SONY

体験型エデュテインメントへの挑戦
~DinoScience 恐竜科学博~

ソニーグループ9社による主催で、7月17日よりパシフィコ横浜にて開催中の「Sony presents DinoScience 恐竜科学博~ララミディア大陸の恐竜物語~」。このイベントは、ソニーグループのValues(価値観)のひとつである「夢と好奇心」に基づいて、科学的視点での学びとエンタテインメント体験を融合させた、これまでにない新しい恐竜展です。今回のコーポレートブログでは、この恐竜展でクリエイティビティとテクノロジーが融合する展示を実現した、ソニーグループ連携の取り組みをご紹介します。

「夢と好奇心」でつながる

「DinoScience 恐竜科学博」において、私たちは科学的な学びと体験型のエンタテインメントが融合した「体験型エデュテインメント」(教育:Education+エンタテインメント:Entertainment)の実現を目指しました。この取り組みの原点には、ソニーグループと企画・監修を務めた"恐竜くん"(田中真士氏)との出会いがあります。"恐竜くん"は、恐竜についての様々な知識を楽しく・わかりやすく、エンタテインメントとして伝える活動を行うサイエンスコミュニケーターであり、恐竜を通して、生き物や自然、科学や環境問題など、世界の様々な物事に目を向けてもらう「きっかけ」を作ることを活動のテーマとしています。ソニーグループは、次世代を担う子どもたちの想像力や発見する力を育て、自身の夢で未来を創っていくきっかけとなるような、商品やサービスを展開するとともに、「CurioStep with Sony」や「感動体験プログラム」などの教育支援活動を行っています。今回、"恐竜くん"とソニーグループ9社が「夢と好奇心」を軸として、これまでにない新しい恐竜展という一つのエンタテインメントとして取り組んだのが、「DinoScience 恐竜科学博」です。

イラストレーション 恐竜くん ©Masashi Tanaka

テクノロジーで恐竜の世界観を再現

「DinoScience 恐竜科学博」における最大のチャレンジは、白亜紀後期に実在したと言われる「ララミディア大陸」を舞台に、恐竜が生き生きと暮らしていた世界を再現することでした。
会場には、米国のブラックヒルズ地質学研究所やヒューストン自然科学博物館の協力によりアメリカ国外では初展示となるトリケラトプスの実物全身骨格「レイン」をはじめ、貴重な化石や標本が数多く展示されています。恐竜の世界を正確に表現するため、最新の研究を元に、"恐竜くん"が展示のストーリーから標本のポージングなど細部までこだわり、展示コンテンツを創り上げました。
ソニーは、恐竜の生態を化石や標本、資料で伝えるだけに留まらず、子どもから大人まで、来場者の想像や好奇心を広げる「体験型エデュテインメント」を実現するため、グループの多様な技術やノウハウを活用しています。

「動く恐竜」を映し出す空間再現ディスプレイ

ララミディア大陸と恐竜進化の歴史に迫る「発見ラボラトリー」では、さまざまな骨格標本や資料とともに、高精細な3DCG映像を裸眼で見ることができるソニーの空間再現ディスプレイ(Spatial Reality Display)『ELF-SR1』 が設置されています。空間再現ディスプレイを活用することで、コンテンツの表現が2次元の平面から3次元の立体空間に広がります。これにより、"恐竜くん"が皮膚の質感や身体の動きまで徹底的にこだわり監修した恐竜のイメージをリアリティのある動く姿で表現することが可能となりました。また、ソニー独自の視線認識技術により、見る人の目の位置を常に正しく検出し、最適な立体映像を即座に映し出すため、特別なデバイスを身に着けることなく、さまざまな角度から恐竜の姿を観察することができるなど、クリエイターによるコンテンツ制作とコンテンツ視聴の両方において、表現の可能性を広げています。

©DinoScience 恐竜科学博製作委員会

映像・音響・空間演出の技術の統合で実現した「白亜紀体験シアター」

「白亜紀体験シアター」では、ララミディア大陸の自然と恐竜たちが生きる世界を圧倒的なリアリティと迫力で体験することができます。恐竜の体の形や質感、動き方、当時の植生に至るまで、科学的考証に基づいて細部までこだわって表現されたフルCG映像は、"恐竜くん"監修の下、ソニーグループの映像制作技術力と空間演出のノウハウを活かすことで実現しました。シアターには、幅12m、高さ 6.8m の大型で超高精細なソニーのCrystal LEDと7.1.2chのサラウンド音響システムを配置しており、迫力のフルCG映像を楽しむことができます。また、床に搭載されている『ハプティクスフロア』はソニーの「ハプティクス技術(触覚提示技術)」を採用したソリューションで、繊細な感触やダイナミックな衝撃を、振動により表現することができます。これらの映像・音・振動に加え、照明や風による効果などの空間演出を独自のシステムで連動させ、かけ合わせることで、恐竜がいた時代にタイムスリップしたような臨場感を体験できます。

©DinoScience 恐竜科学博製作委員会

Xperia™を活用したリアルタイムオンラインツアー

本展の取り組みを、より多くの人々に届けるため、オンラインツアー「Xperia "True Remote EXperience" powered by au」 も実施します。これは、会場の様子をXperiaスマートフォンで撮影し、リアルタイムに配信するオンラインツアーです。
ナビゲーターによるオンラインツアーでは、恐竜くんの監修に基づいた解説やクイズを交えた参加型のコンテンツを、ソニー開発のライブ配信映像システムにより配信します。複数の角度から撮影された化石や骨格標本を、自分でカメラを切り替えながら観察したり、標本に残った病気や怪我の痕跡を見ながら詳しい解説を聞くことができるなど、オンラインならではの発見や感動、楽しさを体験できます。

科学への熱い探求心を持つクリエイターと、クリエイティビティとテクノロジーを有するソニーグループの連携により実現した新たなエンタテインメントを「DinoScience 恐竜科学博」を通じて提供していきます。