Earth Dayに寄せて
毎年4月22日は、世界中の人々が思い思いの方法で地球環境について考える「地球の日(アースデイ)」です。1969年、米国カリフォルニア州で発生した原油流出事故をきっかけに、G・ネルソン上院議員の提唱によって1970年から始まりました。
アースデイを迎えた本日、ソニーグループ株式会社 会長 兼 社長 CEOである吉田憲一郎からのメッセージをお届けします。
ソニーグループ株式会社 会長 兼 社長 CEO
吉田憲一郎からのメッセージ
ソニーは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」をPurposeとして掲げ、「人」を軸とした多様な事業を推進しています。我々が企業活動を営むことができるのも、人々が安心して暮らせる社会、そして健全な地球環境があってこそです。
今、ウクライナをはじめ世界各地で日々多くの尊い命が失われ、人々が避難を余儀なくされるなど、困難な状況にあります。そして、環境面では地球規模のさまざまな課題が深刻化しています。
一方、宇宙から地球を捉えた時、そこにあるのは境界線の無いひとつの美しい惑星です。このような時だからこそ、「宇宙の中の地球」という視点で私たちが暮らす地球を再認識するとともに、自分のいない場所で起きていることにも関心を持ち、人や地球環境に想いを馳せることが大切だと感じます。
現在ソニーは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立大学法人東京大学と三者でSTAR SPHEREプロジェクトの下、宇宙感動体験事業の創出に向けて取り組んでおり、2022年中の超小型人工衛星の打ち上げを目指しています。この人工衛星の活用で、地球にいながらも宇宙からの視点を実現し、自由度の高いカメラワークでユーザー自身が地球や星を捉えることができます。宇宙空間から地球を見つめることで、人々が地球環境や社会課題に対する想いを育むきっかけにできればと考えています。
このプロジェクトの関係でJAXAの宇宙飛行士、油井亀美也さんにお会いする機会がありました。印象に残ったのは「宇宙から地球を見たときの大気が薄く、地球が弱いものであり、母なる地球というより守るべき地球であると感じた」という油井さんの言葉です。
宇宙からの視点でこの守るべき地球を捉え、そこに暮らす私たちが共にどのように責任を果たし、地球に貢献していけるのか。皆さんと一緒に考えながら、行動につなげていきたいと思います。
ソニーグループ 会長 兼 社長 CEO
吉田憲一郎