世界最大級のテクノロジー見本市「CES® 2024」に出展 プレスカンファレンスの配信は来年1月9日(火)午前10時(日本時間)から
ソニーは、米国・ラスベガスにて来年1月9日(火)から開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES® 2024」に出展します。ソニーが初めてCESに出展したのは、今から46年前の1977年でした。それ以来、ソニーは最新テクノロジーや取り組みを紹介するとともに、世界に向けてメッセージを発信する場としてCESを活用してきました。「CES 2024」でも、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というソニーのPurposeのもと、クリエイターを支える様々な技術や取り組みの紹介を予定しています。
「CES 2024」 ソニー プレスカンファレンス(オンライン配信)
日時: 1月9日(火)午前 10:00 - 10:45 ※日本時間
視聴方法:オンラインプラットフォーム「Sony Square(ソニースクエア)」
「CES 2024」の発表内容が気になるかとは思うのですが、発表内容の詳細については、ぜひ当日、プレスカンファレンスのオンライン配信をご覧ください。今回のブログではソニーとCESの歴史について振り返ってみたいと思います。
そもそも「CES」とは?
現在、毎年1月にラスベガスで開かれているCESは、もともと「Consumer Electronics Show」という名称で、家電見本市としてスタートしました。1967年にニューヨークで初めて開催され、その後、シカゴなどへ開催場所や頻度を変えながら、50年以上続く世界最大級のテクノロジー見本市です。ソニー社内では、通称「セス」と呼んでいますが、本来は「シー・イー・エス」が正しい読み方です。
ソニーとCES
ソニーが初めてCESに出展したのは、1977年6月、シカゴで開催された夏季CESでした。当時の社内報にも、「CESは、毎年冬と夏の二回開催される催しで、日本のオーディオフェアやエレクトロニクスショウに相当し、(会場では)オーディオの"大デモンストレーション"を行った」との記述が残っています。家電見本市の性質が濃かった当時のCESは、ソニーにとっても、新商品お披露目の場としての意味合いが強いものでした。例えば、1982年の夏季CESでは、ソニーブース内に宇宙船をあしらった“未来コーナー"を設け、当時発売目前だった世界初のCDプレーヤーのほか、フロッピーディスクに静止画を記録でき、電子スチルカメラの先駆けとなった「マビカ試作機」を展示していました。
1990年に「CESも"クリエイティブ・エンタテインメント・ショー“と名前を変えてはどうか」と提案
平成に入って間もない1990年、業界を代表する企業のリーダーがプレゼンテーションを行うCESの基調講演に日本人として初めて登壇したのが、当時ソニーの会長である盛田昭夫でした。講演で盛田は、ソニーがこれまで開発してきた商品に触れながら、「コンスーマーエレクトロニクス業界は新しい形のエンタテインメントを創造する時代に来ている」と強調。また、映画のビデオソフトや音楽CDの普及を例に挙げ「今後も新たなハード、ソフトの融合が期待される」とし、結びには、「だからCESも"クリエイティブ・エンタテインメント・ショー“と名前を変えてはどうか」と提案しています。当時からソニーにとって「クリエイティブ」や「エンタテインメント」は非常に大事な言葉であったことがうかがえます。
盛田が登壇した約30年後の2019年、現在の会長 CEOの吉田憲一郎が、「ソニーは、『クリエイティブエンタテインメントカンパニー』。クリエイターと共に、ソニーのハードウェアとテクノロジーによって、クリエイターの創造性を広げることに貢献していく。」と現在のソニーのアイデンティティの礎となる考えを表明したのもCESでした。
最近では、電機メーカーに限らず、自動車や半導体、消費財メーカーのほか、スタートアップなども数多く出展するCESは、世界の最新のテクノロジーが集まる場となっています。ソニーもまた、展示の方向性をゆるやかに変え、エンタテインメントの可能性に貢献し、クリエイターを支える最新の技術や取り組みを紹介する重要な場の一つとなっています。今年はどのような“未来の最新テクノロジー"が登場するのでしょうか。
「CES 2024」におけるソニーのプレスカンファレンスは、1月9日(火)午前10時(日本時間)からSony Group Official YouTubeにて視聴可能です。(アーカイブ視聴あり)また、「Sony Square」では、現地の展示に関連した動画コンテンツも順次公開します。 ぜひご期待ください。