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トリポーラスで水処理システムの効率化とコスト低減を

Triporous™(トリポーラス™)は粉末や粒状体、フィルターなど、さまざまな形状で利用できます。

技術特性

トリポーラスは、あらゆる有機物質を速く吸着できるだけでなく、これまでの素材では吸着しづらい高分子量の物質の吸着にも優れています。
具体的には、界面活性剤、有機フッ素化合物群(PFAS)、フミン質などの天然由来化合物、タンパク質、ウイルスや細菌に対して
従来の活性炭よりも高い除去能力があります。

図:水浄化技術と様々な大きさの吸着対象物の関係

界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)

食用油(オレイン酸)

無機粒子(カオリン)

図:トリポーラスフィルターと活性炭フィルターの特性比較

実際にRO膜の前段にトリポーラスフィルターを用いたシステムにおいて、
従来の活性炭フィルターを用いたシステムよりも3倍以上のきれいな水を製造することができます。

前段フィルターを変更した場合の、模擬廃水から製造できた純水の量の比較

トリポーラスを導入することのメリット

工業的な水処理では、目的や設置環境に合わせて活性炭やイオン交換樹脂、逆浸透膜(RO膜)、限外ろ過膜(UF膜)、精密ろ過膜(MF膜)など、
様々なフィルター技術が用いられています。イオン交換樹脂やRO膜の前段に用いられている活性炭フィルターをトリポーラスフィルターに置き換えることで、
イオン交換樹脂やRO膜の負荷を低減することが可能です。
また、比較的大きな物質の除去を目的としたMF膜やUF膜をトリポーラスフィルターに置き換えることも可能です*。

トリポーラスは水処理における、システムの長寿命化、初期コストやメンテナンスコストの低減、設置フットプリントの低減に貢献します。

  • * 使用する目的や処理条件による

システムの長寿命化

初期コストおよびメンテナンスコストの低減

設置フットプリントの低減

トリポーラスは水処理分野において用途に合わせて、さまざまな形状で加工が可能です。
特に、食品や飲料製造プロセスにおける水処理や、半導体や液晶などの超純水製造や排水処理用のフィルターとしての活用が期待されています。
産業用途や一般用途だけでなく、途上国や新興国の浄水器、または災害時の簡易浄水器への応用も期待されています。
ソニーはトリポーラスで世界のさまざまな水問題の解決への貢献を目指します。