R&Dメンバーを解き明かす
2020年入社
仕事内容:次世代熱センサーの研究開発
専門分野:ナノ材料設計,素子作製プロセス,
熱エンジニアリング
ソニーを選んだ理由は?
学部~修士課程の頃は目の前の実験に没頭していましたが、博士課程でアメリカの国立研究所に3ヵ月留学したことをきっかけに価値観がガラリと変わりました。現地でスタートアップのイベントに参加した際、多様な領域のサイエンティストやエンジニアたちが、自らの技術を社会に役立てようと新事業を立ち上げる様子を見て「自分も人に近いところで、持てる技術を世の中のために使いたい」と強く思ったのです。就職活動では化学系・素材系メーカーも複数検討しましたが、その中で惹かれたのがソニーのR&Dセンター。ハードウェアやソフトウェアにとどまらず、新デバイスの創出を目指し、ナノマテリアルの研究活動に注力していたこと。さらに、半導体、エンタテインメント、エレクトロニクス、金融など広範な事業をグループ全体で展開しており、その分、自分の研究成果を世の中に提供できるチャンスが多いと感じたことが入社の決め手になりました。
この先の目標は?
私が専門とする材料開発は、センサーの土台となる分野。現在の主流となる素材から、他の素材に変えることで、常識を越えた別次元の性能をも実現できるダイナミズムのある研究領域です。研究成果が社会に大きな影響を与える可能性があり、ビジネスという観点だけでなく、社会全体を見ながら、日々の仕事に向き合っていくことが重要だと考えています。数十年先の人々の豊かな暮らしを深く考察したうえで、自分の夢や情熱を信じて大胆に研究開発を進めること、そして、未来の価値創造に貢献していくことが自分とR&Dセンターの使命だと思っています。
研究開発におけるモットーは?
入社以来、R&Dセンターのみならず、ソニーグループの多くの社員と接するなかで、自分の信念を持つ多種多様なこの人材こそ、価値創出の基盤だと感じています。そこで私は社員同士の専門性をつなぎあわせるハブ的な役割の「協働エンジニア」を志向しています。そのためには、今の研究分野で確かな成果を上げ、求心力を持ったエンジニアをなることが必要。この先、私自身も成長しつつ、人と人との化学反応を誘発するような場をつくっていきたいと考えています。