今回の受賞は、映像を視聴する際にテレビやスクリーンを必要とせず、ローボードから映像が飛び出したかのような体験と、空間との調和をはかった佇まいが高く評価された。映像への没入体験を演出するため、短焦点プロジェクター、スピーカー、キャビネットの各ユニットを同一形状で水平方向に配置し、構成要素を横長なプロポーションに集約。板を水平に積層した佇まいは、空間との調和をはかりつつ、放熱用吸排気孔、音の開口、リモコンの赤外線透過、インジケーションランプといった機能的要求事項をスマートに解決している。また、レーザー光源や投射口を視聴者の目から覆い隠すよう安全性に配慮した電動開閉カバーなど、設置の自由度を高めながら、没入感の高い新しい視聴体験を提供している。