SONY

JP EN

CASES

フォトグラファーに新たな体験価値を提供する Visual Story

ソニーは、2020年12月にウェディングを始めとするイベントフォトグラファーのための新しいクラウドサービス、Visual Storyの提供を開始しました。このサービスは、カメラのプロフェッショナルユーザーに向けた新たな体験価値を創出する取り組みから生まれました。

『その日の大切な思い出をすぐに振り返りたい、大切な友人や家族とすぐに共有したい。』
クライアントのこの要望に応えることは、フォトグラファーにとって難しい課題でした。撮影した写真の編集やセレクションなどの作業にとても時間がかかるからです。
フォトグラファーのこの課題を解決するため、ソニーは米国、中国、日本の3ヵ国でフォトグラファーに対するユーザーリサーチを実施。丸一日フォトグラファーに帯同し、行動観察やヒアリングを行うことで、彼らが撮影時やその前後に何をどのような環境で行っているのかを調査しました。その結果から、フォトグラファーの一連の行動と思考を時系列で分析することで、ソリューションが実現すべき顧客体験や、その体験を実現するために必要な機能とUI(ユーザーインターフェース)を検討しました。さらに、クライアントに対するインタビューやアンケートなども行い、クライアントに提供すべき体験や必要な機能およびUIの検討も行いました。
このユーザーリサーチと分析作業には、人間中心設計(HCD)の専門家だけでなく、企画担当者、設計担当者、デザイン担当者などソリューション開発に関わるメンバーが参加。実ユーザーの行動や思考をしっかりと理解し、PDCAサイクルをまわしながら継続的な改善を行うことで、適切な機能と使いやすいUIを実現しました。

これらの活動を経て生まれたVisual Storyは、フォトグラファーのこれまでのワークフローを刷新し、即日納品を実現。さらに、クライアントの大切なイベントをストーリー形式のギャラリーという形式で納品することで、付加価値を生みだし、フォトグラファーとクライアント双方にとっての新しい体験価値を創出しました。