R&Dメンバーを解き明かす
2010年入社
仕事内容:ヒューマンコンピュータインタラクションの研究
専門分野:ヒューマン インタラクション
ソニーを選んだ理由は?
ソニーは昔から身近な企業でした。学生の頃から音楽が好きで、ソニーのアーティストの楽曲を聞いていましたし、父親がくれたウォークマンが通学のお供でした。今となっては当たり前の事ですが、なんでもない通学の時間が、好きな音楽を聞ける時間になる体験に、当時はとても感動しました。そんな原体験もあり、就職活動のときには製品開発にも惹かれたのですが、体験価値そのものを研究し、全く新しいものを生み出したいという思いで、R&Dセンターを志望しました。現在所属している、ヒューマンインタラクションの研究開発チームは、心理学の専攻だった方や、デバイスエンジニア、デザイナーなど、バックグラウンドが様々な人が集まっています。各分野の専門家からユニークな視点で意見を持ち、議論を重ねていくことで、自分の想像以上のアイデアや研究成果に辿り着けることも多くあります。また、私には二人の子どもがいるのですが、突然の子どもの熱で業務開始が遅れたり早退したりすることもありますが、部署には子育て世代も多く周囲の方が理解してくださるので、仕事と家庭を両立した働き方ができることを、ありがたく思っています。
この先の目標は?
人々の普段の生活に根ざしたテクノロジーの創出を続けていきたいです。以前は、大勢の人が楽しめるエンタテインメントの実現を目指した研究をしていましたが、自分自身が家庭をもち、子育てをするようになってから志向が少し変わってきたように思います。例えば、2019年度の「チャレさぽ」に参加した時には、新たな育児アイテムとして、パーソナルサウンドゾーンを作ることができるスピーカーを用いて、ぬいぐるみを持っている人にだけ音が聞こえるというアイデア提案をし、賞をいただきました。テクノロジーの力で家族の時間をいかに楽しく豊かにできるかということに思考を巡らせることが増えたように思います。誰の人生も尊いものだからこそ、より多くの人がその一瞬一瞬を楽しく過ごせる世界を実現したい。ヒューマンインタラクションの分野を通じて、人々の気持ちに寄り添って、テクノロジーの力で日々感じている課題を解決し、生活を豊かにすることに貢献していきたいです。
研究開発におけるモットーは?
人の笑顔に触れられることは、研究活動においても、日々の生活においても、大きなモチベーションとなります。私は、人を楽しませるアイデアや技術は、自分たちが楽しく仕事している現場から生まれると思っています。学生時代にカフェでアルバイトをしていたとき、お客様を笑顔にするために、いろいろと考えて仕事していたこと自体が私の喜びでもありました。そのときの思いが今も自分の根幹にあり、研究開発という仕事にとって最も重要なことだと考えています。