1. ホーム
  2. 新しい取り組み
  3. トリポーラス
  4. トリポーラスの可能性
  5. PFAS(有機フッ素化合物) 除去にも効果的

PFAS(有機フッ素化合物)除去にも効果的

Triporous™(トリポーラス™)はPFAS(Per- and Polyfluoroalkyl Substances)に対しても優れた吸着力を発揮します。

PFASとは?

PFASはCF2やCF3といった炭素鎖にフッ素原子が結合した構造を持ち、防水性や撥水性、耐火性などの特性を持っています*1
こうした特性から衣料品や調理家具、建材など様々な場面で活用されてきましたが、近年、一部のPFASについて健康や環境への影響が懸念されており、高濃度のPFAS曝露ががんや免疫機能の低下と関連している可能性があるとされ、飲料水や農業用水の安全性にも懸念が生じています。


PFAS除去に対するトリポーラスの有効性

トリポーラスのもつ独特な孔構造はPFASの吸着にも高い効果を発揮します。
トリポーラスは石炭やヤシ殻由来の活性炭と比較して、様々な種類のPFASを効果的に素早く吸着します。

各吸着材投入後のPFAS残存濃度比較

水中における25種類のPFASに対するトリポーラスの吸着特性 (ISO21675の手法で評価)

トリポーラス及び従来活性炭のPFAS除去率

PFAS種類 Triporous 従来活性炭A 従来活性炭B
PFEtS 97.9% 95.9% 56.1%
PFPrS 98.6% 94.9% 53.4%
PFBS 99.2% 93.8% 51.6%
PFHxS 99.7% 92.8% 52.7%
PFHpS 99.8% 93.1% 57.3%
PFOS 99.8% 93.4% 63.0%
PFDS 99.9% 91.4% 71.0%
6:2FTSA 99.4% 92.2% 41.8%
8:2FTSA 99.5% 90.6% 64.1%
FOSA 99.9% 83.5% 55.8%
N-MeFOSAA 99.6% 77.5% 49.8%
N-EtFOSAA 99.7% 76.2% 46.1%
TFA 97.1% 96.2% 58.9%
PFPrA 97.6% 95.1% 54.1%
PFBA 97.6% 94.1% 51.9%
PFPeA 98.2% 93.3% 51.1%
PFHxA 98.8% 92.2% 48.4%
PFHpA 99.2% 91.5% 48.5%
PFOA 99.5% 91.6% 51.6%
PFNA 99.6% 91.8% 54.7%
PFDA 99.8% 92.0% 59.9%
PFUnDA 99.8% 91.1% 65.7%
PFDoDA 99.9% 81.4% 57.0%
PFTrDA 99.8% 47.3% 29.5%
PFTeDA 99.8% 25.7% 38.6%

幅広い応用可能性

近年、欧米を中心にPFASに対する規制が強まっており*2、今後日本の規制も強まってくる可能性も考えられます。
その中で、多様な種類のPFASを効果的に吸着できるというトリポーラスの特性は、今後より大きな役割を果たすことが期待されています。
例えば水処理の分野でトリポーラスは、ISO21675の手法によって水中のPFASに対する高い吸着性が確認された最初の商用製品として、
今後の活用が期待されています。
また土壌環境修復への活用も期待されています。