PFAS(有機フッ素化合物)除去にも効果的
Triporous™(トリポーラス™)はPFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances)に対しても優れた吸着力を発揮します。
PFASとは?
PFASはCF2やCF3といった炭素鎖にフッ素原子が結合した構造を持ち、防水性や撥水性、耐火性などの特性を持っています*1。
こうした特性から衣料品や調理家具、建材など様々な場面で活用されてきましたが、近年、一部のPFASについて健康や環境への影響が懸念されており、高濃度のPFAS曝露ががんや免疫機能の低下と関連している可能性があるとされ、飲料水や農業用水の安全性にも懸念が生じています。
PFAS除去に対するトリポーラスの有効性
トリポーラスのもつ独特な孔構造はPFASの吸着にも高い効果を発揮します。
トリポーラスは石炭やヤシ殻由来の活性炭と比較して、様々な種類のPFASを効果的に素早く吸着します。
各吸着材投入後のPFAS残存濃度比較
トリポーラス及び従来活性炭のPFAS除去率
PFAS種類 | Triporous | 従来活性炭A | 従来活性炭B |
---|---|---|---|
PFEtS | 97.9% | 95.9% | 56.1% |
PFPrS | 98.6% | 94.9% | 53.4% |
PFBS | 99.2% | 93.8% | 51.6% |
PFHxS | 99.7% | 92.8% | 52.7% |
PFHpS | 99.8% | 93.1% | 57.3% |
PFOS | 99.8% | 93.4% | 63.0% |
PFDS | 99.9% | 91.4% | 71.0% |
6:2FTSA | 99.4% | 92.2% | 41.8% |
8:2FTSA | 99.5% | 90.6% | 64.1% |
FOSA | 99.9% | 83.5% | 55.8% |
N-MeFOSAA | 99.6% | 77.5% | 49.8% |
N-EtFOSAA | 99.7% | 76.2% | 46.1% |
TFA | 97.1% | 96.2% | 58.9% |
PFPrA | 97.6% | 95.1% | 54.1% |
PFBA | 97.6% | 94.1% | 51.9% |
PFPeA | 98.2% | 93.3% | 51.1% |
PFHxA | 98.8% | 92.2% | 48.4% |
PFHpA | 99.2% | 91.5% | 48.5% |
PFOA | 99.5% | 91.6% | 51.6% |
PFNA | 99.6% | 91.8% | 54.7% |
PFDA | 99.8% | 92.0% | 59.9% |
PFUnDA | 99.8% | 91.1% | 65.7% |
PFDoDA | 99.9% | 81.4% | 57.0% |
PFTrDA | 99.8% | 47.3% | 29.5% |
PFTeDA | 99.8% | 25.7% | 38.6% |
幅広い応用可能性
近年、欧米を中心にPFASに対する規制が強まっており*2、今後日本の規制も強まってくる可能性も考えられます。
その中で、多様な種類のPFASを効果的に吸着できるというトリポーラスの特性は、今後より大きな役割を果たすことが期待されています。
例えば水処理の分野でトリポーラスは、ISO21675の手法によって水中のPFASに対する高い吸着性が確認された最初の商用製品として、
今後の活用が期待されています。
また土壌環境修復への活用も期待されています。
- *2 参考文献 PFOS、PFOA に係る国際動向(PDF)
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