EYE SEEプロジェクトでは、さまざまな社会課題を抱える地域において、子どもたちが参加する写真ワークショップが実施されます。
ワークショップは、基本的な撮影方法やカメラの扱い方のレクチャーと、撮影するテーマの話し合いという教室での座学からスタートします。
その後の数日間は、実際に子どもたちが決めた撮影場所におもむき、いくつかの撮影セッションを行います。ただ写真を撮るだけでなく、被写体となってくれた人たちへのインタビュー取材も同時に行います。
最終日は再び教室に戻り、写真を撮影した時の思いや、その写真で何を伝えたかったのか、などのコメントを記入していきます。お互いに撮影した写真を見せ合いながら意見交換をするほか、子どもたち自身がベストショットを選ぶなど、撮影した写真を元に活発なコミュニケーションの場が持たれます。
ワークショップは単に撮影技術を教えるだけのものではありません。写真表現を通じて未来に生きるさまざまな力 -社会を見つめる確かな観察眼、撮影者や被写体の思い、自然からのメッセージを受け取る豊かな感受性、自分の考えや思いを写真にこめて他の人に伝える術など- を養うきっかけにしてもらいたい。このワークショップはEYE SEEプロジェクトの大切な目的の一つです。
また、ワークショップ以後、各国の現状が表現された作品は、子どもたちの貴重な声として、ワークショップの後に各地で開催される写真展やウェブサイトなどで公開されます。