毎年4月22日は、私たちが生きるこの地球に想いを馳せる「Earth Day」です。地球環境を守り次世代に受け継ぐことを目指すこのイベントは、1970年に米国で始まり、現在では190以上の国や地域で何十億もの人々が参加していると言われています。

ソニーグループでは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」という Purpose (存在意義) のもと、多様な事業を推進しています。私たちが企業活動を営むことができるのも、健全な地球環境があってこそです。

ソニーでは各事業がそれぞれの特性を生かしてサステナビリティ活動に取り組んでおり、グループ全体で目指す方向をこれまで以上に明確にするため「Sony's Sustainability Vision」を新たに策定しました。それは「感動に満ちた世界を創り、次世代へつなぐ」ことであり、ここにも、人々が感動でつながるためには、私たちが安心して暮らせる社会や健全な地球環境があることが前提という思いがあります。

今年のEarth Dayのテーマは 'Planet vs. Plastics'（地球とプラスチック）であり、使い捨てプラスチックの段階的な廃止などを呼び掛けています。

私たちの生活のあらゆるところで使われ、暮らしを豊かにしてきたプラスチックですが、持続可能な社会と地球環境を次世代につなぐには、使用を減らすリデュース、製品を長く使い続けるためのリユースやリペア、資源として再利用するリサイクル、再生可能資源への代替など、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを推進する必要があります。

ソニーは1970年代から多様な環境活動を展開してきました。2010年には、2050年までに環境負荷ゼロを目指す環境計画「Road to Zero」をいち早く策定しました。また、2025年度までの環境中期目標の一つに「新たに設計する小型製品のプラスチック包装材を全廃する」ことを掲げ、着実に成果を上げています。

個装パッケージにおいてプラスチック使用量ゼロを実現（ワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM5』やフラッグシップスマートフォン『Xperia 1 V』などのパッケージには、短期間で成長する植物やリサイクルペーパーを原料にソニーが開発した紙素材オリジナルブレンドマテリアルを採用）

Access™コントローラーやPlayStation Portal™リモートプレーヤーなど2023年度に発売したSIE製品のパッケージでは、紙素材を95~100％使用※（重量ベース、製品により異なる）。

持続可能な社会を目指す上では、一人ひとりの社員の理解、そして行動が欠かせません。2019年からは、グローバルにプラスチックの使用量削減などの取り組みを推進する海洋プラスチック汚染対策「One Blue Ocean Project」を開始し、事業活動にともなうプラスチック使用量の削減に加え、世界各地のグループ会社や事業所で行ってきた河川や海岸、地域での清掃活動を拡大するとともに、社員への周知・啓発も行っています。2022年度は44事業所で7,847名の社員とその家族が清掃活動に参加し、約13トンのごみを回収しました。

ソニーは、これからも地球環境を守るために貢献できることを考え、「感動に満ちた世界を創り、次世代へつなぐ」ビジョンを推進していきます。

ソニーグループ株式会社 会長 CEO
吉田 憲一郎

※2023年度発売の新製品（パッケージにおける繊維素材の重量ベースでの使用比率）： PlayStation 5用カバー （model group - slim）（95％）、PlayStation Link USBアダプター（100％）、PULSE Elite™ワイヤレスヘッドセット（99.8％）、PULSE Explore™ワイヤレスイヤホン（100％）、PlayStation Portal™リモートプレーヤー（99.6％）、Access™コントローラー（99％）、PS5®デジタル・エディション本体用ディスクドライブ（98％）、PS5®コンソール用縦置きスタンド（98％）、PlayStation 5 （model group - slim）（98％）、PlayStation 5デジタル・エディション （model group - slim）（97％）。梱包重量は欧州で販売されたモデルに基づいて計算されています。