2014 BRAVIA®
テレビの価値を再定義する
「Monolithic Design」から
「Sense of Quartz」を経て見えてきた
ブラビア®のデザインコンセプト
「Pure Geometry」。
それは、空間におけるテレビの価値を再定義し、
新たにデザインし直すことでした。
Concept
〈 2014 BRAVIA 〉ジオメトリーという究極的な形
ブラビアの圧倒的な映像体験を伝えるため、限りなくシンプルな一枚の板を目指した2010年の「Monolithic Design」を原点に、2013年は鉱物を研ぎ出したような素材感によって、テレビの本質的な価値を語る「Sense of Quartz」というコンセプトを生み出してきました。
2014年のブラビアでは、このコンセプトを融合・継承しつつ、その体験価値をさらに高めるため、「最もミニマルな造形によって、素材や機能、意味までをより強く表現できるのではないか」と考えました。この発想をもとに、高画質スクリーンを体現する四角形、サウンドを象徴するスピーカーの円形、大画面を安定して支えるミニマルな三角形のフォルムという純粋なジオメトリーによってテレビを構成。究極的な幾何学形体を追求した「Pure Geometry」というコンセプトへとたどり着きました。
居住空間における高い親和性
「Pure Geometry」というコンセプトを深めていくときに着目したのが居住空間でした。切妻構造の屋根、フラットで四角いドアやテーブル、丸いライトやノブなど、居住空間に調和する建築やインテリアの要素の多くが、極めてシンプルで理にかなった幾何学的なシルエットです。リビングに置かれるテレビも純粋なジオメトリーを追い求めていくことで、違和感なく空間と調和するはず。こうした考えのもとジオメトリックな要素でブラビアを構成し、居住空間との親和性を高めています。
コンセプトに紐づくデザイン要素
ブラビアの価値をさらに研ぎ澄ますのが、コンセプトに紐づいた3つのデザイン要素です。鋭利に切った断面により、幾何学的なシルエットや素材感を強調する「エッジドクロスセクション」。大画面をミニマルな4点で安定して支える「トレッスルスタンド」。画面下部の透明のガラスバーにイルミネーションが浮遊する「フローティングインテリジェントコア」。素材や形、輝きなど、ディテールひとつひとつを洗練させることで、ブラビアが誇る上質な体験を表現しています。
- Edged Cross Section
- (シルエットや素材を強調する鋭利な断面)
- Trestle Stand
- (4点で支える安定感のあるミニマルなスタンド)
- Floating Intelligent Core
- (人と対話するように浮遊するイルミネーション)
理にかなったシルエット」
たとえば道路標識で、私たちは色やメッセージの前に、形やシルエットによって意味を判断しています。さらに、一瞬でそのシルエットの違いを認知できるのは、円や三角、四角までが限界だと言われています。プロダクトデザインも同じで、本質的な価値を突き詰め、無駄な線や要素を削ぎ落としていくことで、シンプルで強いシルエットを持った造形になります。こうしてテレビの本質価値を研ぎ澄ましていった結果、「Pure Geometry」というコンセプトへと必然的に帰着しました。
チーフアートディレクター 田幸