VLOGCAMで誰もがクリエイションできる世界を作り、
感動を広げる
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」というPurpose (存在意義) のもと、ソニーの多様な社員が取り組む活動を「共創」の視点から紹介する対談シリーズ『SESSIONS』。ソニーのクリエイティビティとテクノロジーをビジネスパートナーやクリエイターの取り組みと掛け合わせることで、どのような「共創」が生まれ、そこからどのような感動が広がっているのか。プロジェクトのリアルなシーンをソニーの担当者とパートナーとの対談を通して、シリーズで紹介します。
今回のテーマは、Vloggerを含む幅広いユーザーの創作意欲に応える動画撮影に特化したカメラ商品「VLOGCAM」を通じたセッション。YouTube等で動画を発信するクリエイターたちに支持されるこの商品はどうして生まれたのか?商品企画担当者である20代社員と、実際に「VLOGCAM」を活用して作品作りを行う動画クリエイターとの対談を通して紹介します。
【VLOGCAMとは?】
ブログが文章を投稿するのに対して、近年増えているのがYouTubeやSNSを中心に短い動画を投稿するVlog(ブイログ)。投稿する人はVlogger(ブイロガー)といわれている。「VLOGCAM」は軽さや取り出してすぐに使える機動性、「商品レビュー用設定」や「美肌効果」など、Vlog(ブイログ)の撮影に求められる機能を充実させたソニーの高機能カメラ。現在、ZV-1、ZV-E10を販売中。
PROFILE
【共創パートナー】
高澤けーすけさん
デジタルライフクリエイター
高澤 けーすけYouTubeチャンネル
【VLOGCAM商品企画担当】
北澤英里
ソニー株式会社/イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部
商品企画部門 商品企画1部
ソニーとクリエイターとの共創で動画表現をもっと気軽にクリエイティブに
——「数年前からYouTubeとかSNSで動画を投稿される方が急激に増えてきて、そのニーズに目をつけました」と語るのは、ソニー「VLOGCAM」商品企画担当の北澤英里さん。現在、多くのクリエイターがVLOGCAMを使って動画作品を制作、発信しています。今回はそんな動画クリエイターのひとりである高澤けーすけさんと北澤英里さんのお二人にVLOGCAMについて話していただきました。
VLOGCAMが誕生したきっかけ
北澤英里(以下、北澤):「私の場合は、入社するまでカメラで撮影した記憶がほとんどないようなスマホユーザーだったので、『スマホユーザーでもわかりやすいカメラを作りたいな』という気持ちがありました。カメラはちょっとハードル高いなと思っているけど『いい写真撮りたい』『いい動画撮りたい』と思っている方がハードルなく使っていただけるようなカメラにしたい、という思いでユーザー目線を忘れずに企画させていただきました」
高澤けーすけ(以下、高澤):「いまの時代、どんな機材で撮影するかというよりも『何を撮るか』っていうところにシフトしてきたような感じがしていて、VLOGCAMの登場はそこにピッタリな商品が出てきたなと思いました」
北澤:「映像作品に求められるものと、投稿するVlogみたいな動画に求められることって違うんじゃないかなと思っていて。いままではじんわりピントが合って、素敵な絵が求められていたことに対して、投稿動画の方ではいま見せたいものに『パッ』と素早くピントが合うとか、そういうところの方が大事だったり。高解像の映像が求められるというよりは、『自撮りはかなり近くの距離から自分の顔を撮影することになるので、肌を綺麗に見せたい』という欲の方が勝ったりとか、そういう違いがあるかなと思っています」
高澤:「確かに自撮りの時、肌がどう映っているか気になります(笑)」
北澤:「特にスマホ撮影してそのまま加工できることに慣れてしまっていると『私、こんな肌だったの!?』みたいなことになりかねないと(笑)。VLOGCAMの美肌効果については“マストな機能”として、入れさせていただきました」
VLOGCAMを手にしてみて
——ZV-1の登場は2020年6月。高澤さんは「ちょうどいいところに出てきたな」と思ったのだそう。
高澤:「Vlogっていうのが当時は流行り始めてはいたけども、完全には浸透しきっていない、いいタイミングで手軽に動画を撮影できるVLOGCAMをソニーさんが出してきて、それが時代にフィットして多くの方に受け入れられたのかなっていう風に思いました」
ソニーという会社について
——VLOGCAMのように、小型軽量で高機能な商品をソニーはなぜ作れるのか。それには理由がありました。
北澤:「ソニーはセンサーからレンズまで自社で作っているんです。小型軽量っていうところにはやはり自社で全部を作っているというところが寄与しているのかなと思っています。私も20代でVLOGCAMを担当させていただいているんですが、若いメンバーだけでなく、例えば設計の方々は幅広い年代のベテランの方もいらっしゃいます」
VLOGCAMだからできること
——VLOGCAMは「多くのYouTuberが使っている」と高澤さん。クリエイターのニーズに応えた機能や特長などVLOGCAMの魅力とは。
北澤:「国内だけでなく世界各国へ飛んでいろんな方の意見をお聞きしたりとかしてたんですけど、とにかくVloggerの方の声を元に機能を盛り込んでいるのがVLOGCAMの特徴です。例えば『商品レビュー用設定』という機能を入れてまして、その設定をポチッと押すだけでパッとピントがレビューしたいモノに合ったり、クリエイターの方の声に基づいた機能を搭載しています」
高澤:「単純に言うと、『YouTuberになれる人が多くなったかもな』と思いますね。やっぱり『商品レビュー用設定』だったりとか、『美肌効果』もそうなんですけど、設定やライティングなどあまり気にせずに自分の顔を映しても良い動画投稿ができるカメラの登場で、かなりユーザーの幅が広がったと思っています」
北澤:「本当に、まさにそういうところを狙って作らせていただいたカメラではあるので、もっとたくさんの方にこれを手にしていただいて、動画撮影をいただければと思っています」
誰もがクリエイションできる世界
——「誰もが伝えたいものがあればクリエイターになれる。趣味や仕事以外の選択がVLOGCAMで可能になる」と高澤さん。「よりクリエイティブを楽しむことができるユーザビリティを提供したい」と北澤さんも意気込みます。
高澤:「いままではカメラの用途と言えば趣味か仕事の2択しかなかったと思っていて。ただ、カメラを使えば誰でもクリエイションができる。SNSを使って誰もが発信できるようになったことで、趣味だけじゃなく、撮影したものに対価をいただけるような場面も増えてきて、カメラをやる正統的な理由がつけやすくなっているんじゃないかと。そういった意味で僕はカメラの用途が広がってきた、いい時代だなと思いますね」
北澤:「スマートフォンの画質もすごく高画質になってきていて、それで十分という方もいるかもしれないんですけれども、写真や動画を撮っていくうちに『より良いものを』と考える方が増えてきているのではないかとも思っていて。スマートフォンしか使ったことのない方でも気軽に使えるようなユーザビリティを我々が提供することで、よりクリエイティビティを楽しんでいただければ」
高澤:「撮影機材としてスマートフォンからカメラに変える人で、画質っていう意味でいうと一眼レフカメラに惹かれる人が多いような気がしていたのですが、一眼レフカメラというのは、スマートフォンで撮っていた方から見るとハードルが高いものなのでしょうか?」
北澤:「一般の方だとやはり一眼レフカメラの方が難しい印象を持つ方が多いかなと思っていて。大きさや重さを考えると持ち運びのハードルも結構高いですし、『レンズはどれを買えばいいか分からない』という方もたくさんいらっしゃいます。そういう時に最初の1台としては、コンパクトでポケットに入るサイズ、ズームレンズがついていてレンズも選ばなくていいというところで、ZV-1は人気ですね」
高澤:「いまの時代、誰でも発信ができる、クリエイションができるようになったおかげで正当に色んなものが評価されるようになったと思っていて。発信するものもそうだし、コミュニケーション能力であったり、その人の全体像というのを正当に評価される時代になったなというのはすごくいいことだなと思います」
あなたにとって"共創"とは?
——最後に2人にとって感動を生み出す"共創"とは何か教えて頂きました。
高澤:「ソニーさんにはこれからも引き続き、我々ユーザーのニーズに合った製品をどんどん出していって欲しいなと思いますし、それに応えられるように僕もクリエイティブの面でいろんな作品を出していきたいなとは思っていますね。新しいカメラとか出たタイミングで、クリエイターのみんなと全員で新しいカメラを持ってどこかに旅行に行くとか。そういった企画とか、コラボレーションをすることで新しいものを作ることができたら、すごく楽しいんじゃないかなって思います」
北澤:「私達も『こういう機能が欲しいんだよね』というご意見をどんどん叶えていけるよう技術面での開発を進めていって、たくさんの方のクリエイティビティを発揮する手助けをしたいと思います」