、慣れてくると機器をつくるのがとても楽しかったです。」「もともと文系の大学を選ぼうと思っていましたが今回のプログラムを体験してみて理系という選択肢も考えるようになりました。」「実際に機器を制作することで光通信について詳しく学ぶことが出来ました!」「スタッフの方のものづくりを楽しんでいる姿を見て理系という選択肢やソニーという会社に興味を持ちました!」「光通信やLEDのしくみがとても分かりやすかったです。」「高校の理文選択や、今後の進路について悩んでいたのでとても参考になりました。」

女性エンジニアという選択肢を考えるきっかけに

 科学の面白さやものづくりの楽しさを体験し、女性エンジニアという職業に興味を持ってもらうために企画された「ソニー・サイエンスプログラム for ガールズ」。短い時間でのワークショップでしたが、身近な家電製品に使われている光通信技術を用いた機器づくりを通して、女子中高生のみなさんにも女性エンジニアという職業を将来の選択肢のひとつとして考えてもらえたようです。ソニーはこれからも、サイエンスプログラムを通じて、未来のエンジニアとなる子どもたちに科学の面白さ、ものづくりの楽しさを伝えていきます。