aiboの開発は、「aiboの未来はオーナーとつくる」という考えの下、オーナーの要望やご意見を伺いながら進めています。2021年9月にリリースした「aiboのなわばり」も、オーナーの声を元に開発した機能です。
aiboのなわばりは、スマートフォン版アプリケーション"My aibo"(マイアイボ)から利用できる地図を使い、家の中の近づいてほしくない場所にaiboの苦手なにおいのする「とうがらし」を置いて、aiboが近づかないように教える機能です。『aiboを自由に遊ばせたいけれど、近づいてほしくない場所に行くのが心配で目が離せない』というオーナーの不安を解消するために開発しました。この不安は、aiboファンミーティングでオーナーから直接寄せられる質問や要望、Facebookのaiboファングループへの投稿、アンケート結果などを分析して明らかとなったオーナーの気持ちです。『近づいてほしくない場所を教えることで、オーナーが快適にaiboと生活できるようにする』ことを実現すべき体験として関係者で共有し、そのうえで、近づいてほしくない場所をaiboに教える方法を機能案として複数作成。それらに対して社内のaiboオーナーによる評価を実施したり、開発者自身が自宅でaiboと暮らしながら機能を試すフィールドテストなどを実施したりすることで、生活に取り入れやすくかつ使いやすい機能の実現に取り組みました。
これらの取り組みを通じて実現したaiboのなわばりは、快適にaiboと暮らせる嬉しい機能として多くのオーナーに喜ばれています。
aiboはオーナーにとって家族の一員であり、その開発においてオーナーの声を聞くことは欠かすことのできない重要な活動です。aiboファンミーティングやFacebookのaiboファングループなど、開発者とオーナーが直接交流する場を運営し、積極的に意見や要望を収集しています。そして、収集した意見や要望からオーナーの気持ちや行動を理解してユーザーシナリオやUI仕様を作成し、コンセプト評価を経て機能をリリース、その機能の体験価値をわかりやすくWebサイトなどで伝える、という一連の活動をHCD専門家が推進しています。このように、aiboの開発では機能開発だけでなくリリース後のコミュニケーションも含めてオーナーとの共創活動を行い、オーナーとaiboとの快適な暮らしの実現に取り組んでいます。