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活動レポート

ソニーグループでは、streetfootballworldとのパートナーシップのもと、世界7か国のNGOに合計25台のスタジアムを寄贈し、そこで実施されるプログラム“football3”についても支援します。2014年6月から7月の間、ソニーの思いを4つの色に込めてデザインした組み立て式スタジアム3台がリオデジャネイロに設置されました。
設置期間中は、2,000人以上の子どもたちがこのスタジアムを活用した教育的サッカーワークショップ“football3”に参加しました。

“football3”はサッカーを思う存分楽しむ中から、仲間とのコミュニケーション力、男女平等、フェアプレイなどを学び、社会を変えていく力を身につけてもらうことを目的としています。
参加した子どもたちからは「男の子よりサッカーをする機会が少ないので、このイベントに参加できて一緒にゲームができて嬉しい!」
「自分たちでルールを決めてゲームをする経験は、サッカーだけではなく、人生に貴重な学びがありました。」などのコメントが聞けました。

©Rosilene Miliotti/sfw

また、世界中の方々にも、一緒にこのプログラムを応援していただくため、オンラインでスタジアム壁面を彩るイラストを募集しコンテストを実施し、3,500作品の応募の中から選ばれた12作品および、その作品を使ったオリジナルスタジアムデザインの発表イベントを2014年7月11日に行いました。また、ブラジルでの寄贈先NGOも発表され、その一つであるGol de Letraの創設者で元ブラジル代表選手ライー氏は「スポーツのもつ力は大きく、個々の成長のみならず、地域社会全体の環境を変える力を持っている。このスタジアムがあれば、色々な場所で活動することが可能なので、今後もサッカーのもつ力を使って、地域社会変革を進めていきたい。」と、このスタジアムの意義を語ってくれました。

サッカーワークショップ“football3”とは

今回寄贈するスタジアムで行われるfootball3は、サッカーを通じて、子どもたちがさまざま社会課題への理解を促進するプログラムです。サッカーボール、ピッチ、ゴールが2つ、チームが2つというのはサッカーと同様ですが、ルールは試合前に対戦チームと一緒に話し合い、決定します。

試合中も選手間の対話を促すため、選手自身が手を挙げてファウルのコールをし、見解の違いが生じた場合は自分たちで話し合い、解決します。 終了後にも試合を振り返る対話の時間を設けます。

話し合いは「メディエーター(仲裁者)」と呼ばれる大人が中立的立場で子どもたちの対話をリードします。

審判のホイッスルではなく子どもたち同士の対話で試合が進められます。

前提
男女混成チーム
ルールは話し合いで決めます
フェアプレーのためのルールを付け加えます
審判はいません
ファウルの認定は自己申告
フェアプレー・ポイントは、相手側のチームから与えられます
試合の勝敗は得点数とフェアプレー・ポイントの合計で決定

子どもたちは、一緒にプレーをして対話をすることで、問題解決方法、リーダーシップ、お互いを尊重すること、男女平等、フェアプレイ、自分の行動に責任を持つことなどの重要性を学びます。これにより、世界各地にある暴力や差別といった社会課題に立ち向かい、世界を変えていく力を養います。

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