【求人クローズアップ】スマートフォンのカメラソフトウェアエンジニア 「スマホのカメラを作っているわけではありません。カメラをスマホで実現し、その先の感動を創っているのです」
「求人クローズアップ」では、現在ソニーグループで積極採用中の求人情報を取り上げ、仕事のおもしろさや職場環境など、求人票だけでは伝えられない魅力をDiscover Sony編集部が深掘りしてお伝えしていきます。今回ご紹介する求人情報は、「スマートフォンのカメラソフトウェアエンジニア」です。本求人部門に所属する緒方さんにお話しを伺いました。
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- 緒方 哲治
- ソニー株式会社 イメージングプロダクツ&ソリューションズ事業本部 システム・ソフトウェア技術センター・モバイル設計部門・カメラ設計部・カメラアプリ開発課 統括課長
- 2002年にソニー株式会社に新卒入社後、一貫してカメラ開発に携わっている。フルサイズミラーレス一眼カメラ α™(Alpha™)と業務用カメラの開発を経験した後、2020年にスマートフォンのカメラへ担当領域を移し、現在はマネジメント業務に従事している。
採用ハードルが高そうだと勘違いされている!?
—まずは求人を出されている背景について教えてください。
昨今は映像によってクリエイティビティを発揮するユーザーが増えており、カメラ業界ではスマートフォンの活用が大きなトレンドとなっています。ただ、スマートフォンのカメラでクリエイターの方々の表現をサポートするには開発する技術分野が幅広く、開発人員が不足している現状があります。
—採用に苦戦されているともお聞きしているのですが、やはり経験やスキル面でのマッチングが難しいのでしょうか?
スマートフォン開発とカメラ開発の両方の経験やスキルを持った方がいればもちろんありがたいのですが、そういった方は少ないと考えています。ただ私たちが必要としている技術は、レンズ制御や画質のチューニング、AI技術やアプリケーション開発など細かく分解することができます。ですので、そうした各分野での経験やスキルを持った方はいらっしゃるのではないかと思うのですが、なかなか応募が集まらない状況です。
—応募者から見るとすべての経験やスキルが必要だと勘違いされて、ハードルが上がって敬遠されてしまっているのかもしれませんね。ちなみに経験・スキル以外では、どのようなことを求めていますか?
自ら学ぶ姿勢を重視しています。スマートフォンのカメラの技術領域もそうですが、ユーザーに提供する商品やサービスに対して必要な技術は常に進化していますので、私たちソニーとしても常に最先端の技術を追い求めています。私自身もミラーレス一眼カメラや業務用カメラの開発に携わってきた経歴はありますが、スマートフォンのカメラを担当したのはまだ1年半程です。何か一つでも専門分野での経験があり、学ぶ意欲を持った方であれば、ぜひご応募をご検討いただきたいと思います。
さまざまな個性が混ざり合う、多様性溢れる職場環境
—緒方さんご自身も異動して来られたとのことですが、転職者の方も多いのでしょうか?
経験者入社者(中途入社者)もたくさんおられると感じています。私のような社内異動者も多く、新卒も中途も異動者も関係なくさまざまなバックグランウドを持った方が集まっている組織です。
—転職者の方だと、たとえばどんなバックグラウンドの方がいらっしゃいますか?
スマートフォンのカメラから少し距離のある分野の方だと、前職ではLSIの開発、プリンタのハードウェア制御ドライバ開発、プリンタ関連のスマートフォン向けアプリケーション開発などさまざまなキャリアの方が活躍しています。
—かなり幅広い経験を持った方がいらっしゃるんですね。
また、海外企業との合弁会社だった経緯もあるため、ソニーの中でも比較的グローバルな組織だと思います。社内資料を英語で作成することもありますし(英語力はあればベターですが必須ではないのでご安心ください)、国内外問わずさまざまな個性が混ざりあった職場です。
最先端の技術で、世界を感動させる仕事
—転職者の方にとって、この仕事の魅力とは?
もちろん人によって何が魅力と感じられるかは違ってきますが、主にこの3点はアピールできることなのではないかと思っています。
- 自分の得意な技術を反映した製品を世界中の人に使ってもらえる(スマートフォンは誰もが持つ身近なデバイスで注目度も大きく、フィードバックも速く豊富にいただける)
- グローバルなテクノロジー企業との協業で最先端の技術を学ぶことができ、多様な事業領域と技術を持つソニー内でのコラボレーションが可能
- 「ワークライフバランス」に理解あるチーム(時短勤務、育児休暇制度、フレキシブルキャリア休職制度など、さまざまライフステージやライフイベントに沿った人事制度が設けられているだけでなく、周りのメンバーの理解も得られていることがポイント)
—少し突っ込んで質問させていただくと…最先端の技術を競い、開発人員も足りていない現状だと、裁量のある働き方を選択することも、周囲の理解を得ることも難しい気がするのですが。
まずこの仕事の特徴として、技術分野が非常に広いので自分一人でできることは限られています。さまざまな専門家と協力して仕事を進める必要があり、チームで動き、チームで一人ひとりをカバーしあうことが習慣化しています。チームを構成する一人ひとりが働きやすいと感じていなければチームの力は高まりませんし、そうした職場でないと魅力的な人は集まらないと考えています。
—なるほど。この仕事の特徴が、働き方にも繋がっているわけですね。ちなみに、緒方さん個人としては、どのようなところに魅力を感じていらっしゃるのでしょうか?
常に最新の技術を学べる点も魅力ですが、特におもしろいと感じているのは、ユーザーを理解し、ユーザーのクリエイティビティをサポートする製品や機能を提案して、それを世の中に出すことができる点です。カメラには、カメラを手に取って撮影する人の感動の先にも、写真や映像を見る人の感動もあります。そうした人の作品やコミュニケーションを一緒に創っているというよろこびが、この仕事にはあります。またソニーは昔から映像業界とのつながりもあり、共創していくための技術、情報、人脈、すべてが揃っています。私にとってこの仕事はスマートフォンのカメラをつくることではなく、カメラをスマートフォンの中で実現し、その先の感動を創り出すことなのです。
入社後の立ち上がりを、仕組みと風土でしっかりサポート
—職場の雰囲気についても教えてください。
私たちの部署は内部的には主に携帯電話事業の出身者とカメラ事業の出身者が一緒に開発を行っていますが、誰がどちらに所属していたのかわからないくらい互いに溶け込んでいます。また社内の関連チームとも日常的に情報交換をしながら開発を進めていて、たとえばミラーレス一眼カメラのUI(ユーザーインターフェース)に着想を得て、スマートフォン向けアプリの開発を進めるなど、みんなで一つの撮影体験をつくっている実感があります。
—入社後のサポート体制はどうでしょうか?
これまでも社内外から多くの方を受け入れていますので、業務プロセスや検討手順、必要な知識などは明文化してまとめていますし、わからないことがあれば、まわりのメンバーに聞けば誰でも快く教えてくれます。
—チームでサポートしあう風土がここでも生きているのですね。
そうですね。さらに会社の制度としても、新卒入社者なら1年間、経験者入社者なら半年間はチューターがサポート役を担います。入社後しばらくは、どこにどのような情報があるのか、誰がどのような仕事をしているのか、誰に何を聞いたらよいのかわからない場面も多くあるかと思いますが、そうした場面をサポートするのがチューターの役割です。
—なかなか対面でのコミュニケーションが難しい現在のような状況であっても、こうしたサポートがあると安心ですね。
新型コロナウイルス感染症対策により、現状私の出社頻度は月に一日程度ですが、チャットツールやオンラインで1on1の時間をつくって課員とコミュニケーションをとり、困りごとや悩みを早めにキャッチし、一緒に解決できるよう心掛けています。また経験者入社同士のネットワークをつくるための交流会なども、人事主催で行われています。
好奇心と探究心溢れる方と働きたい
—入社後はどのように活躍いただけることを期待していますか?
繰り返しになりますが、私たちは常に最先端の技術を追求しています。経験者の方には、これまでに培った専門領域でのスキルや経験を生かしていただきながらも、ぜひ好奇心と探究心を持って、新たな領域にも積極的に足を踏み入れていただけると幸いです。
—好奇心と探究心ですね。最後に、応募を検討されている方へメッセージをお願いします。
面接ではこれまでのご経験について、成果の大きさだけでなく、ご自身が考えたことや興味を持ったことなどについてもお聞かせいただければと思います。お仕事に限らず、熱中していることなどでも構いません。「今回の募集とは経験領域が異なるかも…」と思われた方も、ぜひ一度ご応募を検討いただけると幸いです。みなさんからのご応募をお待ちしています!